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忍び猫ニャニャンの大冒険  作者: 路世 志真
9/10

押すなってそれ『フリ』ってやつですよね?の巻


ニャニャンの2匹が顔を洗うと、やがて雨が降りました。


「どうしよう……この雨じゃ濡れちゃうニャ~」


猫は水が苦手です。しかし、そうは言っても、ニャニャンの2匹は訓練を積んだ立派な忍ニャです。


「ニャン法、ちょっと雨宿りの術!!」

建物の雨の当たらない所を狙って、進んで行く術です。忍ニャじゃなくてもやりますね。


そんな事をしていると、ネズミのおじいさんが言いました。

「今日はもう疲れたじゃろ?ここは温泉地じゃ。温泉にでもつかってゆっくりして言ったらどうじゃ?」

「温泉!?」


3匹はせっかくなので、温泉でゆっくりして行く事にしました。


「しかし……ちと困った事があってのぉ……。」

また、ネズミのおじいさんに困った事があるようです。


「おじいニャンどうしたの?」

「さっき、1000匹に分身したじゃろ?1000匹もいるとまぁ、部屋がぎゅうぎゅうで蒸暑くてなぁ……。」


3匹は、部屋にぎゅうぎゅうに1000匹のネズミがひしめいている様子を想像しました。


「つい、うっかりしておってな、1000匹のままひんやりの術を使ってしまったのじゃ!」


どうやら1000匹のひんやりの術が強すぎて、温泉が冷たくなってしまったようです。


「仙人、ここは僕達に任せて!」

「ニャン法!あっちっちの術!!」


ニャニャンの2匹が温泉にニャン法をかけると、あっという間に温泉が熱湯に変わりました。


温泉が暖まったと聞き付けた、1000匹の分身達がお風呂に入りにやって来ました。しかし、お風呂は熱湯でした。


「あっつうっっっ!!なんじゃこりゃ!!」

「押すなよ?押すなよ?」


押すなと言われると押したくなるのが猫の性です。ニャニャンの2匹は、温泉の近くにいた分身の何匹かを温泉に落としました。


「あっちちちちちちち!!」

「ギャ~!!」


ニャニャはしゃぶしゃぶの用意をしながら、その様子を見て言いました。

「いいお出汁になるニャ~!」


そして、みんなで温泉にお肉を入れて、しゃぶしゃぶをしました。

「本当に便利だニャ~!この鍵~!」

宝箱の鍵にお肉をつけると、とっても簡単にしゃぶしゃぶができました。


「しゃぶしゃぶは美味しいんじゃが……これでは、源泉かけ流しとは言えん!ジャロに怒られるじゃろ?」

「ジャロって誰ニャの?」

「詳しくはワシも知らぬ。噂では、外国人ではないらしい。」


仙人がそんな心配をしていると、温泉がちょうどいい温度になりました。ニャンは温泉につかりながら、ふと気がつきました。

「あ!宝箱どうしたっけ?」

「ああ、ニャニャが持ってたよ?」


ようやく、任務の事に気がついたようですね。明日になって猫野様のお城に戻ったら、やっと任務完了ですね。


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