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Date5 赤
クラス替えだったよ!!……うん、何も聞かないでくれ
どーぞ
その真相を探るべく、テスト終了後、アタシは司の元に駆け寄った。
「司……!!」
司は振り向いて、アタシだと確かめると
「君がため
惜しからざりし
命さへ
長くもがなと
思ひけるかな」
司の笑顔が眩しかった。
「それ……やっぱり司が……?」
司は淡く微笑みながら頷いた。
「な、なんで……か、書いたの……?」
「なんでって……
お前が好きだから」
「え……///」
アタシは驚きで頭が真っ白になって、俯いた。
「日和は、俺のことどう思ってる……?」
「あ、アタシもっ……好き……///」
知らないうちに涙が浮かんでいた。
絶対アタシ、変な顔になってる。
「一緒に帰ろ」
頭を撫でられて、堪えてた涙が一気に流れ落ちた。