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私達はアジトに帰って祝勝会だ。レーナの部屋からは、悪徳商法の証拠が出て来たし、奴隷売買にも関わっている。有罪は間違いないだろう。
「しかし、姫は勇気あるな」
「今回は姫の活躍が一番だった」
「あの怖そうなおばさんに水をかけるなんて、どんだけ凄いんだ!」
「妾はリリーがナイフの盾になってくれて全て吹っ飛んだのだ。あり得ない程の馬鹿者じゃ。ナイフを身体で受けたんだ。そんな勇気ある人はいない。命がけで私を守ってくれたんだ。命の恩人ってこの事だと思う」
「私、防具着ていたし。多分大丈夫だろうって。何より必死だったのよ!君達にはムカついたけど、あれはあれで回復時間を稼げたから許そう」
「親分、俺達を投げたじゃないか!」
「ははは。かんぱーい」
今回は、エリナのおかげだね。エリナはスジの通った正しい事を言う子だ。勇気もある。問題児ってのもわかる気がする。正直すぎるんだね。それ言っちゃお終いって事も平気で言いそうだよ。
「妾はこの国に来て本当に良かった。これからも居座ることにする。よろしく頼むぞ!」
「ええええ。いつまでいるつもりよ」
「悪が滅びる迄に決まっておろう!」
仕方ない。皇子に手紙を書いておくか。
「皇子へ。
エリナ様とは親しく楽しく過ごしております。エリナ様はもう暫く居座るとの事。蛮勇に優れし御仁ゆえ、当方
は全力で御守りしています。どうかご理解の程願います。姫の安全を願うのであれば、早目に対処を望みます」って感じで書いた。
ケリーは公爵の元へ馳せ参じていた。
「ケリー御苦労であった。今回の件よくやった。今度はどの様な様子であったか?」
「リリー親分が我らが姫と呼ぶエリナ様を救い、姫の活躍もあり、無事に済みました」
「救った?どの様に」
「投げられたナイフを自身の身体で受け止めました」
「それは危ない。防具が役に立って良かったな」
「姫にも致命傷を避ける防具が必要と存じます」
「考えておこう。他にリリ…親分について何かあったか」
「親分は、敵にも姫にも、ぺちゃパイと言われ大変不機嫌だった様子。俺達を投げたりしました」
「くくっ。それは面白い。」
「俺達の間ではぺちゃもぽちゃも禁句です。あの2人は、気にしてる様です」
「なるほどな。あいわかった。御苦労」
数日後、皇子からの手紙が来た。
「リリス殿へ
エリナと仲良くなったとはさすがだ。貴女以外にその奇跡を成せる者は居ないであろう。エリナは無謀ゆえ、貴女の苦労御察しする。エリナの護衛を一人送る。好きに使ってくれ。何かの時はその者の責任だ。貴女には迷惑をかけない様にする。ちょっと変わった人間だが仲良くやってくれ。」
ねえ、ちょっと変わった人間って何よ。どうして皇子は私に苦労を押し付けるんだ。
そのちょっと変わった人間ってのが暫くして着いた。
見た目は20歳位の女性だ。胸は大きくない。普通だ。どこが変わっているのかな?
「セリドよ。この者は私の命の恩人であり、今もお世話になっている者だ。失礼は許さぬぞ。親分の命令は絶対であると心に刻め」
「はい」
「リリーです。よろしくお願いします。仲間とも仲良くやってください」
「カスな男は斬る!」
「え?」
「大丈夫だ。女は斬らぬ」
「あのぉ。カスな男の定義はなに?」
「いけ好かない男だ」
それってあなたの国の皇子の事だよね。私の仲間はヘタレだから大丈夫だと思うけど。とある公爵は危ないかな。
「私達は盗賊であまり人を殺めたりしないんだよ」




