防衛戦 撃退
じゃあ、選手交代って事で私と槍使いの一騎打ち。
「ベス。ちょっと……うまく逃げてね。もっと痩せなきゃ槍はかわせないよ」
「さて、勝負。私はリリー。貴方は?」
「俺はベルク。ご覧の通りの槍使いだ」
槍の先制攻撃が来た。バックステップとスウェーでかわす。間合いが広いんだよね。まったく近づけない。槍使いが踏み込んで来て足払いに来た。ジャンプする。今度は突きだ。身体を横向きにして槍を掴んで、引き寄せる。これで大勢を崩せた。あとはお得意の投げだ。こっちは手に武器を持ってないから、槍の相手は得意だよ。
あとはお得意の投げをうつだけさ。
って、そうはいかなかった。
窓から弓持ちが潜入して来て私に向かい弓を射る。私は飛び道具に滅法弱いんだ。剣も盾もないから、防御のしようがない。敵もわかっていたらしい。弓持ちを用意していた時点で私を倒す目的だったんだね。
弓が私に向かってくる。
「カチンっ」
ベスの盾が弾いてくれた。さっきベスにゴソゴソと話しておいた。矢が飛んで来たらお願いって言っといたから!
槍使いめ、意外な顔をしているな。それだけじゃないぞ!
弓使いに続いてプラドが窓から入って来た。プラドは弓使いの腕を切り落とした。容赦無いね。恐い子だ。
「なぜ、弓が待ち構えているとわかったんだ」
「エリナを殺さずにさらったって事は、目的は私を始末することでしょ。当然と言えば当然ね。私って恨まれているだろうから。私が無手であることは当然知られてる。なら、弓で攻撃するのが当然でしょ」
「俺らの方が甘かったとは!」
「貴方達が私の情報を掴んでいるように私も掴んでるわ。残りは槍、弓、剣よ。襲撃してくるなら、当然弓使いが一緒でしょ」
「ただの王女の戯れじゃなかったのか」
「その王女に本気で攻撃してくるんだから、貴方達は他国の人だって察したのよ。当然その剣使いも他国の人でしょうね。きっと物凄く強くて私じゃまったく歯が立たない。どうしようかな?」
「その前に、お前は俺に歯が立たないがな!」
槍の連続攻撃だ。やばいよ。全部避けきれない。
『キィン』
プラドが参戦してくれた。槍が止まっちゃえば、余裕だよ。私は敵に猛然とダッシュ。腕を掴んで背負って投げた。一回くらいじゃダメだ。もう一回、今度は頭から落とす。まだ、意識があるのか?正拳突きを喉元に。
「がはっ…おまえ…容赦ない…。ただな、剣使いのアーク…無敵だ。おまえ…な…ど、何も出来ずに…やられる」
敵ながらしぶとい奴だった。二度と相手したくないけど、槍使いって相性が良いのかも。弓使いは、腕を切り落とされ運が悪かったけど、私に向かって矢を射ったんだから、殺されなかっただけ幸運だって思って欲しい。
残る中ボスはひとり。裏ボスにリーチだ。とても勝てそうにない中ボスだけど、エリナを助けなきゃだし。
どうしよう。本気で困ったわ。
忌々しいけど、宰相に相談してみるか。




