数の問題じゃなくて、プライドの問題の巻
「おじいニャン困った事って何?」
「まずはこれを見てもらおうかな?忍法、分身の術!!」
ネズミのおじいさんは、沢山のネズミのおじいさんに分身しました。
「おお~!凄い!!」
「おじいニャンがいっぱい~!」
「さて、何匹いると思うかの?」
ニャニャンとニャニャの3匹は少し考えて言いました。
「100匹くらい?」
「そうじゃ、これならどうかな?忍法!分身の術!!」
もっともっとたくさんのネズミのおじいさんが増えました。
「ひぃいいいい~!気持ち悪いぃ~!」
ニャニャンの2匹は、あまりの数の多さに怖くなりました。
「どうかのぉ?1000匹おる。わしはこの山で、仙人と呼ばれておる。」
なんと、このネズミのおじいさんはこの山の、仙人だったのです。
「しかし…………」
「1000匹おらんではないか!!」
そこに、ネズミのおじいさんのそっくりな、ネズミのおじいさんが現れました?
「どこ?」
「誰?」
新しく出て来たネズミのおじいさんは、1000匹の分身とまったく見分けがつきません。仙人のネズミのおじいさんと同じ、立派な髭をたくわえています。
「歳のせいじゃ。兄者の分身の術は、もう1000匹おらん。」
どうやら、ネズミのおじいさんは仙人の弟のようです。
「分身ってそんニャに必要かニャ?」
「千人いないと仙人って呼ばれないじゃろ?」
「そうニャの?」
そもそも千人じゃなくて1000匹ですね。
ニャオがあくびをしながら言いました。
「ちょっと足りニャいくらい、別にいいんじゃニャいの?」
「こうゆうのはぴったり欲しいじゃろ?コンプリートしたくなるじゃろ?」
「その気持ちはわかる~!」
ニャンはぴったり揃えたくなりました。
「ねぇ、じゃあ弟のおじいニャンは分身の術できるの?」
ニャニャは何かを思い付いて仙人ネズミの弟おじいさんにききました。
「できニャいんじゃない?普通のネズミだろ?」
ニャオの一言に、仙人の弟ネズミも怒り出しました。
「何チュ~失礼な猫じゃ!!できるも何も、先に習得したのはワシじゃ!見ておれ!それ!忍法!分身の術!!」
ネズミのおじいさんが更に増えました。無数のネズミで山が埋め尽くされて、何やらガヤガヤしています。
「ひぃいいいいいいいい~!気持ちが悪いぃいいいい~!!」
ニャニャンの2匹は、あまりのネズミの多さに、気持ちが悪くなりました。100匹だろうが1000匹だろうが、多すぎるというのは気持ちのいいものではありませんね。
「いい事考えた!2匹で500匹ずつ分身して、2匹で仙人やればいいんだよ!」
ニャニャはそう提案しました。
「ワシと弟?」
「ワシと兄者?」
2匹は少し考えて、顔を見合わせると、声を合わせて言いました。
「今考えチュ~!」
そのうち、2匹のネズミは言い合いをしながら話し合いを始めました。どうなるのか決まるといいですね。
「宝箱の鍵、ちょっとべたべたするニャ~」
「舐めて綺麗にしよう!」
「ついでに顔も綺麗にしよう。」
話し合いに飽きたニャニャンの2匹は、あちこちペロペロ舐め始めました。
あらあら、鍵も手に入ったのに、ここでリラックスし初めちゃっていいの?




