何が起きたのか?
虐殺行為をしたものは昆虫のカマキリみたいだったという。胸には膨らみがあり、ウエストは引き締まっていて女性のようであったという。そう、そいつこそが失踪した少女のなれの果てだった。
あの時、彼女は恐怖に顔が歪がみ駆け足で山道を進んでいた。するとなにやらアメーバーのようなものが取り次いだ。身体を覆うと、着ていた制服や下着を吐き出すようにその場に遺棄していた。そう、それは拉致された瞬間だった。
そしてアメーバーに覆われた裸体が浮かんでいた。アメーバーに丸呑みにされたのだ、その時、彼女の表情は恍惚感を浮かべていた。それはまるでアダルトビデオのエッチをしている女のもののようだった・・・そして身体に変化が起き始めた、彼女の白い肌に無数の亀裂がないったのだ、中で体が解け始めたのだ! それは悪夢のような光景だった。
皮膚組織は消失し皮下脂肪が見えたかと思うと、筋肉組織が見え始め、それもバラバラになってしまった。また臓器も同じように外れてしまい泡を吹いたかのようにバラバラになってしまった。アメーバーの中で消化された。悪夢のような化学変化が終わった後に残っていたのは、アメーバーのなかでバラバラになった軟組織と全身の白骨化した身体だけだった。肉体はアメーバーに消化されてしまったのだ。
その赤みを帯びたゲル状の液体に浮かぶ白骨は小学校の理科室にあった骨格標本のようだった。でも、さっきまで恐怖に顔を引きつっていた少女の変わり果てた姿だった!
その人間体を破壊したアメーバー状のものは、表面が少しずつ変色し始めた。それは蛹のようなものへと変化しはじめた。




