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ウオーター  作者: 竹仲法順
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第61話

     61

 その日も午後五時まで作業し、作ったデータを保存して、パソコンを閉じた。そしてキッチンで夕食を作る。疲れていたのだが、食事を取り終えたら、入浴だ。シャワーで汗を流せば、後はゆっくり出来る。毎日同じことが続くのだが、単調な感じで過ごしていた。何かが激変することもないのだし、それはこっちも望んでない。

 シャワーを浴びて髪や体を洗った後、リビングで読みかけの本を開いて読み進める。独りの時間が長い。だが、それでも自分なりに過ごせていた。毎日、昼間の時間はずっと仕事に追われるのだが……。

 その夜も午後十一時には休んだ。それなりに、いろいろ考えることはある。基本的に夜間は眠るのだが、考え事をすることもあった。暑さで寝苦しい。ベッドに入って目を閉じていると、時間が経ってからようやく寝付く。

 明け方、一度目が覚め、トイレに立つ。用を足して、またベッドに潜り込んだ。なかなか熟睡できない。仕方ないのだ。頓用の安定剤はまだある。場合によっては、服用してもよさそうだった。

 午前七時に起き出し、洗面所へ行く。水道の蛇口を捻ると、普通の水が出た。顔を洗い、その後、髭を剃って整髪する。外に出ることが滅多になくても、身だしなみぐらい整えていた。

 パソコンを立ち上げて、新着メールをチェックした後、キーを叩き始める。データを打ち込んでいく。単調だが、仕事だから仕方ない。

 外は酷暑のようだった。絶えず日差しが照らす。屋内もエアコンを付けないと、蒸し暑くて、過ごせない。考え事などをしながらも、指先は動くのだし、手元は見ない。ブライドタッチに慣れていた。パソコンを使い始めて長いので、キーを叩くスピードも上がってきている。それでも仕事内容は変わらない。ずっとデータ入力など、事務作業だ。いつの間にか、それでもいいと思うようになっている。別に考え込むこともなく……。

 正午に昼食を取った後、午後からも仕事する。変わらない感じで……。(以下次号)


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