QUIZ ~恋の問題をあなたに~
はい、短編です。
予告した通り短編です。
あとがきにかいたときとは想定していたストーリーが異なりますが
まあいいです
恋愛です
ちょこっとquizも入っています
quizを解いてから先を読むのをおすすめします。
とりま楽しんでってください
これは左から右、上から下に読んで二字熟語が四つできる漢字を当てるというゲームだ。簡単に言えば真ん中の〇に入る字を当てるクイズだ。たとえば
*酷*
天〇用
*者*
という問題ならば『使』が答えとなる。ためしに入れてみると、酷使、天使、使用、使者と四つできる。こんなゲームだ。いつの頃だったか暇潰しに考えたら以外と面白くて友達とかとやっていた。
六月で梅雨で雨が降っていた日。外にも行けず、暇潰しに本気で問題を考えた。友達(とは言っても幼馴染みの枯葉しかいないのだが…………)に出したが誰も解けなかった。それどころか
「つまんねー。図書室行こうぜ。」
と言って図書室に行ってしまった。自分の作った問題でうーんと考えている姿を見ているのがこのゲームの面白さだ。解いてもらえなければ意味がない。面白くないなと思いながら黒板に問題を残し、誰か解いてくれないかな~なんて淡い期待を抱き家に帰った。
次の日いつも通り朝のチャイムが鳴る1時間くらい前に学校に登校した。朝のこの時間の教室が好きだ。部活の朝練も始まる前で、静まりかえっていて現実味の無い、どこか別の世界にいるような感覚。そんな朝の教室が好きでいつも朝早くに登校する。そして一通り朝の空気、教室を味わった後に窓際に机を移動させて二度寝をする。それが朝の日課だ。少し開けた窓から吹くひんやりとした風が梅雨のじめじめした感じを和らげてくれて気持ちがいい。
さて、寝ようか。と思ったとき、ふと黒板を見ると問題の〇が埋まっていた。そしてそのとなりには新しい問題が書かれていた。
*大*
修〇義
*解*
うーんと首を捻る。『学』か?でも『学義』とか『学解』なんて言葉はなかった気がする。え、何が入るんだろうか…………………………あ、『正』だ!大正、修正、正義、正解。全部当てはまる。正義と大正が分かりにくかったな。にしてもこれ、誰が考えたのだろうか……?問題を解いた字と問題を書いた字は同じに見える。たぶん同じ人が解いて考えたのだろう。
面白い、もっと難しいクイズを考えよう。
そうして自分の作った問題は消して誰かさんが作った問題の〇の中に『正』を入れる。後ろにある明日の授業の用意などを書く黒板の隅っこに書いてあるから消さなくても大丈夫だろう。そしてベスポジ―――窓際の自分の机に帰って問題を考える。が、気がついたら夢の中にいた。
「津雲、朝だぞ。」
「(-.-)Zzz・・・・」
「う、……………カワイイ………。ダメだ、俺には無理だ。有川、起こしてくれ。」
「この寝顔を見て俺に起こだせなんてお前鬼?」
「…………朝倉さん、学級委員だろ?津雲を起こしてくれ。」
「私は天使の睡眠を阻害する権利を持ち合わせていない。」
「それよりも弘人、お前が起こせよ。」
「う、だって………………。無理だ。俺にはダメだ。」
「でも誰かが起こさなければ授業が始まってしまうぞ。逃げるな弘人。」
「う、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…逃げちゃ、ダメだ!」
「そうだ、弘人!」
「津くm……………。やっぱ無理だわ。」
「「「はぁ………………」」」
「おい、どうする?」
「おい、詩音。起きろ。詩音!!」
「ふぁ~~。(/0 ̄) もう授業か……………。机、もどさなky………………………(-_-)zzz………」
「ね、る、な!」
「ヴーーー。バカ枯葉」
「うっせえ。さっさと起きやがれ」
「ふぁーい」
「はあ、やっぱ枯葉にしか起こせないな。」
「ほんと。なんか、起こそうとしたら不思議な力が働いて起こしたら一生後悔しそうな気分になっちゃうの。」
「幼馴染みにはあの可愛さが分からんのかね。」
「お前ら~聞こえてんぞー(怒)。それに俺は男だぞ。」
「あの可愛さの前には性別は関係ないよ。」
「ほんとうに
「「「かわいかったなぁ~」」」
「………………お前ら、一度病院行った方がいいぞ。いい精神科の病院紹介してやろっか?」
そんな朝の騒動はつゆ知らず、ついでに言うと朝倉、弘人、有川ともたいして知り合いではない津雲詩音。頭はいいのにどこか抜けていてマイペースな性格が、子供っぽくかわいい顔立ちにマッチし、男女問わず天使として崇め奉られている。その信者は全学年に渡り、三分の二の生徒が信者である。(残り三分の一はリア充。但しリア充の中にも隠れ信者がいるので実質全生徒の四分の三が信者である。)だがまあ当の本人はそんなこと自覚しておらず、信者全員が遠くから見守る形で詩音を愛でている。そんな詩音はずっとクイズを考えているのである。
うーん、思い付かない。何がいいだろうか?そういえば次の教科は理科か。ん?理科理科理科……………思い付いたぞ!
*理*
教〇学
*目*
よし、と。
放課後になったのでクイズを書き残す。今日は解いてくれるだろうか?解いてくれると嬉しい。そう思いながら家路につく。誰かさんが書いたクイズ―答えの書いてあるクイズの隣に今日考えたものを書いておいた。なんだか明日が楽しみになってきた。早く朝にならないか。明日はいつもより早めに家を出よう。
うん。早めに出ようと思ったのは思った。でも5時に学校に着くとか気違いにもほどがある。何で学校着くまでに気がつかなかった!いや、まあ寝ぼけてたからなんだが。それにしても早すぎだ。まだ朝日が昇る前じゃないか。ビフォーライジングサンだ。まあ学校が開いていたからよかったけど。あ、そういえば剣道部が朝から遠征に行くとか言ってなかったっけ?えっと、朝五時学校集合とかだっけ?だから校門が開いていたのか。よかったよかった。
ん?剣道部の遠征?何で今日?平日は基本遠征無いのに。学校サボって遠征行くのかな?
うん。もっと早く気づけよ。せめて剣道部のことを思い出した辺りで気づけよ。誰一人学校に来ないの見たらさすがに気づけよ自分!
今日は土曜日だよ!
現在12時30分
やっと今日が土曜日だということに気がついた。いや、まあこれには天保山よりも低く、浅漬けよりも浅い訳があり、それというのは朝黒板に書かれていた問題が難しすぎたのだ。やっと解けて寝て起きて見渡すと誰もいないし。
まったく。
かの問題はこれだった。
*隣*
外〇立
*柄*
最初は『人』かと思った。
隣人、外人、人柄
だが『人立』って言葉は無いと思う。その先入観があり解くのに時間がかかったがなんとか解けた。そしたら七時間たっていた。
まあ7時くらいには解けてたのだがそっからばたんきゅー。寝てしまった。うん。実質ほとんど寝てた。まあいいや。〇に『国』を入れる。僕の作った問題の〇にはきちんと『理』が入っていた。ということは昨日の放課後に解いたのかな?僕は放課後はさっさと帰る。ゴーホームクイックリーだ。だから誰が解いているのかは分からない。でも字はカッコいいし男子だろうか。まあでも面白い問題を作ってくれるから誰でもいいや。さて、次の問題を作ってから帰ろう。何がいいかな~?
ちゃんと日曜日には行かずに(行きかけて通学路の途中で気がついた)月曜日に学校に行った。だが問題の〇は埋まっていなかった。
土曜日に書いた、
*条*
法〇状
*嬢*
はそのままだった。そりゃあそうか。いつもは朝来てから解いて、問題を書いて次の日に答えが埋っているから。今日は朝に解いていない。
「はぁ………………。寝よ。」
う、うーん……………
微睡みの中目を開けると眩しい光が目にはいる。それがやみ、ちゃんと目を開けると、少女が黒板の前に立って黒板をみながらうーんと唸っている姿が目に入った。いつもクイズを解いていたのはこの少女だったんだな、と思った。同時に彼女に、その綺麗さに目が奪われる。彼女のことをもっと知りたいと思った。立ち上がり、声をかけようとしたとき、不意に彼女が振り返りこちらを見た。そして目が合った。声をかけようと立ち上がろうとしたが睡魔がそれを許さなかった。意識が再び夢の中に落ちる寸前、慌てて黒板を消し、教室から飛び出す彼女の姿が目に焼き付いた。
「おい!詩音!起きろ!」
「…………………」
「あーもー、何で起きねーんだよ!先生来たぞ!起きてんだろ!」
「…………………」
「あーもー知らねーからな!」
彼女のすがたを見た日から〇は埋まっていない。あの日見て以来彼女は答えを書かない。〇は空いたままだ。僕の心にも〇が空いている感じがする。なぜだろうか?人目見ただけなのに。接点はそれだけなのに。彼女はいったい誰なのか。
忘れてた。今日は全校集会だ。だから枯葉が必死に起こそうとしていたのか。全校集会はサボったら怒られる。マズイ。ダッシュでいかなければ。
セーフ。静かにドアを開けて自分のクラスの最後尾に並ぶ。今は生徒会長のお話だ。正直誰得。そう思いながら壇上を見上げる。そういえば生徒会長って誰だっけ?たしか二年の女子だった気が…………………
壇上にはあの人が立っていた。
顔をみる。絶対彼女だ。彼女と目が合う。心に空いていた穴が塞がっていくような気がした。そしてまた彼女に目が奪われた。その凛とした姿に。そして初めて思った。これは恋なのだと、彼女――――生徒会長の北乃 鈴に恋をしたのだと。
生徒会長のクラスはすぐにわかった。二年三組。うちの一年六組とは接点がない。だから微睡みの中彼女を見たとき気がつかなかった。そしてそういえばこの間選挙があったなと思い出す。うちのクラスに演説に来たときはたぶん僕は寝ていたのだろう。そのときにクイズを見つけて放課後に解いたのだろうか。でもなんで。ただ、唯一分かることは彼女のことを考えれば考えるほど彼女をさらに知りたくなる。あわゆくば彼女の隣で時を過ごしたいと思ってしまう。そのことだ。だから彼女の靴箱に一枚の紙をいれた。彼女にこの意図がわかるかどうかは分からない。でも………………
どうか、彼女に伝わりますように…………
朝来たら靴に一枚の紙が入っていた。それは昨日彼女、鈴さんの靴箱にいれたものだ。それが分かり心臓が跳ねる。中を開く。だが〇は埋まっていなかった。かわりに新しいクイズが書いてあった。
*無*
公〇学
*語*
*慈*
恋〇用
*情*
*作*
漢〇人
*集*
*発*
福〇色
*楽*
解く。そのために考える。うーん。最初のは『用』?でも違うな。あ、『私』だ。
次のは……『愛』だ。これはわかる。
三つ目は『詞』?ちがう。『かんし』の『し』は『詩』だ。
最後は『音』。
並べると『私 愛 詩 音』
もしかして「私も詩音を愛ています」?
!!!!!!!!!!!
俺が紙に書いたのは
*自*
彼〇流
*慢*
*博*
寵〇人
*好*
*風*
電〇鐸
*鹿*
これの答えは『我』『愛』『鈴』
我は鈴さんを愛しています
それを込めた問題
ってことはオッケーなの?
確かめなくては
走る
今なら彼女は教室にいるはずだ。いつも生徒会の活動で朝早くから来ているらしい。
二年三組に着く
でも誰もいない
黒板には『屋上』という文字
屋上へ走る
見渡しても誰もいない
見上げると給水塔の上に人影が
給水塔のはしごを昇る
上に着く
絶景
そして目の前には彼女、鈴さんがいる
さて、言おう
人生初めての恋を
「鈴さんがが好きです。もっとあなたのことが知りたいです。あなたのそばであなたと時を過ごしたいです。付き合ってください!」
「ごめんなさい!」
……………………………………………………………………………………………………………………ウソダロ?
「嘘だよ」
「ですよね。」
危うく飛び降りるとこだった。
いかがでしたでしょうか?
え、最後のは蛇足?
そんなの関係ねえ
後味悪い?
前のが後味よすぎたんだよ
まあそんなこんなで短編です。
もしも楽しんでいただけたなら鈴のサイドの短編も書きたいなと思っています。
それほど楽しんでかけました。
なので、感想などを書いていただけたら嬉しいです
反応がなかったら続きは書きません。(たぶん)
なので感想まっています。
コメントもお待ちしております。
誤字脱字の指摘もお願いします
ではではお次はGOM(もしかしたらNot)でお会いしましょう