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盗賊王女の冒険  作者: こーむー
27/29

裏ボスの正体

ヤコブのおかげで潜入は、バッチリだ。時間をかけただけの事はあるね。



私は、毒入りの紅茶を入れてエリナのいる部屋に運ぶ。

ちょい胸が大き過ぎたかな。エリナと同じくらいなはずだけど。不自然じゃないからいいよね。


「失礼します。紅茶をお持ちしました」

エリナは、少し驚いて何か言いたそうだったけど、役者だね。平静を装っているよ。絶対に私の胸の事にツッコミを入れたかったに違いない。


当然、剣士のガゼフも一緒だ。剣で敵わないから、毒を召し上がれ。その隙にエリナを助けるんだから。


「エリナ様、申し訳ありませんが私がそちらの紅茶を頂きましょう。エリナ様の紅茶に毒でも入っていたら大変ですので」

やっぱり警戒されてたんだね。さすがだね。うまくいかないけど、私は無表情だよ。変に騒がない。


「うっ!」

突然、ガゼフが苦しみだした。見事、当たりを引いてくれたね。

「え?なに?リリー、妾に毒を盛ったのか!」

「うー。両方かな?」

「妾がもがき苦しむところ見たかったとか?きっとそうであろう!」

「正解!とにかく、逃げよう」

「あとで問い詰めてやるから!」



廊下では、プラドとヤコブが待機していた。

「プラド、エリナを頼んだわよ。ヤコブは私と一緒に来て、この屋敷で一番上等な部屋に案内して頂戴」


敵のアジトだけど、一応ノックくらいしとこうかな。

ついに裏ボスとご対面だ。


「どうぞ。入りたまえ」

聞いた事のある声にちょっと安心する。


「久しぶりだね。リリス。今日の胸パットは絶好調の様だ」

「私の胸パットが第一声とは!今日の私は貴方を投げ飛ばしたい気持ちに溢れているわ!」



そう、裏ボスは『皇子』だった。



「話を聞かせてくれるかしら?」




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