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ウオーター  作者: 竹仲法順
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第16話

     16

 その日も午後五時になり、作成したデータを保存して、パソコンを閉じた。一日の仕事が終わると、一安心する。食事を作り、取ってから入浴した。冷たいシャワーで汗を洗い流す。疲れていた体も何とか生き返る。

 テレビを付けたが、面白い番組がなかったので消し、午後十一時まで読書した。思う。昼間はずっとパソコンだから、夜間ぐらい活字を読みたいと。部屋には本棚があり、買った本を並べている。電子書籍端末も持っていて、たくさんの電子本をダウンロードしていた。読む本には事欠かない。

 就寝時間前に夜食を食べ、眠くなってから、ベッドに潜り込む。寝苦しかったが、何とか眠りに就いた。夜間は熟睡できてるわけじゃないのだが、一応横になる。目を閉じていれば、脳だけは休まった。

 翌朝も午前七時に起き出し、ベッドを出てから洗面所へと行く。水を出し、洗顔した。通常の水が出てくる。赤黒いものは出てこなくなった。単に一時的な現象だったのだ。もう心配ないだろう。そう思い、キッチンに立って、コーヒーを一杯淹れた。冷蔵庫からヨーグルトを取り出して食べる。軽く胃に物を入れて、一日を始めた。

 パソコンを立ち上げて、メールボックスを見ると、瑞子からメールが着ている。<また会いたい>とあったので、<いつでも来てよ。待ってるから>と打ち、送り返す。そしてデータ入力を始めた。体は重たいのだが、顔を洗って歯を磨き、髪も整えたので、準備は整っている。キーを叩き続けた。腱鞘炎は辛い。痛いので鎮痛剤とエアーサロンパスで凌いだ。仕事を続ける。余計なことを考えずに。

 昼食に茹でたそうめんを冷やして食べ、午後からも仕事する。暇がないのだ。在宅ワークだと、時間が大事になってくる。管理を徹底していた。

 合間に休憩を取りながら、パソコンに向かう。データは出来上がった分から、メールで送っていた。ずっとキーを叩く。部屋には暑さと湿気があり、エアコンを回して、何とか我慢していたのだが……。(以下次号)


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