便利な物は何個あっても困らないよねの巻
地図の10の指し示す、山の麓にやって来た3匹。しかし、鍵はどこにも見当たりません。
「山のてっぺんニャのかもしれニャい!山を登ろう!」
そう言って、みんなで山を登りました。ニャニャンは必死で山を登りました。
山の山頂に着く頃には、ニャニャがいない事に気がつきました。どこかに置いて来てしまったのでしょうか?でも、探している時間はありません。もうすぐ夕暮れです。ニャニャンの2匹は先を急ぎました。
山頂の山小屋には、たっぷりと白い髭をたくわえたおじいさんネズミがいました。
「おじいさん、宝箱の鍵を知りませんか?」
ニャンが丁寧に、おじいさんにききました。
「知ってると言えば知っているが、知らないと言えば知らぬ。」
おじいさんネズミはそう答えました。
「じーちゃんボケてんじゃニャいの?」
ニャオがニャンに、ひそひそ声で言いました。それが聞こえていたのか、おじいさんネズミはニャオに怒りました。
「なんチュ~失礼な猫じゃ!ニャニャを少しは見習ったらどうかの?」
「ニャニャ!?どうして先に?」
ニャニャは焚き火でマシュマロを焼いていました。
「ニャに言ってるの?ロープウェイに乗って先に来たの。」
そうです。この山には、ロープウェイという乗り物があります。ニャニャンの2匹も乗れば良かったのにね。
「おじいニャン、チーズとマシュマロ焼けたよ!」
そう言ってニャニャはみんなにチーズやマシュマロを配りました。
「ん~!美味しい~!」
みんなで焼きたてのチーズとマシュマロを食べました。
しかし、ニャンはカリふわのマシュマロを食べて言いました。
「美味しいけど……こんな所でマシュマロ食べてる場合じゃニャいんだ!」
口いっぱいにマシュマロをほお張ったニャオも、やっと気がつきました。
「そうだった!鍵を探さニャいと!」
その2匹の様子を見て、ネズミのおじいさんが髭を撫でながら言いました。
「ん?鍵なら持っているじゃろ?」
「え?」
よく見ると、鍵にマシュマロが刺さっていました。
「この鍵はマシュマロを焼くのにちょうどいいんじゃ~」
「ええっ!」
「大丈夫だよ?刺す前によく洗ったから。」
ニャニャはもっとたくさんのマシュマロとチーズを持って来ました。
「え?これのどれが本物の鍵?」
「これ全部じゃ。」
「全部~!?」
なんともありがたみに欠ける宝箱の鍵ですね。
「これ、全部でニャン本あるの?」
「100本じゃ。」
「どうしてこんニャにあるの?」
「そりゃ、たくさんあると何かと安心じゃろ?」
ネズミのおじいさんは残りの、沢山の鍵の入った箱を持って来て、3匹に見せました。
「じーちゃん、これ一本もらってい~い?」
「いいぞ~!これ、色々便利じゃろ?こうやってハンガーをかけても…………それはいいんじゃが、ちと困った事があってのう……。」
鍵は手に入りました。でも、ネズミのおじいさんの困った事って何でしょう?




