営業開始
ある異世界、そこは魔法あり、ドラゴンあり、ファンタジーの世界。
世界の大半は謎に包まれたままの広大な星、
"オリム"
どこかには
虹が凍ったままの氷山、
金が溢れ出す火山、
万能回復薬で満たされた泉、
ドラゴンしかいない国、
ダイヤの洞窟、
空を飛ぶ楽園、
底が見えない大穴、
想像を絶する景色が世界にはあり、その景色を誰
もが見たがっている。
世界の人々は世界の地図を作るために各地を歩く、終わりが見えない旅を夢見る少年少女で溢れた平和な世界。
そんな世界では不思議な噂話が絶えない、
なんでも空を破いた人間がいる、
とんでもないウサギが月まで飛んでいった、
陽気にベラベラ喋る本がいた、
とんでもない大きさの怪物がいた、、
異空間を作る信じられない魔法使いがいる、
不老不死の薬の作り方があった、
死人を人間に戻す薬があった
音を形にする芸術人がいた
__何処かにこの世界の全てを知ってる存在がいた
この世界である意味最も有名な噂話、世界中におとぎ話としても語られているとある噂話、、
世界の全てを知る人物が営むBarがあると
曰く世界中には招待状と呼ばれる魔方陣が書かれた紙が多くばらまかれている、紙の裏には注意書のような、誘い文句の用な文字が書かれているとか、、
実際に招待状にはこう書かれている。
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~Bar.ラプラス~
・この魔方陣に魔力を込めてね✨扉が現れるわ♪
・お金も一応持ってきてね✨冷やかしは嫌よぉ?
・知りたいコト全部お、し、え、て、あ、げ、る♥
・占い、相談、マッサージ、出張営業やってます♪
・営業時間は日が沈んでから登るまで!
・店を留守にすることがございます、ご了承くださいませ。
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ふざけた内容に皆がイタズラだと思いますが、実際に魔力を込めると目の前に扉が現れることもあるとか、しかし、噂話は有名ですから偽物の招待状をイタズラでばらまいている人もまた多くいるとか、、
そんな偽物と本物の招待状が散らばった世の中で幸運にも本物を手に入れた人物が今日も一人いた、、
チリンチリンとベルの小さくて綺麗な音が静かな空間に鳴り響く、
「あら?お客さんかしら?珍しいわね、、、
ようこそ、Barラプラスへ。」
バーのカウンター席の向こうに人がいる、そこにいたのは派手な色のシャツと白いズボンを履いた、人物がいた、、顔は証明の逆光で良く見えない、ただ、優しい雰囲気だけは伝わってきた。
「今日も営業開始ね、、お客ちゃん?こちらのカウンター席にどうぞ?」
店に入ってきたのは、薄汚れたなんの特徴もない男だった、その目は虚ろで下を向いている、
その男は何も喋らずカウンター席まで重い足取りで歩いていった
男がようやくバーの椅子に座ると目の前にグラスと小皿が置かれた。そこには一杯のお酒と軽くつまめるナッツが盛り付けられていた、しかし男は反応せず口は固く閉じられたままだ。
「開店一人目のお客ちゃんにサービスよん♥
さぁ、、今日はどうしたのぉ?お酒を飲みに?
それとも相談事?もしくは、、、、」
「なにか、知りたいコトでもあるのかしら?」
それを聞いた男の重い口がようやく開いた、、
魔法の世界に存在する不思議なBarは今日も営業開始、、今夜のお客さんは何を語るのか、、、それでは皆様、ごゆっくりこの作品をお楽しみくださいませ、
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