押すなってそれ『フリ』ってやつですよね?の巻
ニャニャンの2匹が顔を洗うと、やがて雨が降りました。
「どうしよう……この雨じゃ濡れちゃうニャ~」
猫は水が苦手です。しかし、そうは言っても、ニャニャンの2匹は訓練を積んだ立派な忍ニャです。
「ニャン法、ちょっと雨宿りの術!!」
建物の雨の当たらない所を狙って、進んで行く術です。忍ニャじゃなくてもやりますね。
そんな事をしていると、ネズミのおじいさんが言いました。
「今日はもう疲れたじゃろ?ここは温泉地じゃ。温泉にでもつかってゆっくりして言ったらどうじゃ?」
「温泉!?」
3匹はせっかくなので、温泉でゆっくりして行く事にしました。
「しかし……ちと困った事があってのぉ……。」
また、ネズミのおじいさんに困った事があるようです。
「おじいニャンどうしたの?」
「さっき、1000匹に分身したじゃろ?1000匹もいるとまぁ、部屋がぎゅうぎゅうで蒸暑くてなぁ……。」
3匹は、部屋にぎゅうぎゅうに1000匹のネズミがひしめいている様子を想像しました。
「つい、うっかりしておってな、1000匹のままひんやりの術を使ってしまったのじゃ!」
どうやら1000匹のひんやりの術が強すぎて、温泉が冷たくなってしまったようです。
「仙人、ここは僕達に任せて!」
「ニャン法!あっちっちの術!!」
ニャニャンの2匹が温泉にニャン法をかけると、あっという間に温泉が熱湯に変わりました。
温泉が暖まったと聞き付けた、1000匹の分身達がお風呂に入りにやって来ました。しかし、お風呂は熱湯でした。
「あっつうっっっ!!なんじゃこりゃ!!」
「押すなよ?押すなよ?」
押すなと言われると押したくなるのが猫の性です。ニャニャンの2匹は、温泉の近くにいた分身の何匹かを温泉に落としました。
「あっちちちちちちち!!」
「ギャ~!!」
ニャニャはしゃぶしゃぶの用意をしながら、その様子を見て言いました。
「いいお出汁になるニャ~!」
そして、みんなで温泉にお肉を入れて、しゃぶしゃぶをしました。
「本当に便利だニャ~!この鍵~!」
宝箱の鍵にお肉をつけると、とっても簡単にしゃぶしゃぶができました。
「しゃぶしゃぶは美味しいんじゃが……これでは、源泉かけ流しとは言えん!ジャロに怒られるじゃろ?」
「ジャロって誰ニャの?」
「詳しくはワシも知らぬ。噂では、外国人ではないらしい。」
仙人がそんな心配をしていると、温泉がちょうどいい温度になりました。ニャンは温泉につかりながら、ふと気がつきました。
「あ!宝箱どうしたっけ?」
「ああ、ニャニャが持ってたよ?」
ようやく、任務の事に気がついたようですね。明日になって猫野様のお城に戻ったら、やっと任務完了ですね。




