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盗賊王女の冒険  作者: こーむー
20/29

レーナおばさん 退治

みんなを集めて中ボスの部屋の前で打ち合わせ。


「どうしよう。やっぱり逃げる?」

「それもありだ」「賛成!」


「貴方達、馬鹿でしょ。ここで逃げたら、地の果てまで追われるよ。やっつけとかなくちゃダメでしょ」

「絶対に強いのいるし、じゃあさ、ここで様子見てて大丈夫そうなら入って来て」

「リリー、貴女は間違えてる。もっと仲間を信頼すべきよ。このヘタレ共も貴女の事を心配しているのよ」

「親分、姫は俺達が絶対守るから安心して闘ってください」

「親分、俺たちゃ盗賊です。いざって覚悟もある。だから安心してくだせえ」

「エリナ。ありがとう。みんな絶対にエリナを守るのよ」


私はメイド服を脱ぎ捨て、堂々と部屋に入る。

「待ってたわ。正義の味方の参上ね」

部屋には、30近い女性と筋肉ムキムキの用心棒がいた。なんかいやらしいぞ。大人の世界はいやだ。


「で、なんの御用かしら。私はお金を貸して返してもらうだけ。悪い事してないわぁ」

「それはその通りですけど。出来れば、ボスのお名前を伺いたくて」

「残念ね。それは無理ね。例え、そうであっても頭を挿げ替えれば済むだけの事。組織は痛くも痒くもない」

「ですよね。私も首を突っ込んでちょっと後悔しているんです」

「貴女みたいなお子様が出る幕じゃなくってよ。もう後悔しても遅いけどね」


デカイ用心棒来た。捕まったらイチコロだ。ただ、逃げてるだけじゃ投げられないし、懐に入れれば良いんだけど。頼りはエリナの氷の床だな。


あっ!レーナおばさんがナイフを投げて来た。しゃがんでギリで避ける。卑怯者め。遠距離攻撃して来たな。おばさんめ。こっちが若いからって嫉妬しているんだな。


ヤバ、おばさんは今度はエリナ目掛けてナイフを投げた。おばさんだけに敵を若い娘に絞ってる。

「きゃあ」

ベスとケリーが盾で護ったけど危なかった。


「余所見をしている暇はないぞ!」

しまった。用心棒が私の頭を掴んで持ち上げられてそのまま、地面に叩きつけられた。ちょっと脳震盪気味だ。


「リリー!」

エリナが駆け寄って来た。

「エリナ。危ない!」

レーナがナイフを投げた。私はフラつく身体をエリナの前で大の字に立ち塞がる。ナイフが身体に当たり私はまたもや倒れた。

「リリー。そこまでして妾を守らなくても良いのに」

「私は防具を装備してるから、致命傷にはなれないよ」

「リリー。ありがとう。妾は決めた。あのババアを倒す!」


ケリー達が駆け寄って来た。投げナイフの防御が出来ても用心棒がいるんだよ。

エリナは逃げない。無謀と思える勇気だ。


「おばさん!」

「はあ?ガキが!殺されたいらしいね」

「だって、良い歳したおばさんじゃん。痩せっぽちだし。もう女の魅力も無いわ」

「貴女は、随分とぽちゃってしてるわね。私のようなスレンダーな魅力ある女性になるには程遠いわ」

「スレンダーならリリーの方が健康的でモテそうだよ」

「その子なんかぺちゃパイじゃない。話にならない」


「俺は姫が一番可愛いと思うぞ!」

「俺も姫が一番。次点で親分を推薦するが」

「親分は将来的に期待だ!」


君達、すごくムカついて来たぞ!


エリナはあろうことか、水の魔法でレーナに頭から水をかけた。

「おばさん!これで少しは美しくになるかもよ」


レーナは怒り心頭だ。

「ぺちゃ、ぽちゃ 絶対に許さないわ!」

レーナおばさんはナイフをかざし、エリナに向かって突撃して来た。

「アイス!」

「ぽちゃじゃないから」

水を被ったレーナに氷魔法。凍って一瞬にして止まる。

私はそのチャンスを逃さずレーナを投げる。

「私もぺちゃじゃない!」


呆然とする用心棒。なり振り構わず突っ込んで来る。

「ストーン」

「せいっ」

頭に石が落ち、怯んだところを私が投げた。トドメもしっかりくれた。なんかスッキリしないんだ。



私とエリナはハイタッチを交わした。ケリー達も寄って来たので軽く投げておいた。



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