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ウオーター  作者: 竹仲法順
43/83

第43話

     43

 昼にキッチンで食事を作って取り、その後も作業を続ける。心身ともに疲れていたのだが、何とかこなした。一日の予定が終わり、夕食と入浴を済ませて、眠る前までゆっくりし続ける。読書は進んだ。活字が好きなので、本を読むことは苦にならない。午後十一時になると、ベッドに潜り込み、休む。

 午前三時過ぎにいったん目が覚めた。室内が暗かったので、蛍光灯を点ける。トイレに行き、用を足して戻ってきてから、また寝床に潜り込んだ。また中途覚醒か?そんなことを思いながら、アラームが鳴るまで眠った。

 午前七時にアラーム音で目覚め、起き出してから、思わずだるさを感じる。だが、意志を堅く持ち、起き上がって、洗面所へ歩き出した。蛇口を捻って水道水を出し、顔を洗う。熟睡できてない。何かしら、体の芯がきつい。

 洗面が終わり、キッチンでコーヒーを一杯淹れて、ヨーグルトを口にした。朝食後、パソコンを立ち上げて、キーを叩き始める。いつもと変わらない一日が始まろうとしていた。 

 マンションなので、基本的に近隣住人は誰も来ない。その点は気が楽だった。作業に没頭しながらも、時が過ぎていく。数値や文字などのデータを打ち込んでいった。腱鞘炎は悪化している。腕が痛いし、肩も時折痛む。

 昼前になると、自ずと空腹を覚え、ちょっと早いけどいいかと思って、昼食の支度を始めた。誰からも邪魔されずに、日常を送れる。孤独感のようなものはいくらかあった。でも、普通に淡々と毎日過ごしながら、これが俺の人生かと思い、抵抗感のようなものを持つことはない。時節に流されているといえば、それまでだったが……。

 DVDレコーダーには録り溜めていた番組がある。最近、余暇は読書ばかりしていて、見る暇がない。いずれ時間を作って見よう。いつになるか分からないけど……。しばらくは忙しさが続くだろう。日常でも考えることは山ほどある。作業しながら、チラチラ考えていた。もちろん、キーを叩く手を止めることはないのだが……。

 お昼に冷たいスープを作った。これなら飲みやすい。テーブルに置き、ご飯と一緒に食べながらしばらく休む。午後も仕事が続くと思うと、気が滅入るのだが、そこは上手く考える。仕事自体に慣れがあったからだ。長年コツコツやってきていることなので……。(以下次号)


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