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プロローグ
プロローグ
静寂に満ちた部屋で紙の擦れる音が響く。
開いたままの窓からやってきた風が何の許可も無しにページをめくる。
キーンコーンカーンコーン…
いつもと変わらない、無機質な音。
遠くから騒がしい生徒たちの声が聞こえてくる。
―あぁ、もうお昼か。
ずっと本を読んで俯いていた黒髪の少女が顔をあげる。
立ち上がり、眠い目をこすって、窓を覗きながら少女は呟いた。
「…今日も来るのかなぁ」
少女は退屈そうに、小さく欠伸をした。
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