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緋蒼ライフ  作者: 百瀬日和
6/9

Date6 橙

もう高②なんだってさ


はえーな、おい

「いつ、あれ書いたの?」



帰り道、アタシは疑問を司に尋ねた。




「11月後半くらいだったかな」





「じゃあ、なんでいつもアタシがペンケース置いてるとこに書いたの?」




他のとこなら、もっとはやく気づいてたかもしれないのに。





すると、司は前を向いたまま応えた。





「今日、日和が気づくように」





「えっ……なんで今日?」





「だって今日は、








日和の誕生日だろ……」








あっ……

そうか……アタシの誕生日……





「ありがとう……最高の誕生日になったよ」





アタシたちは顔を見合わせて微笑んだ。




「生まれてきてくれてありがとう……」




司のその言葉が優しく、どこか切なげに響き、アタシの胸を締め付けた。





アタシはそっと自分の左手首の内側に触れた。

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