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俺のモテ期がなんか思ってたのと違う  作者: 佐土原いづる
21/30

21話

文化祭を翌日に控えた生徒会室



「やっほー」


「里沙…」※会長


「田中…!」


「決まりました?」


「…まだ決まってないわ。それに、北山先生が邪魔してくるんでしょ?」


「そんな訳ないじゃないですか~。みんな楽しみにしてますよ、2日目のビッグイベント」


「こっちはお前の顔なんて見たくないんだ。さっさとどっか行けよ」


「口わるーい。 でも、まさか君が朝日 昇とつるんでるとは、予想外だったわ」


「昇がどうかしたのか?」


「知らないの? あの子、昔は有名な不良だったんだよ。うちの学校の男どもじゃちょっと厳しいかな~」


「へぇ~」


すごい奴だったんだな。今のあいつからは想像できないけど。


「文化祭を好き勝手して、どうするつもりなの?」


「私、イベント担当ですよ? 盛り上げたいじゃないですか~。なのに2人も私の言う事を聞いてくれないから、先生にお願いしたんですよ~」


その女々しい声やめろ、、


「色んな意味ですごい文化祭にはなるでしょうね」


「そうですよね~、私って天才かも♪ それじゃあ、本番楽しみにしてまーす」


そういうと田中は出ていった。



「いやー、相変わらず腹立ちますね」


「そうね。でも、これ以上あの子を刺激しないで、他の生徒に矛先が向くのだけは避けたいから」


書記の1年生が気まずそうにこっちを見る


「わ、わかりました。すいません」


「それで小山くん、イベントの件はどうなったかな?」


「どうやら大丈夫みたいです。…たぶん、とんでもないことになります」


「どういう事!? 怖いんだけど!」


「大丈夫です、大丈夫です! 良い意味でなんで。2日目のイベント、ステージに誰も登れないようにして欲しいんです」


「どういう事?」


「会長は信用しているので、教えます。耳を貸してください」


「…うん」


コソコソコソ



「……冗談でしょ?」


「本当です」


「え! ウソ! ウソ!! やっばー!!!」


会長が飛び跳ねる、そりゃそうか。


「あの! 絶対秘密にしてくださいよ!!」


「あ、ゲフンゲフン! ごめんなさい、取り乱しちゃったわ。知り合いの大学に連絡してラグビー部を呼んでおくわね。 それじゃあ、生徒会としてやることはやったし、小山くんも本番までクラスの手伝いに行くと良いわ」


「わかりました。本番、頑張りましょうね」


「ええ、とんでもないことやってやりましょ!」



----------------------------------------------------------------------------


翌日、俺は久しぶり…というか初めて? クラスの執事喫茶に顔を出すことにした。


「新くん! こっちこっち!」


ユイが俺を引っ張る


「おいおい、どうしたんだ!」


「まだコス着てないの、新くんだけだよ!」


「いやいや、俺は参加できないんだ」


「だからだよ! さ、着替えて着替えて!」


あれよあれよとユイに服を脱がされ、執事の格好をさせられた。


「あらた、イベントの方は大丈夫なのか?」


昇はすでに着替えている、まんざらでもなさそうな顔しやがって


「まぁ、たぶんな。あとは本番を待つだけだ」


「そうか、田中の犬共は?」


「特に」


「ほら!」


ユイが俺と昇の腕を掴む。


「佐々木くん、写真撮って♪」


「うむ、いいだろう」


ユイが佐々木にスマホを渡す


「は、はい。いっせーの」


パシャ


「いっせーのはねぇだろ」昇が半笑いで突っ込む


「苦手なんだ!」


「ありがとうね~」


「ま、まぁ、やぶさかでないな」


ユイは佐々木を召使いのようにパパっと使った後、俺の方に来る



「新くんは文化祭期間中はずっとイベントの方でしょ?」


「たぶん」


「2日目のイベントは大丈夫なのか?」昇


「あぁ、とんでもないことやるから楽しみにしててくれ。絶対来た方が良い」


「何それ~♪ 楽しみだね!」


「あらたがこんな自信満々なの初めてみたぞ!」


「だから、こっちは頼んだ」


「お前に比べたらこんなんよゆーだぜ」


「がんばってね♪」


「おう。」




「小山君イベントがんばってね!」


「がんばれよ!」



「あ、ありがとう」


クラスメイトが激励してくれる。 見てろよ田中


そして文化祭本番が始まる。

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