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聖騎士と判明した条件

 目標を決めた4人はまた「コボルトの砦」に辿り着いた

 連携もなかなか取れてきていてなかなか効率よくコボルト達を退治できている

 コボルト達は剣や槍などこちらと同じような武器を装備しており一応ドロップアイテムにもその装備ははいっているのだがレア度が高いのはなかなかでないようだ


「あー、はやく邪教徒でないかなー、多分ここよりいい装備がでると思うんだよね、もうすぐクラスチェンジだから二本欲しいな」


「そういえばそろそろクラスチェンジだよね、来週辺りには3人ともできそうかな?」


「そうだなー、このくらいの効率で狩りできてれば来週中だろうな」


「そうしたらもっと効率あがるかしらね、隠れ家に行ったらもっと早くクラスチェンジできるかもね」


「そうだねー、はやくでろー」


 4人は会話をしながらも攻撃を続けていく

 そして移動しながらコボルトを狩り続けまた「コボルトの砦」の中腹に辿り着いた


「またここまできちゃったね、ランダムだからどこにでるかわからないけど一応ここは湧くポイントなのかな?ちょっと探してみようか」


 イベント以外はこの場所以外で邪教徒に会った事がないので3人からは反対意見は出てこなかった


「もう少しコボルトがいれば探しながらも経験値稼げるんだけどね」


「そうだねー、ここほんと少ないよねー」


「あまり湧かれて横から殴られても困るわ、とりあえずコボルトより邪教徒を探しましょう」


 だがランダムというものは求めれば求めるほど出ないものであって・・・





「んー、砦に帰ってきてから1時間か、そろそろご飯の時間だなー」


「そうね、そろそろ帰ろうかしら、ご飯終わった後もできる?」


「うちはご飯が終わったらお風呂だからちょっと時間かかるかも」


「じゃあ俺も風呂はいるかな」


「それなら私もそうしましょうか、皆揃ったらもう一度ここで邪教徒を探しましょう」


「「おおー!!」」


「じゃあ帰りましょう、ん?どうしたのアサギ」


 何もない所を見つめるアサギにセッキーは声をかける


「あー、多分いた」


「え?」


 セッキーが驚くと同時にアサギが何もない所へ突撃をする、何もなければそのまま走り抜けるはずなのだがアサギはガン!と言う音を立てて途中で止まってしまった


「ね?」


「ね、じゃないわよ!居るならもっと準備させなさいよ!」


 3人はアサギと突撃を喰らい吹っ飛んでいるハンタータイプの邪教徒に向かい走ってきた


「よくわかったな、あれ全然気付いてなかった」


「私も、ハイディングスキル使ってくるのわかってるんだからスキル使っておけばよかった」


「ああ、私も忘れていたわ・・・そういえばプレイヤーのスキルと同じのを使ってくるやんだったわね」


 4人は見つけた邪教徒のHPを減らしていく

 ハンタータイプなのでそこまでHPは多くないだろうと若干の所で攻撃はやめてその後アサギのチョークスリーパーによる拘束が行われた

 この間邪教徒は何もできていない


「ねぇ、あなた、「邪教徒の隠れ家」はどこにあるのかしら?」


「な、何故隠れ家の事を!?」


「お仲間さんがこの鍵を落としてね、私達賞金首らしいから乗り込んで逆に返り討ちにしてやろうかな、ってね」


「ハハハ、クラスチェンジもしていない癖にそんな事できる訳ないだろう!!絶対に教えないぞ!!」


「ん?あー、そう言う事か・・・アサギやっちゃっていいわよ」


「え?うん、わかった」


 アサギはチョークスリーパーを解き、盾で数発叩き相手のHPを無くす


「あっちゃん躊躇ないね」


「え?あー、ゲームだからね、流石にリアルでこんな事しないよ!?」


「なんか私は人型で喋ってる相手だと少し攻撃しずらいかなー、まあ、イベントの時は結構倒してたけど」


「あー、そんなもんかもなー、俺は直接殴ったり斬ってる訳じゃないからあんまり感じないけど」


「んー、でもゲームだもんね、フルダイブは初めてだからちょっとね、でもやらないとやられちゃうからなー」


「その辺は慣れるんじゃないかしら?私達は邪教徒以外にも喋るやつ倒してる訳だからね」


「そうだねー、で、セッキー何がわかったの?」


「ん、ああ、「邪教徒の隠れ家」はクラスチェンジしなきゃ場所がわからないっぽいわ、アサギ、パーティ抜けてクエスト確認してみて」


「うん、わかったー」


 アサギが1人パーティを抜ける、すると


「ーーーー!!ーーー!!」


「アサギ、パーティチャンネルになってるわよ、またパーティ入れるから待ってて」


「えへへ、ごめんごめん、うん、場所わかったよ、「ダイブキタ鉱山」のフィールドだね、「チトトーイ荒野」の横」


「なるほど、アサギは一応クラスチェンジしてるからクエストの情報がでてるって事か、でも俺達とパーティ組むと条件をクリアしてないからクエストの情報がでない、と、あー、じゃあクエスト受けれたのもアサギがクラスチェンジしてたお陰なのか?」


「その可能性が高いわね、そうなるとレベル上げしてクラスチェンジしてから「ダイブキタ鉱山」を目指しましょうか」


「「「おおー!!」」」


「でもその前にご飯とお風呂!」


 まぁちゃんの発言にすっかりその事を忘れていた3人はいそいそとバッグの中から移動スクロールを取り出し使用した


「じゃあまた後でね」


 4人はまた現実世界に戻っていった


 そしてご飯やらお風呂やらを済ませてアサギが「まおクエ」の世界に戻ってみると


「ただいまー」


「おう、アサギ、おかえり」


「まだマーリンだけ?」


「ああ、そうだよ、でさ、クラスチェンジまでレベル上げしなきゃいけないじゃんか、だからまぁちゃんを骨の迷宮に連れて行かないか?1人増えるから効率はこの前よりは悪いけど武器欲しがってたからいいかな、って」


「うん、そうだねー、魂もでればその分強さも上がるしね、クラスチェンジ後限定のインスタンスダンジョンだから多分敵も強いと思うんだよね」


「ああ、だから上がれる所は全部上げた方がいいと思うんだ」


「うんうん、だから今も料理スキルあげてるんだね」


「おう、これ一つで割と変わるからな、アサギはサブ職あげないのか?」


「んー、砦でも素材取ってたけどこのレベルだと製作装備そこまで強くなくてね、なんか特別な成功をすると強くはなるけどそれでも微妙かな、まあ、こっちのレベル上げもちゃんとやる予定だよー」


「金かかるからもう少し稼げるようになってからの方が無難ではあるからなー」


「そうだねー、お金稼がないとねー、あ、セッキーおかえりー」


「ええ、ただいま、何の話?」


「ん、サブ職上げる為にお金を稼ごうって話だ、それとまぁちゃんを骨の迷宮に連れて行って武器の更新をしたいな、って話」


「ああ、そうね、流石に2本でるまで篭るのは時間的に厳しいけど1本あると大分変わるはずよ、シャドウ予定だから隠れ家で2本目を出すのがいいわね、ナイットンの魂がでたら、んー、使ってもいいかもね」


「うんうん、多分隠れ家強いと思うんだよねー、多分ボスのダクパラで3等兵でしょ?きっと普通のモブもそれくらいかなー、って」


「んー、私の考えで言うとラスボスはダクパラじゃあないわね、ダクパラはあくまでクエスト用のモブだと思うの、だからそれ以上に強い敵がでてもおかしくないわ」


「なるほど、それもありそうだねー」


「ああ、確かにそうだな、お、まぁちゃんおかえり」


「「おかえりー」」


「ただいま!さ、砦でレベル上げよ!」


「それだけどねー、まぁちゃん、骨の迷宮に少し篭らない?武器だそうよ」


「え?いいの?そりゃあ新しいの欲しいけど3人で周ってたんでしょ?効率落ちるよ?」


「隠れ家はクラスチェンジ後限定のインスタンスダンジョンだから難易度が跳ね上がるはずだわ、だからまぁちゃんも強くなってもらいたいな、ってね、今効率下がったとしても出た後の事を考えるとそっちの方が効率はいいはずよ」


「わーい!ありがとー皆!」


「じゃあとりあえず許可証取りに行こうか、土の教会に」


「うん、行こう行こう!」


「これからまぁちゃんを何度もボコボコにするダンチョーにも会いに行かないとね」


「え・・・あー、それはまた今度にしてまずはレベル上げだよ!」


「じゃあまぁちゃん行こー、セッキーとマーリンはどうする?」


「あー、俺は料理あげておくわ、許可証取ったらダンジョン前集合でいいだろ」


「なら私もダンジョン前に先に行ってるわね」


「わかった、じゃあいこー!」


「うん!」


 アサギとまぁちゃんは2人で土の教会に向かう

 中に入るとアサギに向かって気さくに話しかけてくるNPCの多さにまぁちゃんは驚いたようだ


「ほんとにあっちゃん慣れてるのね、ちょっとびっくりしたわ、ここまでNPCと仲良いプレイヤーはそうそういないんじゃない?」


「えー、そうかな?んー、皆狩りに忙しいからねー、あ、ダンチョー団長こんにちわー」


 アサギは途中でパーティチャンネルから全体チャンネルに切り替えてダンチョーに挨拶をした


「おう、アサギか、ん、そっちの嬢ちゃんははじめましてだな、とりあえず部屋まで来い」


 ダンチョーの後を追い2人は団長室に入る


「じゃあ紹介してくれ」


「ダンチョー団長、この子はまぁちゃん、私達の新しいパーティメンバーだよ、まぁちゃん、この人はダンチョー団長、土の教会の騎士団長だよ」


「はじめまして、まぁちゃんです、よろしくお願いします」


「うん?マァ=チャンか、よろしくな、よし、ちょっと待ってろ、許可証持ってきてやる」


「え?なんでわかったの!?」


「あん?武器見りゃそんなもんだってわかるだろ、いいから待ってろ」


 アサギとまぁちゃんは感心しながら団長室から出て行ったダンチョーを待つ


「なんか凄く強そうだね、あの人と稽古するの怖くない?」


「んー、慣れた、いや、最初から別に怖くなかったかな?それより強くなりたかったからね」


「なるほど、私も強くなりたい!」


「うん、そっちもお願いしようね」


「うんうん!」


 ダンチョーが紙を持って団長室に入ってきた


「おう、これが骨の迷宮の入場許可証だ、お前さんシーフだな?もうアサギ達と一緒に狩りに行った事はあるのか?」


「あ、はい、あります」


「ならアサギ達を見ていて強さはステータスとスキルが決まる訳じゃない、ってのもわかるな?もしお前さんにやる気があるならうちの教会で稽古してやるぞ、いつでも来い」


「あ、ありがとうございます!よろしくお願いします!」


「ダンチョー団長なんでそれも頼もうとしてたのわかったの!?」


「それも武器見たらわかるんだよ、ほれ、さっさと骨の迷宮でレベル上げてこい、2人が待ってるぞ」


「「それもわかるの!?」」


「ハッハッハ、騎士団長だからな!」


「凄いねー、じゃあダンチョー団長いってきまーす!」


「いってきます!」


「おう、油断しすぎるなってマーリンに言っとけ」


「「はーい!!」」






「だそうだよ、マーリン」


 アサギ達はダンジョンの前で合流してダンチョーとの会話を2人に伝えた


「あの人脳筋っぽい見た目だけど頭の回転はやいね」


「ああ、初めて見た時は私もそう思ったわね、やっぱり騎士団長になるくらいの人だものね、頭が悪くちゃできないんじゃない?」


「油断かー・・・ぶっちゃけしてたなー・・・うし!気をつけよ!!」


「まぁちゃんも増えて火力も上がったんだからしても仕方ないよ、マーリン、さ!じゃあ短剣だすぞー!」


「「「おおー!」」」


「いざ!出陣ー!!」


 アサギ達は再度骨の迷宮へと踏み込んでいく

 果たして短剣がでるのは何周目になるのやら

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