第64話
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その日、午後五時までに休み前の仕事を片付けた。明日から一週間ほど、夏季休暇に入る。一際疲れていて、キッチンで夕食を作って取り、入浴で汗を流す。そして読書し始めた。目で活字を追う。一日のうちで一番いい時間だ。ゆっくりし続ける。
眠る前に安定剤を一錠飲み、午後十一時にはベッドに横になった。すぐに寝付く。
真夜中に一度目が覚めた。トイレに立ち、用を足して、また寝床に潜り込む。起床時間までゆっくり休んだ。
午前七時に起き出して、欠伸しながら、洗面所へと行く。蛇口を捻って水を出した。普通の水が出てきたので、洗顔して髭を剃った。そして髪を整え、キッチンで朝食を取る。コーヒーを飲んだ後、ヨーグルトを口にした。
食事後、パソコンを立ち上げて、ネットニュースを読む。一応、休暇中はまずニュースに目を通すことにした。普段ネットはメールぐらいで、何かと世事に疎いのだし……。
昼前までニュースやブックマークしているサイトを見て、キッチンで昼食を取る。目が疲れていたのだが、合間に適度に休めることで、何とか持った。
午後からは本に齧り付く。小説をメインに読むので、ネット通販などで買い込んでいた。仕事がないと思うと、気が楽だ。もちろん、休暇明けの反動が何かと怖い。普段からずっと働き詰めで、パソコンに向かっているのだし……。(以下次号)




