2回目:超展開。
超展開はいりまーす。
これが田舎っ子クオリティ!
「頑張って話あわせてくれてんじゃん。
意外と神谷のこと好きなんじゃねー?」
もう俺にはなんもわかんねーや。
「俺だったらこんなんぜってー返信しねーよ」
相変わらず回りは爆笑してるし。
「次、返信どうする?」
「俺的にはこれ以上変なこと言ってると
まじで返信こなくなるかもだから話戻したほうが良いと思う」
「あっ!俺いいこと思いついたっ!
おでんも好きだけど、俺が言いたいのは
俺は君のことも好きなんだって事。
って送ろーぜ」
また周りは爆笑する。
「うわっ。くせぇ。てか何気かっけぇしね。
それ才能だろ」
なんかとんでも無い事になってる。
てかもう俺のキャラってなんなんだ?
「よし。送るよ」
「あっ。ちょいタンマ。
付け加えて
こんなことメールで言う事じゃないと思うから会いたいんだけど
我慢できなかった。ごめんね。
いきなりこんなこと言われても困るよね。
って付け加えて」
「いいねぇー。
もうこの際ついでにあっちがどう思ってんのかも聞いちゃおうぜ」
「よし。んじゃ
『おでんも好きだけど、俺が言いたいのは、俺は君のことも好きなんだって事。
こんなことメールで言う事じゃないと思うから会いたいんだけど、我慢できなかった。
ごめんね。
いきなりこんなこと言われても困るよね。
でも、君の気持ちを知りたい。自信ないけど・・・・
嫌だったら無視してくれてもいい』
ちょい長文だけど送るよ?」
「凄まじい文章だな」
「嫌だったら無視してくれてもいい。とか何様だよ」
「純愛じゃん。泣けてくるわー」
さっきから俺は一言も喋らない。いや、喋りたくない。
てか、これってまさか本当に会うことになったりしないよな?
俺は関係してないと言ってもおかしくない筈なのに・・・・
あれ?もうどーなってんだ?
しばらくして携帯が鳴る。
そういえば俺の携帯なんだっけ・・・
「『ごめんなさい。
会って話したいです
今日何時くらいならいいですか?』
って・・・」
「なんだソレ!超展開じゃねぇーか!
神谷!もう会って話して来い。初彼女だぞ!」
「これ俺等がキューピットじゃね?」
「いや。
あっちは俺達がおちょくってる事を察して
度が過ぎすぎてるから、それに怒ってリンチする為に
会おうって言ってる・・・という可能性も・・・」
「あー。ありえなくも無い話だな」
「ちょっと様子見るためになんか送るか・・・
すきだ。はさっきつかっちゃったからなぁ」
「愛してる。でいいよ」
「わかった。『愛してる』
・・・・送信完了〜」
もう友達が何考えてるのか分からない。
本当にリンチだったらされるの確実に俺じゃないですか。
しかも、また返事になってないし。
全然様子みられねーし。
「いつか絶対返信こなくなるって」
「うおっ。これでも返信きたよ!
『えっと・・・
神谷くんが今日の時間決めてください』」
「流石に愛してるへのつっこみはなかったな。
まぁ返信がきただけでもおっけ。
とりま、そろそろ時間決めるか」
あのー。会うのって俺だよね?
俺は会ってもいいっていってないんだけど。
てかあんな意味わかんないメールしといて
会うとか・・・
ほんと、俺って何?
「『俺は何時でもいいけど・・・』
って返信しといたぞー」
「てかさ、結局神谷が会うの?」
「それ以外ないだろ」
「あっ、神谷。
ここはお前が決めていい。
もしも会ったらどうする?
1、俺達がやった冗談でしたーって言う。
2、麗ちゃんのことが本当に好きなんだって言う
3、その他
でもな、俺達は飽くまで協力してんだからな」
そりゃどーも。
でも、俺に恋愛感情なんてないんですが・・・
「諒にとっても2がいいんじゃね?
諒って上の下くらいのイケメンなのに
女と関わり持ちたがらないから彼女できないだけなんだから。
もうここでいっそ付き合っちゃえば」
「『3時で大丈夫ですか?』
ってきたよ」
「わかったよ・・・
会ってみる。
てか会ってやるよ・・・。もう」
てか、もう1,2,3で選ぶ答えは決まってるようなもんだ。
今更冗談でしたーなんて言ったらいくらの麗ちゃんでも
本気で殺されるかもしれない。
3のその他って・・・・
なにすりゃいいんだよ。
よって2を選ぶしかないようだ。
2なら告白しても玉砕ですむだけだろうし。
一生メールできなくなるだろうけど。
「マジで!?じゃぁ3時に会う約束するよ?」
「・・・いいよ」
俺、ノリ良すぎ。人良すぎ。
次回
告白、そして・・・