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4回目:結果。理由。これから。

そして20秒くらいの沈黙が流れ麗ちゃんが言う。

「ありがと・・・。嬉しいけど、ごめんなさい」

・・・・・・・・

・・・・・

・・・

うは。もう。しんじゃおっかな。

もともと好きだったわけじゃないけど、流石に少し期待した分ショックでかい。


「うん、そっか、いや、いいよ・・・」

何故か泣きそうになってる俺。

またしばらく沈黙があって

「神谷君のこと、嫌いじゃないよ」

うん。ありがと。嫌われてはないんだね。うん。

彼女なりに慰めてくれてるんだ・・・

今度は俺が言う番だ。

「ありがとう。

いや、いいよ。ほんとに」

目の前にあったコーヒーに口をつける。

「あたしね、だめなの」

ん?

麗ちゃんはもう殆ど泣いているように見えた。

「男の人と付き合うとか、良くわかんないもん・・・・怖い・・・」

あぁ。本当に俺のことが嫌いだから

振ったっうわけじゃないのね。

ここである考えに至った。

この子メンヘラーじゃね?

ここで言葉をかけなければと彼女に言った。

「えっとね、大丈夫?」

「うん」

「そう・・・」

またしばらくの沈黙。


「話聞いてくれる?」

そういって彼女は涙で濡れている目でこっちを見た。

正直可愛い。

「どうぞ」

ここまで流されたらもう海まで行ってやろうじゃないか。

俺はとりあえず話を聞くことに決めた。

「男の人怖いん?」

「・・・うん」

普通はここで終わるところだが、話を聞くといった以上突っ込まなければ。

GO!俺のチキンハート。

「何で怖いの?」

「神谷くんはしないけど、暴力ふったりするじゃん?それに・・・」

「それに?」

「男の人ってエロいから・・・・」

やぁ、皆さん。男性全員否定されました。

「だから嫌いなの?」

「嫌いじゃなくて、怖い」

「男と付き合ったこととかもない?」

「ないよ」

うわ。まじでメンヘラなんじゃね?

振られたり理由が判明したところで、少し気持ちが楽になった。

「いや、でもさ、うん」

男はみんなそんなもんだよ。とか言おうとしたけどやめた。

俺はもうちょっといい人でいたいんだ。

裏切り者の俺を許せっ。


「じゃあ、俺もちょっと話すから聞いてくれる?」

「うん」

「麗ちゃんみたいな理由で女の子が男を怖がってたら何もできないと思うよ。

やっぱりお互いに許容しあっていくのが、男女なんじゃない?」

俺は振られた後に未練がましい事を言うキモイ男かよ。

そういうと彼女は黙る。

「麗ちゃんももうちょっと考え方変えないとダメだと思うよ」

あれ?俺、ここに何しに来たんだっけ。

「・・・・分かってる」


「分かってるけど、納得できないの」

「まぁ、わかるけど・・・」

「皆彼氏いるけど、あたしだけいないし・・・」

「怖いから?」

「うん・・・」

このまま話してても2人きりだから助け舟は出ないし・・・

時計を見ると5時に差し掛かっていた。

「あ、えと・・・・

日も落ちてるしそろそろお邪魔したほうがいいかな」

スライムは逃げ出した。

「なんか食べていく?」

しかし、回り込まれた。


ポッキーとか色々出してくれた。

食べながら話す。

「今日はごめん」

とりあえず謝っておく。

まぁ、ほんとはいたずらしてごめんなさい。なんだけど・・・

でも、今回のことでちょっと好感を持てた。

「あたしもごめんなさい・・・」

「いやいや、麗ちゃんは悪くないよ。

それに何か説教みたいな事も言っちゃったし」

「あたしの事嫌いになった?

「なってないけど?」

「まだ好き?」

「うん」

光の速さで答えた。

ここはそうしとくべきなんだろうと思って。

綺麗な流れじゃないか。なぁ。

そしてこれからバイトだからという理由で、メールする約束をして帰った。


結果だけ見ると俺は振られたんだな。

まぁ、初めと終わりがあれだったから、泣くような失恋ではなかったけど。

(一部泣きそうになったけど)

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