関話 最上虚の過去
世の闇を移す物語。
関話 最上虚の過去
あの、龍を倒す少し前、俺は自身の過去を思い出していた。
俺はシリアの激戦区で日本人の両親が産んだ子だった。
両親は俺を生き残らせ、必死に激戦区内を駆け回ってくれていた。
しかし・・・・
バババババババババババババババババババババババババ
そんな、音が俺の耳に聞こえた気がした。
そして・
ゲハァ
両親は二人とも、血を吐き死んでいた。
俺は、驚きのあまり泣くことすらできなかったのだろう・・・。
「%$’%&%$$%$$#$&$%’()()’()’(’&’(%$$%#」
「$%$%%’&%%&’’%’#%#”#$」
そんな声が、聞こえたしかし、二人であったのだろう。
武装した二人組は、二人の死体に興味を持たず俺がいることも知らず走っていった。
そんな二人も・・・。
ドガッ
バギッ
ゴキッ
そんな音がして。
コツ
コツ
コツ
コツ
そんな音がした後。
「コイツは、日本人か?カップル?まあ、こんなところに来てしまって災難だったな」
その直後。
少し、理解できる声を聴いた俺は、安心したのか。
オギャア、オギャア、オギャア
と泣き出してしまった。
彼は、
「うおっ、赤ん坊?こっからするってことは、夫婦だったんか。えーっと」
そういい、俺を両親の下から出してくれた。
「えーっと、苗字は・・最上か名前は・・・虚?」
そんなことを言いながら、無骨にもあやしてくれる彼は、強者のオーラを醸し出していた。
「俺は、六条崩よろしくな。ってわかるわけねえよな」
あの頃の俺にしっかりと理解できていたかは分からない。
だが、六条崩、この人が俺の人生に大きな転換を生んだ。
この六条崩という人は、日本自衛隊特殊部隊曹長で、俺がこの世界に来た頃はそれをやめ戦闘術アドバイザーとして、活躍していた。
そして、俺が拾われたときはバリバリの現役でもはや最盛期だった。
コードネームサリエル、裏社会、戦場、そこでこの名前は、神に等しかった。
20代にしてナイフ一本でこの激戦区を1ヶ月生き抜いたそうだ。
故に、赤き侍、黒腕の鬼神が二つ名としてあったそう。
そして、そんな人に俺は隊の基地に連れていかれた。
しかし、その後の2年間は地獄だった。
肉体の筋肉を限界パフォーマンスまで引き出す薬と、切れた筋肉を即刻治せるようになる薬、様々な薬を飲まされ、崩さんに戦場を連れまわされた。
後に、この隊は、零式という名で、シリアで親を亡くした子供たちを、自衛隊隊員として向かい入れ、子供たちに生きる能力を与えるという名目で発足したそう(もちろん隊長は俺だった)。
そして、中学生ほどの年齢に達したころ。
日本に急に連れ帰られた。
そこで、その記憶を封印とでもいうべきだろうか、一時的に消され。
普通の中学生として過ごし、自衛隊学校に入った。
そんな記憶だった。
あああああああ、虚よこんな過去があったなんてええええ。
面白いと思った方は☆とブクマ登録お願いします




