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忍び猫ニャニャンの大冒険  作者: 路世 志真
10/10

宝箱の中身が気にニャってしかたがニャいの巻


たっぷり温泉に入って、3匹は元気に宝箱と鍵を持って帰りました。


「ニャか身はニャにかニャ~?」

お城で猫野様を待つ間、ニャオは宝箱の中身が気に入って仕方がありません。


ニャオが宝箱をくんくん嗅いで、その周りをうろうろしていると、ニャンとニャニャが言いました。

「きっとこの中には、数量限定猫の城レア模型が入ってるんだよ。」

「違うよ、きっと期間限定超高級マタタビキノコが入ってるんだよ。」


そこへ、猫野様がやって来ました。

「ようやく戻ったかニャニャン!」

「猫野様、お宝を盗み出して参りました!」

「よくやったぞ!」


何はともあれ、任務完了。ニャニャンの2匹と、ニャニャ、お疲れさま。


猫野様が大事そうに宝箱を持っていると、ニャオがききました。

「猫野様、ニャか身は何ですか?」

「え?あ、これ?いや、えーと、ニャか身は…………秘密である!!」

「え~!秘密?余計にニャか身が気にニャってしかたがニャい~!」


じろじろ宝箱を見るニャオに猫野様は困ってしまいました。

「そうだ!この中には危険ニャ物が入っているのだ!」

「ニャんと!それは危ニャい!今すぐ捨てましょう!」

ニャオは猫野様の宝箱を取ろうとすると、猫野様はひょいっと避けました。


「あ、いやいや、本当は柔らかい物が入ってるのだ。丁重に扱うのだ。」

「じゃ、どのくらい柔らかいのか確かめて…………」

ニャオはまた、猫野様から宝箱を取ろうとしましたが、猫野様はまたひょいっと避けました。


「いや、本当は、ツルツルしている物が入ってるのだよ。」

「ツルツル~!?」

「おじいニャンの頭とどっちがツルツルかニャ?確かめてみます。」

そう言って今度はニャンが宝箱を取ろうとしました。


「もうやめるのだ!これは大事な……」

そのうち3匹で宝箱を狙うようになり、猫野様は必死になって守りました。


あまりに必死な猫野様の様子に、ニャニャが小さな声で言いました。

「本当は恥ずかしい物が入ってるのかニャ?」

3匹はひそひそ話始めました。


恥ずかしい物って、何でしょうか?


「お漏らししたパンツ?」

「今でもこっそり吸ってるおしゃぶりかもしれニャいよ?」

「食べられニャくて隠したピーマンかも。」


猫野様は3匹に言いました。

「そんニャ物宝箱に入れたりしニャい!」

「じゃあ……ニャに?」


猫野様は宝箱の中身を開けて、3匹に見せました。その宝箱の中に入っていたのは…………ボロボロのボールでした。


「ボール……。」

「ボロい……。」

「ボロボール……。」

3匹はポカンと中身を見つめていました。何度見ても、本当にただのボロボロのボールでした。


なので……3匹は黙ってしまいました。


3匹の様子に気がついた猫野様は慌てて言いました。

「いやいや、これはただのボールではニャい!数々の英雄が投げて転がして、時には噛んで遊んだ伝説のボロボールなのだ!」

「伝説?」

「いや、幻だったかニャ?」


とにかく、このボロボロのボールは、特別なボロボールのようです。


「ニャ~んだ!」

ニャンとニャニャはがっかりしました。


しかし、ニャオは目を輝かせて言いました。

「これ、遊びたい!」

「え……!?」


猫野様はみんなを見て、ボロボールを見て、またみんなを見ました。

「みんニャで…………遊ぶかニャ?」

「遊ぶ~!」


その後、みんなで仲良くボロボールで遊びました。


今はここまでで、ニャニャンのお話はおしまい。


最後までお付き合いいただきありがとうございます。6歳児はとっくに飽きて終了してますが、話はとりあえず最後まで書きました。息子には不評ですが、もっと書きたかったので……性懲りもなく、別のお話もいつか書けたらいいなと思ってます。

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