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ギリギリ、犯罪セーフ! 俺は痴漢を致しません!

作者: 七瀬






“俺は痴漢を致しません!”

ギリギリセーフのところで、俺はやめるんだよね!

大型スーパーに行き、夏場の若い女の子がミニスカートに生脚。

上はタンクトップで、露出が多い服を着ている方が悪いんじゃないの?

男がそれ見て? “ムラムラしない訳ないでしょ!”

ただ俺は痴漢はしないと決めている!

そんな女の子の真後ろにつき、舐めるように上から下へ目線を落とし

今度は、下から上に目線をやる。

勿論! 怪しまれないように電話をしているフリもしっかりするよ!

携帯は飾り! 電話も出来ないし、ただのおもちゃなんだ。

周りの人達もこれなら怪しまれないしね。

でも? 遠目で見ている人からは俺の行動は怪しいみたいで......。




『おい! お前先から何? 女の子の体、舐め回すように見てんだよ!

痴漢か?』

『で、電話かけてるだけですよ!』

『それ? おもちゃだよな!』

『違いますって、俺はただ電話をかけてるだけなんですって!』

『嘘つけ! 女の子の脚、ずっと見てたじゃないか!』

『・・・・・・』

『“先からキミの体、舐めるようにコイツ、見てたよ!”』

『えぇ!?』

『“痴漢だよ、コイツ!”』

『だから、違いますって! 俺は何もしてませんから!』

『“警備員呼んで!”』

『ちょっと待って! 直ぐに呼んでくる!』

『・・・・・・』




 ・

 ・

 ・



・・・数分後、俺は警備員に連れられて警備員室に連れて行かれた。



『お前! 本当にあの女の子に痴漢したのか?』

『“してません!”』

『携帯見せて見ろ!』

『はい!』

『・・・な、なんだ! この携帯? おもちゃじゃないか!』

『だから、俺がずっとそう言ってるじゃないですか!』

『“本当に何にもしてないんだな!”』

『当たり前です! 俺は痴漢なんてしてませんから!』

『分かった、今日のところは帰っていいが、もうこういう事がない

ようにしろよ!』

『分かりました!』

『よし!』

『ありがとうございました。』

『・・・あぁ!』






案の定! 俺は痴漢をしてない事がこれで実証された!

それに、“俺が舐め回すように女の子の体を見ていた子は、、、? 

本人は、全く気にもしていない事がこれでわかる!”

気になってんのは、“俺の行動に気づいたそいつなんだよ!”

でも? 俺は痴漢はしない!

女の子の体に触れたり、さわったり絶対にしないんだ!

何度も言うが、“俺は痴漢はしない!”

犯罪なんか起こす奴の気が知れないよ。





・・・俺はまた別の場所で同じ事を何度も繰り返す。

まあ、何度やっても俺は捕まらない!

“ただ至近距離で女の子の体を見てるだけ!”

それの何が悪いんだ?

夏に若い女の子が露出の多い服を着ている方が悪いんだよ!

ワザと男の目に触れる格好をしているだけでしょ!

欲望に負けて、女の子の体を触るから痴漢になんだよ!





『“今日もお前! また来たのか?”』

『まあね!』

『もう勝手にしろよ!』

『俺の好きにするよ。』





・・・今日はあの子にしよう。

やたらと短いスカートだな、パンツ見えてんぞ!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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