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聖騎士と仲良くなるきっかけ

11日に間に合わなかった

いつも見てくれてありがとうございます!

頑張ります!

 集められた24人が12人ずつの2つに分けられた

 正直自分よりもレベルが離れすぎているプレイヤーとPVをするのは勝つのも負けるのも一方的過ぎて楽しくないから彼女はこれを喜んだ

 しかしその自分を抜いた11人の中から彼女の対戦相手となったのは12人の中でも1番レベルの高い見るからに強そうな槍を装備したソードマンだった


(これは相性悪すぎだな・・・とりあえず初手に回り込んでスタンいれて止まってる間にどれだけ削れるかかな?)


 彼女の職業はシーフ、手数の多さと回避力は基本職の中では最高ではあるが防御力はそこまで高くなく、攻撃範囲は片手剣を持ったソードマンと同じく最低である

 相手の装備は槍、間合いが明らかに違いすぎる、それは絶対的に不利である

 だから彼女は計画を立てた、まずは相手の動きを止め、そこから連続で攻撃を叩き込み出来る限りのHPを削りそのまま倒せるなら倒してしまおうと

 問題点は相手の職業がソードマンでありスタンに対する耐性が多少ではあるがある事、そして相手のレベルが自分より高いのでデバフが入りにくい事だ


(まあ、やってみるしかないでしょ!)


 彼女の試合は第一試合、自分と目の前にいるソードマン以外が他人とぶつからないように気を付けながら離れていく

 その間に彼女とソードマンは自分でかけられる支援スキルを発動させていく、シーフはソードマンよりもかけるスキルは多いようだ


「それでは始めますね、負けたら闘技場の外へお願いします、準備はよろしいでしょうか?よろしいですね、では第一回戦!始め!」


(今だっ!!)


 彼女は試合開始の合図と同時にソードマンの背中に回り込む為のスキルを発動させた

 そのスキルは相手の背後へと移動すると同時に攻撃を当て敵をスタン状態にする攻撃スキル、CTは若干長めでスタンの時間は短めではあるがシーフのスキルには連続で攻撃を当て続ける事でどんどんと派生していきスタンやノックバックを起こすという物がある、その為短いスタンでも次のスタン、ノックバックへと繋げていけばかなりの時間相手を拘束する事ができる、しかし


「あぶねぇ!お返しだ!!」


 相手はスタン状態にはならなかった、レベル差と職補正がスタンを弾いたのだ

 こうなるとシーフは1対1の戦いでは脆い、派生後のスキルはシーフが攻撃を1度でも喰らってしまうと最初に戻ってしまうしなにより相手のリーチが長すぎて槍を振り回してるだけで懐に入り短剣での攻撃を当てる事が難しくなる


(落ち着け、まずは体勢を低く、相手に近づいて攻撃するか時間が経てばもう1度背後に)


「オラオラオラァァァ!!」


 ソードマンの攻撃は苛烈だった、手にした槍で突き、払い、殴る、それを繰り返すだけで彼女のHPは大きく削られていく


(まずい・・・回避スキルのCTが間に合わない)


 彼女は自ら動いて回避できる攻撃は避けていたがどうしても当たってしまう攻撃は攻撃を回避するスキルおり回避していた、しかしそれもスキルにより命中率や速さが上昇している相手の攻撃にその数を全て使い切ってしまった


(こうなったら!)


 彼女はこのままでは一方的にやられると思ったのだろう、多少の被弾を覚悟してソードマンへと近づいていく

 予想外の攻撃に面食らったソードマンは彼女の接近を許してしまう


(でも背後を取らないと火力があまりでない、どうすれば)


 シーフのスキルには相手の背後から攻撃を加えるとダメージに補正が付くというものが多く存在する、しかしソードマンもそれを知っているので後ろに回り込もうとする動きを彼女が見せると手に持つその槍で彼女の進路を妨害した


(相手もAGI型、回り込めない・・・)


「残念だったが一手目にスタンを弾いた時点でお前の負けが決まったんだ!」


「くっ、まだっ!!!」


「いいや、もう終わりだ!喰らえ!!」


 ソードマンは槍を中段に構えるとスキルを発動させた、連続で突きを発生させ当たれば当たる程速度と威力に補正がついていく槍を持つソードマンに人気の攻撃スキルだ


「あー、惜しいね、あれ最初の突きは出所わかってるんだからそこを潰すなり回避するなりすれば全然怖くないんだけどね」


「多分それをさせない為にその前に攻撃を激しくして回避スキルを使わせたんでしょうね、1つでも残しておけばよかったんだけどね、まあ、シーフは防御力高くないからしょうがないわね」


「んー、対人するには相手がどんなスキルを持っているかも勉強しないとな~、装備である程度はわかるけどどれから取ってるかは人それぞれだから全部を警戒するのもよくはないけど」


「でも今のスキルは大体槍の人持ってるんじゃない?5回連続で当てれば相当な火力になるからね、盾で防げば1回目から潰せるから私からしたらあんなバレバレの使い方じゃあダメージにならない自信はあるけど」


「アサギは対人経験値がおかしいからね、狩りに行ってる時間より教会で稽古つけてもらってる方が多いって普通はありえないから、しかも仲良くなって色んな職の人ともやってるから大体の行動が身体に摺りこまれてるのよね・・・正直スキル使わなくてもあのソードマンくらいなら余裕で勝てるんじゃない?」


「んー・・・余裕かはやってみないとわからないけどね、あの人も他にどんなスキル持ってるかわからないし、まあでもあの人はステータスとスキルでしか戦ってないから負ける事はないかな?シーフの子は1発目以外はスキル以外にも色々やろうとしてたね、あの子はきっとダンチョーに鍛えてもらえば強くなるよー」


「あー、じゃあ1人目だけどもう決まりでいいのか?武器被りもないしめんどくさい事はなさそうだな」


「そうね、アサギがそう言うならきっとそうなんでしょう、負けちゃって闘技場から出てくるからお話しに行きましょうか」


 3人は立ち上がり、負けたあと相手と握手をして闘技場の出口へと向かった彼女の元に駆けていった


「こんにちわ」


 セッキーが話しかける


「ん?こんにちわ」


「さっきの試合見せてもらってたわ、惜しかったわね」


 そう言うと一瞬相手は表情を暗くさせ


「惜しかった・・・かなぁ・・・?最初からスタンありきで対戦してたのがスタンしなくて焦っちゃって全然惜しくなかったと思うけど、で、何か用なの?」


「ええ、ちょっと勧誘にね、ああ、私の名前はセッキー、後ろの女の子がアサギ、男の方はマーリンよ、よろしくね、あなたの名前は?」


「私?私はまぁちゃんだよ、よろしくね、でも勧誘って?負けちゃったんだよ、私、普通なら勝った方じゃない?」


「まぁちゃんよろしくね、えっとね、私達のパーティとまぁちゃんの職業って武器被らないじゃない?それもあるし何よりまぁちゃんの戦い方がステータスとスキルだけじゃなくてちゃんと身体を動かして戦ってたからね、レベル以上に強くなるんじゃないかなー、って思ったんだ」


「ふーん、貴女達の職業は?」


「私はパラディン!」


「お、俺はハイウィザード予定のマジシャンだ」


「私はクレリック、3次はハイプリーストね、まぁちゃんは?」


「私はシャドウマスター予定のシーフだよ、んー、確かに武器被りはなさそうだね、んー・・・まあいいかな?別に今固定パーティ組んでる訳じゃないし、野良も集まってから出発までが長い時とかあってめんどくさいし、あ、でも貴女達ってどの辺で狩りする予定なの?」


「えっとね、コボルトのフリーダンジョン行こうかなー、って話してるの」


「じゃあ少しそこで一緒に狩りしてお互いに合うようならはいろうかな?」


「確かにお試し期間は必要だな、よし、じゃあ早速行こうぜ、と言いたい所だけどイベントはもう終わりでいいのか?」


「ああ、いいのよ、主催者側は自分達と同等のレベル帯の方にしか興味なさそうだったからね、負けたしもう帰ってもいいよ、貴女達こそ最後まで見ていかなくていいの?一応あの主催者はトッププレイヤーなんでしょ?」


「んー、興味ないわね、2人は?」


「私も別に興味ないかなー」


「俺もない」


「じゃあちょっと準備だけしてくるね、、パーティだけ入れといて、後で西の門集合でいいかな?」


「うん、じゃあ先行って待ってるね」


「うん、急いで向かうね」


 彼女は準備をする為にどこかへ駆けて行った


「さてじゃあ私達は西の門に向かいましょうか」


「そうだなー」


「あ、私ポーション買わなきゃ、ちょっと行ってくるー」


「はいはい、じゃあまた後でね」






 アサギがポーションを買いに自分の教会(としているぼろい物置)の前の道具屋に入ると先ほど別れた少女もそこにいた


「あ、まぁちゃん、買い物?」


「ああ、アサギちゃん、一応ポーションとかをね、回復役がいるけどやっぱりこれは持っておかないといけないからね」


「そうだよねー、セッキーはちゃんと回復してくれるからあんまり消費しないけどやっぱり持ってないと負担かけすぎちゃうのも悪いもんね」


「セッキー・・・セッキーちゃん・・・せ・・・せっちゃんね!せっちゃんは回復上手なの?」


「上手だよー、視野が広いっていうのかなぁ?相手が攻撃モーションをちゃんと見てるから攻撃がはいるとすぐ回復が飛んでくるよ」


「おー、それは凄いね、マーリン・・・まー・・・マー君はどう?」


「マーリンは威力重視のマジシャンだね、詠唱は遅いけどちゃんと相手と状況に合わせて魔法使ってくれるし結構先読み?もしてるから敵が湧いた時とかにちゃんと詠唱合わせて範囲魔法撃ったりしてくれるよ」


「ふーん、マー君もやるのね、で、アサギちゃんは?」


「わ、私?私は・・・どうかなぁ・・・?ちゃんとやれる事はやってるはずだけど・・・んー・・・」


「まあ、それはコボルトで見せてもらいましょうかね」


「うーん、頑張るよ!」


 2人は買い物を済ませ雑談をしながら西の門へと向かっていった


「おーい、お待たせー」


「おう、おせーぞー」


「ふんふん、マー君はそういう事言っちゃうタイプなんだね」


「ぬあ!?ま、マー君!?」


「うん、せっちゃんにマー君」


「アサギは?」


「アサギちゃん」


「なんか私だけ長い気がする・・・」


「そう?じゃああっちゃん?」


「それだ!そうしよう!まぁちゃん!」


「ふふ、なんだかそれだけで仲良くなれた気がしたわね」


「お、せっちゃんもそう思う?あとはマー君だけね」


「マー君・・・マー君かぁ・・・んーむ、なんか照れ臭いというかなんというか・・・」


「じゃあマーリンはマーリンでいいわね」


「そうだねー、マーリンだねー」


「あはは、そうね、そうしよっか」


「ええー!いいよ、わかったよ、マー君でいいよ!よろしくな、まぁちゃん!」


「ええ、なんだか楽しくやっていけそうだわ、あっちゃん、せっちゃん、マー君、よろしくね」


 3人から4人になった聖騎士パーティが目指すは「コボルト砦」

 はたしてそこには何が待っているのやら


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