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ウオーター  作者: 竹仲法順
23/83

第23話

     23

 一日の仕事を終え、作っていたデータを保存してから、パソコンを閉じる。そしてキッチンで夕食を作り、取ってから入浴した。部屋の中にいても、シャツの下に汗を掻くぐらい、蒸し暑い。バスルームで洗い流してから、ミネラルウオーターで水分補給し、読みかけていた文庫本を開く。午後十一時過ぎまで読み、眠気が差してから、ベッドに潜り込んだ。

 翌朝、午前七時に起き出し、洗面所で水道の水を出して顔を洗う。幾分だるかったが、冷たい水で洗顔すると、肌が引き締まる。洗面を済ませてから、キッチンでコーヒーを一杯淹れ、ヨーグルトで朝食を取った。

 食事後、パソコンを立ち上げて、キーを叩き始める。データ入力の仕事を進めた。腱鞘炎は相変わらずだ。腕が痛い。だが、やるしかない。まあ、慣れた仕事だから平気だ。別に部屋に誰かが出入りするわけじゃないのだし、邪魔な人間は一人としていない。ずっとキーを叩き続けていた。

 昼になってから、昨日と同じく冷やしラーメンを一人分作る。スープに氷を浮かべ、冷たくして食べた。食事時はゆっくりする。いつもはずっとパソコンに向かっていて、何かと疲れるので。サプリメントなども飲んでいた。特に眼精疲労に効くブルーベリーなど、多少値段が高いのだが、続けて服用している。健康には気を遣っていた。夜間の睡眠や食事、合間の休息など、きちんと取っている。

 食事後、一定の休憩を経て、また午後からも仕事を続けた。暑さに蒸される。室内はエアコンを付けていても、過ごしにくい。まあ、年中部屋にいるので慣れてしまっていた。

 瑞子とは接触がない。まあ、ないならないでいいのだ。いずれ互いに忘れてしまうだろう。全く気にしてなかった。こっちから彼女のアドレスにメールを打つこともない。まともに返信があるかどうか分からないような代物など、打つだけ時間と労力の無駄なのだから……。気持ちは吹っ切れていた。もう顔を合わせることもないだろうと思い……。(以下次号)



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