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ウオーター  作者: 竹仲法順
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第62話

     62

 午後も仕事をこなし、五時にはパソコンを閉じて、キッチンで夕食を作り始めた。昼間単調な作業が続き、疲れていたのだが、食事時は気が抜ける。食べながら、ゆっくりし続けた。食事が終わって入浴し、汗を流して寛ぐ。

 その日も午後十一時には眠った。別に夜間無理して起きておくことはない。時間が来れば、ベッドに入ってそのまま就寝する。長年の習慣だった。

 また明け方に目が覚め、トイレに行って用を足す。二度寝して、午前七時には起き出した。寝汗を掻いていて、ベトベトしていたので、バスルームで冷たいシャワーを浴びた。それからコーヒーを一杯淹れ、ヨーグルトを口にして、朝食を済ませる。

 パソコンを立ち上げて、キーを叩き始めた。データを打ち込んでいく。いつもの調子だ。いろいろあっても、仕事は続く。腱鞘炎は辛かった。痛みで掌や腕がやられている。まあ、仕方ない。体調は放っておいても、元に戻る。データを作成し続けた。あえてきつい状況へと自分を追い込んでいく。

 そして時間が流れていった。毎日、淡々としている。在宅ワークは時間の管理が大事だ。身に沁みて分かっていた。日々変わりないにしても、与えられたことを着実にこなす。

 昼食時にキッチンで料理を作りながら、考えていた。これからもこんな感じで続くのだろうかと。気にしても仕方ないことだ。だが、気に掛かる。迷いの類はあった。もちろん、人間生きていれば、何かしらで迷うものなのだが……。(以下次号)


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