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俺のモテ期がなんか思ってたのと違う  作者: 佐土原いづる
16/30

16話

「大変ってどういうことだよ!」


「あの子は男キラーなんだよ!」


「男キラー?」


「男を食いまくってるってこと!」


「男を食うってそっちの意味だよな?」


「そうだよ! なんでイベント担当が急に居なくなったと思う?」


「まさか…」


「そういう事! 気を付けて!」


「そんなこと言われても、もう決まっちゃったんだけど!」


「これは…会議だね!」



~翌日の土曜日、この前集まった学校から一駅の喫茶店~


「おいおいおい、よりにもよって田中 里沙かよ!」昇が叫ぶ


「まぁ、そういう事なんだよ」


「あいつが何と呼ばれているか知らないだろ?」


「そりゃそうだ」


「”首から下女”」


「首から下女?」※俺、ユイ


「見ればわかるだろ? 顔はアレだが、体付きは良い、それで男を食いまくってるんだよ。やつもそれをステータスにしてるって話だ」


「前の学校にはいなかったな…」


「そこらじゅうにいられたらたまったもんじゃねぇよ…」


「でも、どうするの?」


「断るしかないだろう。デカけりゃいいってもんじゃないんだから」


「断って”はい、そうですか”って引いてくれたら良いんだけどな」


「僕もうまくいくとは思えないよ」


「でももう来週から仕事が始まるんだ。とりあえずなんとかやってみる」


「おう、やばくなったら言えよ」


「わかった」


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そして月曜日の放課後、俺は生徒会室に向かい会長から説明を受ける。文化祭二日間のスケジュールと、現在申請されているイベント参加の書類を持ってこられた。


「これが今申請している団体ね。内容を確認して、スケジュールと合わせて学園祭が盛り上がるように組んでって欲しいかな~」会長が軽快な口調で話す


「わ、わかりました」


「この部屋も色々と忙しいから、隣の準備室で作業お願いね!場所が無いからさー、何か私の確認が必要な所があれば遠慮なく持ってきて良いからね!」


「は、は~」


こっちは初めてなんだよー!と思いながら田中 里沙と隣の部屋に移動する。


「けっこうあるなー」用紙が2cmくらい厚くなっている


「じゃあ、手分けして中を見ていきましょ」田中が半分くらいを持ち上げて持っていく


「う、うん」


あれ、思ったより静かだ、警戒しすぎたのかな?


そんな事を思いながら申請用紙を確認していく。


ダンス、演劇、吹奏楽演奏、バンド演奏、お笑いライブ、日本舞踊、ほう…ライブペインティングもあるのか


まずは被っている種目が多いものから内容を見る。人数、規模を見て準備時間や片付ける時間も簡単に推測したりする。


ちらっと横を見ると田中が俺の3倍くらいのスピードで捌いている。


「すごっ…。どうやってるんだ?」


「え? テキトー」


「適当ってなんだよ、、みんな思い出を作りたいと思ってるんじゃないのか?」


「そうかもしんないけど、この量は絶対無理じゃん」


「じゃあ何を残すつもりなんだよ…」


「それは君が残したやつからでいいよ」


「おいおい…」


この女、やっぱ性格も相当やばいな…。




とりあえず俺だけでなんとかしないと

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