表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この大空に誓いを 〜異世界転生したから世界変えてくる〜  作者: 白河 もろぞう
素晴らしき我が祖国
23/28

家族

「俊輔っ、アリシアっ」


加工工場を抜け出した俺たちは、双子石を目印にし、イマジンで形成したスノーモービルを使ってようやく首都に着いた。


途中、機械人形たちはスノーモービルの速さについてこれず、何とかまけた。


どこまでも追跡してくるのかと思ったが、どうやら杞憂のようでメタルガード達は諦めたらしい。


首都の近くまで歩き、先日に使った下水道に入るとダーリヤがいた。


どうやら俺たちを待っていたようだ。


俺たちを見て表情を明るくした彼女は、こちらに足取り軽く駆け寄る。


「…二人共!無事? 怪我はない?」


「ああ、無事だよ。それに、双子石のおかげで首都にたどり着けたしな。 ありがとな、ダーリヤ」


「例には及ばない…こちらこそ。貴方達がいなかったらこの作戦は不可能だった。 ありがとう」


「…それはそうと、貴女一人? お父さんはどうしたのよ」


「先に家に送ったよ…他の人達なら途中それぞれの家路に帰った」


「そっか。 なら安心だな」


「私たちも帰ろう。 今日は疲れたと思うし、早く休もう」


「そうね、お腹ぺこぺこよ! 早くふかふかソファーに座りたいわね」


アリシアが大きく伸びをする。 もう日が暮れるもんな。


「はは、そうだな。 ちなみにダーリヤ、ここら辺に宿ってあるか?」


「?…宿なら不要。 私の家がある。 問題が解決するまでは私の家を使ってくれて構わない」


「いいのか? 家族でゆっくりする時間も必要だと思ったんだけど」


「ううん、大丈夫。 それにお父さんもお母さんも貴方達に会いたがってる。 ご馳走を作るって」


「行きましょう隼輔!」


アリシアは彼女の言葉に間をおかずに即座に反応した。 現金だなぁ…


「食欲に弱いねキミ…」


下水道を抜けて、ダーリヤの家に到着し扉を開ける。 すると、ダーリヤの両親が待ち構えていた。


「お帰り、可愛いダーリャ。 それに隼輔くんとアリシアちゃんも。歓迎するわ」


ニッコリと微笑むエカテリーナさんと先ほどぶりのミハイルさんはテーブルで料理を配膳している。


料理は湯気を立てていて、作りたてのようだ。


「本当にありがとう。 心から感謝するよ。 この家族との時間はもう一生ないのかと絶望していたからね」


「いえいえ、上手く行って良かったです」


「さあ、ご馳走を作ったんだ。 食べてくれると嬉しいよ」


ミハイルさんが着席を促し、俺たちはイスに腰掛ける。


「うちのご飯は美味しい。 …安心して」


「これでようやく、お店も再開できるわね」


「お店?」


お店だったのか。 まあ、裏の方に看板のようなものがあったからその気はしてたけど。


「ああ、ケーキ屋を営んでいるんだよ私たち。 聞いてなかったかい?」


「そうなの!? それなら早く言いなさいよ!ダーリヤ」


アリシアはガタッと席を立ちダーリヤに詰め寄る。 甘いもの好きだもんな。


「ごめん、…言ってなかった。アリシアはケーキ好き?」


「大好きよ! 甘いものならいくらでも食べれるわ」


「良かった。デザートもあるから楽しんでね。 隼輔も」


「あ、ああ」


うまそうな匂いで俺も食欲が湧いてきた。 …

腹減ったなぁ。


「…そういえば、何でルーブリックに捕まったんですか?」


「ああ、それが…」


ミハイルさんが気恥ずかしそうに言い淀む。 言いたくない事情があるのだろうか?


「この人、腰を悪くしていたのよ。 ギックリ腰ってヤツね」


「おいこら!」


「ふふ、減るもんじゃないしいいでしょ? …それでしばらく店をお休みしていたのだけど、旦那があの機械人形たちに怠け者認定されてね…それで捕まったのよ」


「この国には放浪者や物乞い、無職の人間はいない。 いたとしたら加工工場に連行される。 …だから」


「私とダーリャはちょうど出かけていてね。 家にいたのはお父さんひとりだったのよ。 それを狙われたのね」


「なるほど…それで今に繋がるって訳ですね」


「ルーブリックも昔は世のため人のために尽くした偉大な男だったんだがな…今となっちゃ……まあ、無事に帰れたんだ! この話は終わりにしよう。 さ、みんなで食べよう」


その夜はカラムジン(ダーリヤ一家の姓だ。 因みに女性はカラムジーンと変化するらしいぜ)一家と俺とアリシアを交えての食事会となった。


「どう、コールマール料理は?美味しいかしら?」


「はい、美味しいです!特にこのスープなんて最高です」


「セリャンカね。お口にあって良かったわ〜」


香辛料が効いた熱々の肉のスープはガツンと濃い味で俺好みの味付けだ。


このキノコのピクルスも絶品で米が欲しくなる。


ーーああ、白米が恋しいなぁ。


ザルツラントで食べた料理はどれもシンプルな物だったから、こういった手間をかけた料理はより一層体に染み渡る。


「アリシアちゃんは?」


「美味しいわ! エルフ料理は素材を活かすから、こう調味料をふんだんに使った料理は新鮮で私は好きよ」


「ははは、それはよかった。 ところで隼輔

くん、キミはお酒は飲めるかい?」


「ええ、強くはないですけど」


「なら良かった。 コールマールの酒は美味しいぞ。 一緒に飲まないか?」


「是非ともいただきます」


「もう、お父さん…」


呆れたように視線を投げるダーリヤ。


「はは、いいじゃないか。 息子ができたみたいで嬉しいよ。どうだい? ダーリャを嫁に?


「ちょ、ちょっとお父さんっ」


顔を赤らめるダーリヤ。 動揺しているのか珍しく語気を強めている。


「はは、私としては是非とも前向きに検討して欲しいのだがね。 母さんもそう思うだろ?」


「そうね。 ダーリャももう18だからね。 結婚の時期にはちょうどいいわね」


「えっと…はは」


苦笑しながら横目でダーリヤの顔を盗み見る。


「……っ」


彼女と目が合うがすぐに逸らされた。気恥ずかしいのだろうか。それとも単純に嫌なのか…


「容姿は親の目を抜きにしても可憐だと思うよ。昔の母さんそっくりだ…少々口下手なのが難だけどね」


「隼輔…まさか、乗り気じゃないでしょうね」


ワナワナと震えるようにこちらを睨むアリシア。


「え、えっと…いつっ」


「…ふん!」


モゴモゴとしている俺の足を彼女が踏みつける。 痛え。 何も踏みつけなくてもいいじゃないか。


この時、何故彼女が怒っているのか俺は理解していなかった。



こうして夜は更けていく…


なかなかに楽しい時間だったな。 こういった賑やかな食事にあまり馴染みのない俺は、目一杯この時間を楽しめた。


食器の片付けを終え、それぞれが眠るために自室に戻る。 寝る部屋がない俺はというとリビングのソファで横になっていた。


気を利かせたミハイルさんに一緒に寝るかと誘われたが気まづいから断った。


俺みたいな男と一緒に寝ても変に眠れなくなるだけだしな…


(眠れないのか? 隼輔)


ボウボウと燃えている暖炉を退屈そうに眺めているとカーズが話しかけてきた。


「ああ、まあな…」


(小言を言うのは煩わしいが、睡眠は大事なことだ。 ルーブリックを倒すのならなおさら、な)


「分かってるって」


(それならいいが)


どうしてか、眠気が全く訪れない。 何故だろうか。


今日の加工工場のアレが脳裏に焼き付いてるからか、それともあの不気味な男に怯えているのか。


ただ、胸中には鬱々とした黒い焦燥感のようなものが何か俺に伝えようと必死に叫んでいるようだった。


「無理やり目を閉じるか…いつのまにか寝てるだろ…」


俺が悶々としているなか、ガチャっと扉が開く。


誰だろうか?


気怠げに視線を向けると、俺はまるで心の臓が止まったように体が硬直した。


「…え」


一瞬の思考が停止し、夢でも見てるのだろうかと錯覚してしまう。



俺の目の前にいたのは、血で真っ赤に染まったミハイルさんだった。


「ミハイルさん…ど、どうしたんですかっ」


ミハイルさんは俺を一瞥し、ニヤニヤと表情を綻ばせる。その手にはパレットナイフが好物を味わうかのように鮮血で滴り落ちていた。


「あ、へへ、あへ、ああぁ」


彼の言葉には人間に備え付けられている理性がまるでないようでブツブツと何かを唱えている。それは何者かが本人の皮を被っているように挙動が薄気味悪かった。


「しし、しね、しねしね、しししし」


「ミ、ミハイルさん?」


「しねえっ!」


ミハイルさんは放たれる弾丸のように俺に向かって一直線に飛び出す。


その手のナイフの切っ先は俺を指していた。


「…っ!くっ」


俺は付近に落ちていた鍋の蓋でそれを受け止める。


「な、なんで!どうしたんですか!? 何が、何があったんですか!?」


「しししししねねねね」


彼はまるで壊れたロボットのように何かが欠陥しており俺に明確な殺意を持っていた。


ーー可笑しい。 一体何が…


すると、上から足跡が聞こえる。


階段から誰かが降りてくるようだ。


ーーまずい。


「うるさいなぁ…隼輔、少し静かに…」


ダーリヤだった。


寝ぼけ眼であくび交じりに言う彼女はこの光景に目を見開き、まるで体が凍りついたかのようにその場で硬直した。


「お、お父さん…? 隼輔…?」


意識をハッキリとさせた彼女は動揺したようにミハイルさんに注視する。


「血が…何で」


「ダーリヤ! ミハイルさんの様子が何か変なんだ!」


「え?」


「あは、へへへ」


まるでバグったNPCのように奇妙な笑い声をあげる。


「お、お父さん。どうしたの…」


「死ぬしねお前が、ぼくがきみがきみがきみががが」


俺から離れたミハイルさんは、ダーリヤの元に駆け出す。 近付いた彼は躊躇いもなくパレットナイフを彼女に振り下ろした。


「っ!きゃああっ!」


振り下ろしたナイフは深く彼女の肩にのしかかりダーリヤの肩から血が舞う。 痛みで彼女はその場で尻餅をついたように崩れ落ちた。


「い、痛いよお父さん…や、やめて…あぐっ」


続けて彼は彼女の顔を殴り馬乗りになる。 重心を抑えて動けないダーリヤの胸に向けてナイフを…


「っ!させるかよぉ!」


飛び出した俺はミハイルさんを蹴り飛ばし、ダーリヤを起こす。


「痛い…痛いぃ…」


「くそっ! 傷が深くまで入ってる。ダーリヤ、ここから離れてくれ 」


「お父さん…隼輔!お父さんが!」


気が動転しているのか彼女は俺の言葉を無視する。彼女の目から涙がポロポロとこぼれ落ちていた。


「ああ…娘に手をかけるなんて、しかもこの様子、ただ事じゃない…なんで、こんな」


誰これ構わず不用意に人を傷つけるようとするなんて。彼は彼女を実の娘と認識していないのか。


(…そうか。 そういうことか、あの男…この事も分かっていたのか)


(カーズ?)


(ルーブリックだ…)


(ルーブリック? それと何の因果が…)


(奴の能力を忘れたのか?)


(…まさか)


(ご明察だ。 奴は暗示でもかけたのだろう。 逃亡したらこうなると、な。)


「そんな事って、そんな事ってあるかよぉ!」


思わず、声に出してしまい。ダーリヤが聞き返す。


「しゅ、隼輔?」


「ルーブリックだ…」


「え?」


「あいつが…あいつのせいでミハイルさんが…」


「そんな…」


彼女の顔がみるみる青ざめていく、涙と相まってその顔は気の毒なほど引き攣っていた。


(…カーズ、どうすればいい? このまま縛っとくか?)


(無理だな。 この状態。無意識に殺意衝動を湧き起こすようだ。 ヤツを縛ろうと閉じ込めようともきっと何かアクションを起こすか、自傷行為に及ぶだろうな)


(じゃあ、どうすればいいんだよ!?)


(ルーブリックを殺すしかないだろう。 奴を屠れば洗脳は解けるはずだ)


(じゃあ、今すぐにでもっ)


(…バカな考えはよせ、今行ってどうなる? 負けるのがオチだ)


カーズの言葉に一旦深呼吸をする。


ーー落ち着け。 クールダウンだ、頭を冷やせ。


確かに、今の状態で到底ルーブリックに勝てるとは思えない。 けど、このまま何もせずウジウジしているわけにはいかない。


(…ほかに、ほかに何かないのか)


(……隼輔。冷静に聞いてくれ)



(ヤツを…この男を殺すしかない)


(!? そ、そんなのできるわけがないだろ! ダーリヤの父親だぞ!? 俺にはそんなこと出来ないっ)


(では、このままむざむざ殺されるか? お前の夢はここで潰えるのか?)


(それは…でも、俺は身内を殺すなんて…それにダーリヤの目の前でなんて無理だ…っ)


思いが逡巡する中、別の方向から誰かがかけてくる。


「ダーリヤがいないと思ったら、ここにいたのね。 二人で何をやっているのよ…」


「アリシア!? 来ちゃダメだ!逃げろ!」


「え?」


起き上がったミハイルさんがアリシアに奇声をあげ襲いかかる。 事態が飲み込めず不動としている彼女の前に出て、俺はふたたび鍋蓋で攻撃を受け止める。


「な、なによ…なにが起こってるの!?」


「…お、お父さんが」


「ダーリヤ…!血っ…酷い怪我。なんで…」


アリシアはダーリヤに駆け寄り、崩れ落ちそうな彼女を支える。


「ああぁぁぁぁぁあ!」


ミハイルさんは体を歪めるように体制を変えて2人のもとに勢いをつけてナイフを振りかぶる。


「お父さん!?もうやめてえ!」


アリシアを庇うように前に出るダーリヤ。 彼女の悲痛な叫びが響き、呼応するように俺は駆け出す。


ダメだ。…間に合わない。


「あぐがぁっっぐぅ」


ナイフは彼女の胸部を貫いた。ジワリと血が染め上げていき、純白のネグリジェが益々血で汚れていく。


「ダーリヤ!? 貴方…なんで!この子の父親なの!?」


崩れ落ちたダーリヤの次はその切っ先がアリシアにも襲いかかる。


「キャアっ!」


俺は間髪入れずにミハイルさんを殴る飛ばす。


「大丈夫か?アリシア」


「私よりもダーリヤが…」


「うう…」


「……ダーリヤ。 ミハイルさんはルーブリックに操られている。 このまま気絶させておこう。 君を病院に連れて行ったら、俺はすぐに

ルーブリックの所に行く。 洗脳を解くためにあいつを倒しに行く」


「ゴ、ゴフッ待って、それはダメ。 はっはなた一人では行かせるなんて出来ない…ぐ、場所も、わからないのに…」


「それは…」


「……私も本当は分かってる。 け、けど、認めたくない…この、現状を…私は…」


アリシアは胸の傷を静かに撫で、目を閉じる。 暫くして彼女は口を開いた。


「…………俊輔。お願い、…お父さんを、眠らせてあげて」


「ああ、気絶させればいいんだな!分かったよ」


「違う…殺して…お願い」


「なっ!?」


「ダーリヤ…本当に言ってるの?」


俺とアリシアは驚愕の答えを聞く。本当にそんなことを言っているのか!? 親を、父親を殺してくれだなんて…


「もう、お父さんはきっと誰かを殺してる。見ればわかる…だから、お願い。一思いにやってあげて。お父さんを、楽にさせてあげて…」


「無理だ!そんなの俺には出来ない…」


「お願い…もうみてて辛いの…きっとお父さんも苦しんでる…だから…だから」


「隼輔…隼輔、やりましょう…いえ、それがせめてもの彼を楽にさせる方法よ…」


「ダーリヤ…アリシア…っっくっクッソおおおお」



「ーーイマジン」


イマジンで機関銃を作り、ミハイルさんに向ける。


「発射っ…」


放たれる散弾がミハイルさんの全身にめり込み血のシャワーをつくる。


やがて、彼は倒れ伏せた。


全身を痙攣させ、目があらぬ方に向いている。 やがて、その動きは止まった。


「う、うわあああ」


ダーリヤが父のもとに駆け寄る。 大怪我をしているはずなのに彼女は動かない父を抱きかかえた。


「お父さん、お父さん。ごめんなさいっ!ごめんなさいいいいい!」


彼女の慟哭が室内にこだまする。


つられてアリシアもすすり泣いている。俺は左手を、その命を奪った力をいつまでも後悔深く見つめていた。



あの後、ダーリヤの怪我の手当てをし、俺たちは庭でミハイルさんを埋葬した。


穴を作り、墓石を建てる。 その行為はとても哀しみに満ち溢れていた。


2人分の墓石を俺たちは呆然と祈るようにその場に留まり続けた。


ーーこの中には彼女の母親。 エカテリーナさんも埋まっている。


彼女も死んでいた。 血濡れだったミハイルさんに付着していたのは彼女の血だった。


エカテリーナさんの私室についたときには、彼女はベッドに硬く横たわっていた。


ダーリヤは酷く泣いていた。まるで赤ん坊のように。


…彼女は血だらけで顔と判別できないくらい顔面がぐちゃぐちゃになっていた。 何度も何度もナイフで滅多刺しにされていたんだ。


墓を後にした俺たちは、荒れ果てたリビングで終始無言になっていた。誰一人として何かを発声しない。


「……」


ダーリヤはひどく憔悴しているようで目が虚ろに無言で天井を仰ぎ見ている。


両親が一夜にして死んだのだ。 当然の反応だろう。


その様子に、俺とアリシアはかける声が見当たらなかった。



その日の朝。 リビングに揃ったのは俺とアリシアだけだった。


「…ダーリヤは?」


「ダメ。 ひどく落ち込んでる。 それに怪我が酷いからしばらくは動けないわね。だから、彼女は残らせておいたわ。 それに、言い方が悪いけどあの調子だと…ね」


「そうか…」


「でも、ダーリヤにルーブリックの研究所の地図を貰ってきたわ。 これなら二人でもいけるはずよ」


「分かった。 行こう」


「…ええ」


扉を開き、彼女の家を後にする。 2人は必要な会話以外口を開かなかった。


怒りと憎悪の感情を飲み込もうと必死だからだ。



ーー俺は、絶対にあいつを許さない。


ルーブリックを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ