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ウオーター  作者: 竹仲法順
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第72話

     72

 その日も午後五時には一日の仕事が終わり、自炊して作った夕食を取りながら、ゆっくりし始める。日中の暑さと疲労で疲れていた。入浴して汗を流せば、後の時間は読書などに充てる。毎年、夏場は慢性的にきつかった。一日作業しただけで掌や腕が痛くなり、腱鞘炎になる。明日も通常通り仕事だ。夜間、なかなか熟睡できない。多分、高温と疲れが原因だろう。

 安定剤を一錠飲み、午後十一時にはベッドに潜り込んで就寝する。すぐに寝落ちしても、夜は二、三度目が覚めていた。トイレで用を足し、また眠る。最近、睡眠のリズムが乱れがちだ。何かしらすっきりしない。

 朝、午前七時に起き出し、洗面所へ向かう。蛇口を捻り、水を出して顔を洗った。そして歯を磨き、髭を剃って髪を整える。キッチンに入り、コーヒーを淹れて飲みながら、ヨーグルトを食べた。

 また今日も仕事だ。明日が休みだから、一日何とか踏ん張るつもりでいる。パソコンを立ち上げてキーを叩き、文字や数字などのデータをフォームに打ち込んでいく。暇はない。仕事に打ち込む。

 昼になり、キッチンで昼食を作って取った。別に周りには流されない。そういう強さはあるのだった。一々他人の目を気にしていたら、キリがない。余裕もないのだし……。

 食事後、またパソコンに向かった。平凡だが、これが俺の日常だ。特に変わったこともなく。そしてそのつまらないことの積み上げが人生となる。面白くはない。だが、それも人が生きていくために味わうことだ。それにいろいろ考えていても、時は過ぎ去っていく。一分一秒と。(以下次号)


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