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緋蒼ライフ  作者: 百瀬日和
8/9

Date8 白

いよいよクライマッーークス☆







何、このノリ……

「じゃあ、気をつけて帰れよ」




別れ際、司は名残惜しそうにアタシを見つめた。




『また明日会える……』

それが100%だとは限らないから……





「また明日ね」





オレンジの夕暮れが、いつの間にか薄暗く淀んでいた。






司と別れてひとり、帰路を歩いていると、誰かに肩を叩かれた。



振り返ろうとしたその時――






「!!!!」






腕を回され、ハンカチを口に当てられた。





「大人しくしてろ。じゃねぇと殺す」







もしかしたらこの男、最近噂になってる通り魔かも……!!!

女子高生を無差別に殺傷してるっていう……

きっとクロロホルムか何かで眠らせて、アタシを傷つけようとしてるんだ!!






アタシは呼吸をしないようにしながら男の手を振り払おうとした。





通行人は誰もいない。






このまま連れ去られたら……









もう二度と司に会えないかもしれない……







(そんなの嫌だ!!!!!!)





肘で男の腹を突いて怯ませようとしたその瞬間――







「う゛あぁ……!!」





低い呻き声が聞こえ、そのまま男は路上に倒れ伏した。







状況が読み込めなくて気絶した男を呆然と見ていると








「大丈夫か、日和!!!?」






聞き覚えのある声がした。









「司!!!!!」







司は男の所持品を全て取り上げて遠くに投げると、アタシをきつく抱きしめてくれた。





「なんでここに?」



「何か嫌な予感がしたから日和の後をつけてきたんだ……家まで無事かどうか確認しないと気が済まなくて……」




「司……///……ね、何で男は倒れたの?」




「伊達に空手の有段者じゃねーんだよ」




「空手……司、カッコイイ!!!」





「ま、まぁな……///」

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