聖騎士は明日の為に周回をする
皆様の声を聞かせてくださると幸いです
感想、評価お待ちしております
「実は私達、ちょっと過去に行ってきまして・・・」
「カコ・・・?そんな地名あったか?またなんか見つけたのか?」
「いえ、違います、過去ですよ、過去、現在過去未来の過去です」
「なっ!?昔の世界って事か!?」
「はい、実は今回見つけた「カクシテル遺跡」の中に扉があってですね、そこに入ったらまだ綺麗な時の「カクシテル神殿」って所についたんです」
「しかし・・・それが過去だって事には・・・」
「遺跡の方は中の壁とか床とかボロボロだったんですよ、まあ、進めなくはないんですけどね、一応修理?は入ってるみたいですし、でも私達が行った「カクシテル神殿」はとても綺麗で、間違いなく作った年数は遺跡の方が上だと思います」
「そ、そうか・・・ちょっと茶を飲ましてくれ・・・ふぅ、よし、落ち着いたぞ、で?そこには何があったんだ?」
「ええとですね、邪教徒がいてなんか怪しい集会をしていました」
「なんだと!?じゃあ新しく見つかった遺跡は邪教徒のものなのか!?あそこを歩き始めたという巨大な石像は!?あれも邪教徒の物なのか!?」
「えーっと、あれについてはよくはわかってないんですけど・・・どうやらあの石像は邪教徒がなんか偉い人から貰ったものらしいんですけど、でも最終的にその貰った邪教徒はその石像にやられてました」
「やられてた?なんでそうなった?」
「んー・・・多分天井を壊したからでしょうねぇ・・・」
「天井を壊した?」
「私達がそいつを倒したあと出ようとしたら追いかけてきたんですよ、天井破って、でそれに怒ったのか石像がズドーンってパンチして死んじゃいました、その後石像は背中から小さい石像をだして遺跡を修復させた後に歩いていっちゃいました、多分襲ってくる敵を倒そうと考えたんじゃないですかね」
「ふむ・・・その遺跡を守る為に送られてきたものが逆にそこを滅ぼしたのか・・・ざまぁみろと言いたい所だが・・・」
「言いたい所だが?」
「邪教徒にそんなもんを送るだけに力があるって事だろう、まあ、あのでかい石像を過去で送ったとしてもあれを見たの初めてだからそんなに大量に作れるものではないとしても・・・あれを作れるだけの実力を持つ連中が邪教徒のバックにはいるってことになる・・・」
「なるほど・・・それは確かにそうなりますね」
「アサギ達はあのでかいのを倒したんだろ?それにその「カクシテル神殿」の中の敵も、なにか邪教徒のバックに繋がるような情報はなかったのか?」
「あー、はい、壁に絵が・・壁画って言うんですかね、描かれていて所々欠けててよくはわからないんですがこれなんですけど・・・」
アサギは撮ったスクリーンショットをダンチョーに見せる
「うん・・・どれどれ・・・これは・・・なんだ?これしかないのか?」
「そうですね、これしかなかったです、他の壁は綺麗でした、というかこの壁だけ別から持ってきたから汚いって感じですかね」
「なるほど・・・大事だから持ってきたとなるとここから何かわかる可能性はある、か・・・」
「はい、多分ですけど」
「そうか・・・相変わらず色々持ち込んできやがるな、お前達は、ありがたいが仕事がますます増えるぜ」
「あはははは・・・」
「ああ、そうだ、まだ言ってなかったな、ごほん、此度の「悪竜エドラ」襲来でお前らはよくやってくれた、王都に住む市民に変わり礼を言う、本当にありがとう!」
ダンチョーが椅子に座りながら頭を下げた
「いえいえ!こちらこそ倒せたのはダンチョーのお陰だと思ってますから!「骨の迷宮」の奥で練習できたから「悪竜エドラ」の攻撃を防げたんだと思います!!」
「馬鹿、今のは市民には変わってって言っただろう、謙遜する必要はねぇよ、お前らはよくやった、これは事実だ、まだまだ俺よりは弱いが、な」
「そりゃダンチョーと比べちゃうと・・・まだまだですよねぇ」
「はっはっは、だが本当に強くなったな、「悪竜エドラ」の戦いと例の石像の戦いの話聞かせてくれよ」
「はい!ええとですね「悪竜エドラ」がこう空から飛んできてですね!」
話は長く続いた
途中でアサギが擬音多めに話始めたからセッキーやまぁちゃんがフォローしたがどうやらダンチョーはアサギとならば擬音でも伝わるらしく途中からはあまり口を挟まなくなった
「悪竜エドラ」の事、「防御システム」の事、「カクシテル神殿」の事全てを話し終わった時には相当時間が経っていた
「そうかそうか、よく頑張ってるじゃないか」
アサギは、いや、アサギ達はダンチョーのその言葉に嬉しさを感じていた
たかがゲームの中の人、だがその人達を守れたという事が無性に嬉しかった
「するってぇともうそろそろクラスチェンジできるのか?」
「そうですね、皆もうちょっとです」
「そうか、これでアサギも大手を振ってパラディンだって言えるんだな」
「はい、そうなります!」
「そうかそうか、ならじゃあ誰に行かせるか決めかねていたクエストがあるからこれをクラスチェンジしたらやってもらうとするかな」
「おー!どんなクエストですか!?」
「邪教徒の集団がいる場所がまた見つかったんだ、というか・・・なんで今まで気づかなかったのか、ってレベルの建物だ、巧妙に隠蔽していたのか短時間で建てたのか・・・そんな建物だよ」
「そ、そんなものが・・・」
「ああ、だがその建物が何なのかがわかっていない、それの調査をしてほしいんだ、だがお前達のレベルじゃあまだまだだ、まずはクラスチェンジ、話はそれからだ」
「はい!わかりました!!」
「よし、じゃあ俺はきっと仕事が腐る程溜まってると思うからそろそろ仕事に戻る、はぁ・・・本当に腐ってくれるとありがたいんだけどな、そうも言ってられないだろう」
「あはは、頑張ってください、ダンチョー」
「ああ、お前らも頑張ってくれ、この王都を魔王から守り切れるくらいに、な」
「「「「「「はい!」」」」」」
アサギ達は激励をもらいますます「まおクエ」に対するやる気が湧いてきた、しかし
「さ、もう今日はここで落ちるわよ、結構な時間になっちゃったからね」
「あー、そっか、私達もう1個住んでる世界があるんだった」
「あはは、あっちゃんそれなかなか面白いね」
「えへへ、そう?」
「大分夜更かしもしたしな、そろそろ眠くもなってきたからね、寝るべ寝るべ」
「ああ、そうだな、俺は・・・ちょっと腹が減ったな」
「ああ!やめてダガー君、私もちょっとお腹すいてきた!この時間にその手の話はまずい!!」
「ダガー君もオネさんも一緒かー・・・でも流石に時間がねぇ・・・」
「さっさと寝ちゃえば問題ないわよ、ご飯は明日食べなさい、じゃないとアサギ太っちゃうわよ」
「だ!大丈夫だよ!!食べないから!!」
「はいはい、じゃあ私も落ちるわよ、おやすみ、また明日ね」
「はーい、おやすみー」
全員がログアウトして日常へと帰っていく
そして日常を過ごし、また6人が「まおクエ」の世界に戻って来た
「よーし!今日からはレベリングよ!まずは「カクシテル遺跡」の「ウゴクテツ」!それからは「カクシテル神殿」で周回!「ログボール」もやってクラスチェンジまで駆け抜けるわよ!!」
「「「「「おー!」」」」」
アサギ達は騎乗動物に乗り駆けだした
まず目指すは「カクシテル遺跡」の広場にいる「ウゴクテツ」だ
「あ、そういえばクラスチェンジした人でたみたいよ」
「え?そうなの!?」
「うん、掲示板に書いてあったしついでにギルメン募集もしてた」
「へー、誰?」
「アーサー達よ」
「あー、やっぱり、どこでレベリングしてるんだろうねぇ?」
「んー・・・それがわからないのよね、もしかしたらフリーダンジョンでも見つけてそこを独占してる可能性もあるわね」
「フリーダンジョンじゃあ仕方ないね、ボスいたら美味しい何かが落ちるかもしれないし、それに「カクシテル遺跡」を隠してる私達が言える事じゃあないしね」
「それはまあ、そうね」
「なんにせよ、同じくらいのレベル帯のフリーダンジョンもインスタンスダンジョンも結構あるからね、誰がどこで狩りをしてるかなんてわからないね」
「そうだな、経験値的に言えば海賊も蟻も神殿もそうは変わらないからな、何が倒しやすいかなんてのは人それぞれだもんなー」
「とにかく今は数をこなしてクラスチェンジするしかないね!」
「ああ、そうだな」
「そうね、とりあえずは「ウゴクテツ」からいいドロップが出る事を祈りましょう」
「カクシテル遺跡」に近づいていくとなるべく目立たないようにとアサギ達はこそこそと移動していく
途中までは海賊船に行く道なので割と人は通っているが「カクシテル遺跡」がある方へと曲がっていくプレイヤーはいない
しかしアサギ達はイベントの件もあって結構名前が売れているのだ、そんなパーティが何もないと思われる方へ行くとなるとなにかあると言っているようなものである、だから公表していないいまだけは慎重に動く必要があった
「大丈夫そうだね、よし、行こう」
6人は周りを見渡し誰もいない事を確認すると「カクシテル遺跡」へと続く場所へ駈け込んでいく
「よし、じゃあ広場までいこー」
「そうね、そういえばここにいたカブトムシって「防御システム」にやられたからいなくなってたのよね」
「そうそう、凄いよね、あんだけ回復してたカブトムシを一撃で倒してさ、他のモンスターも踏み潰しながら行っちゃってね」
「そう言えば今日は募集あったのかしら?」
「んー・・・どうだろう、掲示板にはそれらしき事は書かれてないけど」
「流石に「防御システム」は1日1回とかって事はないんじゃないか?今まで発見された中でも最高のレアリティのアクセ落とすくらいだし」
「まあ、そうか、そうだね、となると3日に1回とか・・・週1ってくらいかな」
「他にもフィールドレイドモンスターいるみたいだしね、誰か早く発見してくれないかなぁ」
「誰が発見したとしても多分連絡がくるでしょうからね、タンク役として」
「というか発見しても最初にやるのはどうせ円卓の奴等だろ」
「それはそうね、あ!いたわよ、「ウゴクテツ」」
アサギ達が話しながら「カクシテル遺跡」の広場に行くと中には「ウゴクテツ」が昔「防御システム」が居た場所を向きながらポツンと立っていた
「なんかちょっと可哀想だね、置いて行かれちゃった感じで」
「そうか?俺としてはまだ怒ってる顔に見えるけどな、天井壊しやがって!許さんって感じで」
「だとしたら相当長い怒りだね、もしかしたら私達が襲われるって遺跡を壊すかもって思われてるのかもね」
「あら、だとしたら倒さないとやられちゃうかもしれないわね」
「そうだな、じゃあいいドロップを落としてくれる事を祈りながら」
「うん!いくよー!!!」
もうすぐ、もうすぐクラスチェンジ、もう少しで手が届く所まで来たという喜びがアサギ達の冒険を加速させていく




