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ウオーター  作者: 竹仲法順
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第39話

     39

 その日も仕事を終えてから、パソコンをシャットダウンし、キッチンで夕食を作った。食べながら思う。明日は休みだから、ゆっくりしようと。日曜は読書などをして楽しむのだ。平日と土曜はずっと頑張っているのだから……。リフレッシュも必要だろう。気持ちを落ち着けるために。

 その夜も冷水シャワーで汗を流し、風呂上りにミネラルウオーターを呷って、読みかけの本を読む。暑さで参っていた。エアコンがないと過ごせない。夜間も寝苦しい。疲労困憊のまま、ベッドに潜り込み、午後十一時十五分過ぎにやっと寝付く。

 翌朝午前七時に起き出し、寝床を出てから、洗面所へと向かった。洗顔し、歯を磨いて淹れたアイスコーヒーを飲みながら、朝食用のヨーグルトを口にする。今日は休みだ。朝から読書に身が入る。活字が好きだから、苦にならない。まあ、いろいろと考えることはあったが……。

 ミステリーが好きで、よく読む。推理作品は古典から現代物まで幅広く読破していた。元々内向的で内省的なのだ。考えることが好きなのである。もちろん、今やっている仕事には、論理的思考力や鋭い考察力はほとんど関係ないし、必要もない。単に数字や文字を所定のフォームに打ち込んでいくだけだ。単調で退屈なのだが、日々こなす。

 休日も過ぎていく。また明日から通常通り仕事がある。その日の昼も昼寝などをしながら、ゆっくり過ごす。一定のリズムが出来ていた。確かに家にいて、人とはほとんど会わないから、その分、気は楽なのだけれど……。(以下次号)


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