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俺のモテ期がなんか思ってたのと違う  作者: 佐土原いづる
24/30

24話

科学実験ショーが行われている間に休憩明けのダンスサークルにラインをしておく


「ふぅ~」


「お疲れさま♪」ユイが労いの言葉をかけてくれる


「あらた兄ちゃん!」


「みちるちゃん、それにおばさん」


教室に行ってきたであろう2人が戻ってきた


「みちるが最後に会っておきたいって、ね」


「うん!」


「昇はちゃんとやってましたか?」


「はい、でも恥ずかしがってほとんど話せませんでした」


「でしょうね、あはは」


「それでも、あの子が楽しそうにしてるのを見て安心しました」


「よくやってますよ」


「これからも昇をよろしくお願いします。私たちはこれで」


「もう帰っちゃっうんですか?」ユイ


「はい、やっぱり高校生は元気いっぱいで。みちるも少し怯えていたようですので」


「確かに小学生からすると高校生は怖いですよね♪」


「そうなんです」


「わかりました。じゃあね、みちるちゃん」


「また肝試しいこーね!」


「うん」


おばさんに手を引かれてみちるちゃんは帰っていった。昇が見られれば良かったのだろう。


「それではこれから昼休憩に入ります。次は午後1時30分からです」


放送部のアナウンスが入り、お客さんも散り散りになっていく。


「あ~!」


「ふぅ、なかなかしんどかったね♪」


「いやー、ユイがいてくれてマジ助かった!」


「大したことしてないよ♪ それよりさ、ちょっと食べ物買いに行こうよ! お腹すいちゃった!」


「そうだな、会長から食事代預かってるし」


なんと会長が2人分で5000円も渡してくれたのだ、余ったら自由に使って良いとの事だ。相変わらず太っ腹だ、この2日間で使い切ることなんて絶対無理なのに。


昼休憩があるとしてもうかうかしてはいられない。早足で校内を巡り、持ち運びができる食べ物(たこ焼き、焼きそば、チョコバナナなど)をささっと買い、体育館の椅子で食べることにした。


「ふぉれ、ふぉいしー♪(これ、おいしー♪)」


「うん、うまいな」


衛生面とか少し気になっていたが、普通に食べれる感じだ。


「うっすうっすー」


「おう、お疲れ」


食べていると昇が執事姿のまま体育館にやってきた。どれだけ気に入っちゃってんだよ。


「こっちはどうだった?」昇が持ち込んだたこ焼きを食べながら聞く


「まぁ、なんとかなってるよ。まさか佐々木が役に立つとは思わなかった」


「裏でマジックの練習してたぞ。ユイに引っ張られていったが」


「佐々木くん優しいから♪」

(絶対思ってないだろ)


「クラスのみんなも大丈夫っつってたから、これからはこっちでイベント見てるわ」


「そうなんだ♪」


そんな話をしていると、お客さんが席に戻ってきた。もう5分前だ


「さて、あともうひと踏ん張りがんばりますか」


「そうだね♪」


2組先のグループまで準備するようラインを飛ばすと、クラブサウンドと共に男女6人組がステージ上で踊り始め、会場も瞬く間に熱気に包まれる。


俺はステージを見ず、スマホと体育館を出入口を逐一チェックしなければならない。というより、気になってしょうがない。


だが、今のとこ順調だ。流れも午前の部で大体わかったし、このまま何事もなく終わってくれ、、まじで。


その後も8組目のバンド演奏が始まり、次の待機もできている。何の問題もない。



………が、トラブルというものは急に起きるものだ。

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