序話 終わりの始まり
※投稿頻度は不定期です!
ズッズズッ ポワーン
それは突如として渋谷スクランブル交差点の中央に現れた。最初はノイズを帯びていたため良く見えなかったが徐々にノイズは消え、紫色に渦を巻くゲートが現れた。
「なんだあれ?」
「なんかやばくねww」
「気持ちわるぅー」
「CG?」
「なんかの撮影じゃね?」
人々は逃げる所かその場に留まりスマホで撮影をし始めた。
「グルルルル」
ゲートの中から獣の声が聞こえた。その瞬間、ゲートの中から熊ほどの大きさの狼が次々と溢れ出てくる。
「に、逃げろおぉぉ」
「キャーー」
人々は事の重大さを理解し逃げ始めたが「時既に遅し」ゲート近くにいたものから狼に喰われていき、渋谷にいた人間は次々と狼の餌食になった。
同時刻、パリの凱旋門、ニューヨーク自由の女神前、ロンドンのロンドン橋でも同じ様にゲートが現れ中からドラゴンや獣等のモンスターが都市の人々を襲った。
それから1ヶ月後パリ、ニューヨーク、ロンドンはそれぞれの国の軍隊の活躍によりモンスターの脅威は一時的に去り、ゲート付近の土地を全て封鎖する事で被害を押さえることに成功した。
だが日本政府は突如現れたモンスター達に対する対応が遅れてしまい渋谷区、千代田区、新宿区、港区には未だモンスターが蔓延っている。
日本政府はこの状況を打開すべく人類を守るために組織された政府直下対怪物組織「リベラトル」を作った。これはただの武装組織ではない、構成員は全て"能力者"。勿論、この世界には元からゲート、モンスターどころか能力者などいなかった。
少し遡ろう
突如現れたゲートからモンスターが溢れだし、確かに災厄が起きた。だが、あの日この世に来ていたのはモンスターだけではなかった。それは各国の首脳達の元に現れた。
全てを包み込むような神々しい光を纏う女性が日本、アメリカ、フランス、イギリスの首脳達の前へ同時刻に現れた。その女性は自らの事を"女神エイル"と名乗り続けてこう伝えた。「人類にモンスターへ対抗する術を与えました」それだけ言うと女神エイルは霧のように消えてしまった。
要するに「リベラトル」はその女神エイルに能力を与えられた者達の集団ということだ。
そして後にゲートと化物が現れたあの災厄の日は「始まりの天罰」と呼ばれるようになった。
ーー始まりの天罰から3年後ーー
港区、千代田区、新宿区を怪物達から奪還することに成功したが、ゲート内から伸びる謎の植物によって都市としての機能を失ってしまった。日本政府は"大阪"を新たな日本の首都に制定。さらに近年能力者が増加し、各国でゲート内の探索が行われ、ゲート内は地下に伸びる塔になっていることが判明した。階層ごとに様々なモンスターとボスがいて、現在日本は28層まで攻略が進められている。一度倒せばボスは復活しないがモンスターは何故か復活してきているというゲームのような仕様だ。さらにゲート内には様々な鉱石も生成されており、各国の努力のすえ一年前から自由にゲート内の探索をすることができるようになった。自由になるといっても入れるのはリベラトルの構成員などの能力者のみだが、、、
設定がめっちゃややこしいのと、障によって主人公が変わりますので注意してください。




