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学園珍事 ファミリア!  作者: ニコ
一学期
30/66

第27話:みんなDEお泊り!【前編】

実を言うとこれ、26話の前に書き始めてたんです。

しかしまぁ、最近は「小説家になろう」様の接続状況が良くないこともありまして……保存をしようとしたのが2回ほど飛びました。

という訳で26話はこの話が出来るまでの繋ぎだったりします(笑)

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい



                    ***



「ぅあ……」


寝起き、いつもながら気分最悪。

毎日見る夢、誰に何を謝っているかも分からないのにただ謝り続ける夢。

多分、これのせいで早く寝ないとぶっ倒れるんだと思う。

絶対睡眠時間の半分以上はこの夢見てると思うし。

まぁ、悪い事も続くと慣れるんだけど、やっぱり気分悪いなぁ……


[あ〜る〜じ「勝手に入んな」


いつもながらの事だが何故か毎夜僕の部屋に居る茜にベアクロー。


[痛い痛い痛い痛い! やめて〜!]


放す、そして踏む。


「で、お前はなんで僕の部屋に入るんだ?」


……あ、ここまで見てると絵面的えづらてきに危ないですが、本の状態ですよ。

幼い女の子を踏んで悦に入る趣味は無いです。


[忘れてるでしょ、同室の事!? 踏まないでよ!!]


コイツはテレパシ−的なもの(42の能力の一つ、らしい)で僕に語りかけている、もう何でもアリだな。

……それはそうと、今回は僕が全面的に悪いな。


「まぁすまん、ほぼ条件反射だ」


[私ってば条件反射で迎撃されるほどなのかな!?]


とりあえずアカネから足を退ける、そして洋服ダンスへ手をかける。


「茜ー! 着替えるから見たくなきゃ出てけ」


[きゃあエッチ!]


「よし今日は昼飯抜きだ」


茜が人型になって「あああぁぁぁ! ごめんなさいごめんんさいぃ!」と言って泣きついてきた。

え〜っと皆様、状況が落ち着くまでしばらく時間がかかりそうなので、ちょっと回想シーンでも見ておいて下さい。


                ***


金曜日。

先生の言葉は突然だった。


「じゃ、月曜にテストするで」


クラス中、沈黙。心が一つになったね、うん。


「あの〜、どうしてこんな時期に?」


もう四月も末だ、入学してすぐとかなら分かるけど……。


「いやまぁ、普通は入学してすぐやるはずなんやけどなぁ……ホラ、いきなり共学になったやん? あれのせいで役員側はゴタゴタしててつい行事を一個忘れてもてて……」


あンの校長ドエムがあああああああああぁぁぁ!

アイツか! アイツが共学にしたせいでこんな半端な時期にテストか!?


「ちゅうわけで、あと二日しかないけど頑張れ〜」





「どうしよう!」


真っ先に叫んだのは一聖だった。

うん……確かにどうしようだな、まぁ二日もあれば何とかなりそうだけど。


「おいふみ! 今、二日もあれば何とかなるとか思ってただろ!?」


「おぉ、読心術。さすがだな、イッセ」


「あぁもう! んな短時間で覚えられんのはテメェぐらいだ!」


「あっはっは、ひがむな平均点34点」


「言うなああああああああああぁぁぁぁぁ!!」


あ、ちなみに中学生最後のテストの平均点ね。

僕? 僕は65点、面倒くさいからあんまり勉強しなかったし。


「他には、お嬢様とかもこんぐらい出来るけど?」


「あの英才教育温室育ちと一緒するな! 俺は普通人だ!」


失敬な。努力の賜物だ、きっと。


「ははは……そうだよ、お金持ちと一緒にしちゃいけないんだよ……」


あ、煉斗が来た。しかもすごく暗い顔で。


「だから僕は結華に教えてもらっても情けなくないんだ! これがあるべき姿なんだ!」


あぁ……そういや煉斗も成績悪かったっけ、一聖ほどでもないけど。


「煉斗は……去年の平均、45だっけ?」


「46だ!」


どうでもいい。


「で、お嬢様`sが……」


いつの間にかお嬢様と桜樹が近くに来ていたので視線で訴える。


「95点だ」


「89点〜」


…………やっぱり、英才教育?


「で、ふみ! 勉強教えてくれ!」


来たよ……おい。


「教科書を読め、そして暗記しろ。もしくは北川妹に頼め」


「だからその方法使えんのはテメェぐらいで、聖は教えるの下手なんだよ!」


「点数だけならふみくんにも勝ってますけどね」


隣を見ると北川妹が苦笑していた、いきなり現れるな。


「ん〜、じゃ、土曜日に来い。懇切丁寧かつ手短に教えてやる」


「ありがてぇ!」


「20分ぐらい」


「手短すぎだ!」


うん……というか面倒くさい。


「一方的に教えるだけってのも面倒くさいんだよ……教え合いならこっちにも利益があるけどな」


「じゃあさ!」


そこで口を挟んだのは桜樹だった。


「みんなで勉強会を開けばいいんだよ!」



                   ***



まぁその後は雪だるま式に人が増えていって、お嬢様に許可を取って屋敷を広く使うことになった。

参加者はさっきの話の時に居た全員、それと湖織、ウマコさん、一年二組響玖軍団、最後にもちろん茜だ。

あ、とりあえず着替えは終了しました。茜には外に出てもらってます。


「よし、と…………ん?」


そこで僕は携帯電話の着信履歴を確認した、時刻を見ると6時半。

……誰だ、こんな時間から…………っと、非通知だ。

とりあえず急用かもしれないのでこっちからかける、3コールほどで相手は出た。




『あ、魔道書の持ち主さんですかぁ?』




すっごく切りたかった。

電話口に出たのは、魔術師、フロレランス=リーリアだ。


「あの……フロルサン?」


『すみません、こんな朝早くから』


いや、それよりも僕の番号をどうして知ってる?

いや――聞いちゃいけない気がする、聞いたらきっと後悔する。


「いや……で、何の用ですか?」


『えぇ、そちらが勉強会を開くと言うので、出来れば参加させて頂きたいと……』


なんで知ってんだよおおおぉぉぉ!!

怖いよ! どうして学校で適当に決めた事柄まで掴んじゃってるの!?


「あの…………すみません、どうしてその事を?」


勇気を振り絞って聞いてみた。


『企業秘密です♪』


大人ってずるいよね!


『じゃあ、そういう事で、お願いしますぅ』


……通話切られた。

まぁ、大丈夫か……フロルさんは大人だし、ちょっとぐらいは勉強手伝ってもらえるかも……。


「おじゃまするよ」


「お姉様の命令だから来るしかないのです〜……はあああぁぁぁ〜」


中学生いもうと来ちゃった……。



                ***



その後、全員が揃い、ひとまず2階の大広間に集まる事になった。

ちなみに言うとそこはまぁ階段の踊り場なのだが、なんだかテーブルが5つあるので広間として機能している。


「で、とりあえず……僕から問題を出していく。答えられる人は手元のボタンを押すように」


みんなの手元にはバラエティ番組的なボタンが配られていた、決して僕の趣味ではなくお嬢様が用意したものだ。


「では、第一問。3−(−2)は?」


うん、初歩中の初歩、いくら中学生の復習が出ると言ったって、これは閃けば子供でも解けるだろ。

みんなが余りの簡単さに譲り合う中、


【ピンポン】


勢い良くボタンを押したのは一聖……これは珍回答の予感。

うん、どうせ1とか答えるんだろうな。


「これはどう考えても−1だろ!」


「5だ、馬鹿!」


自信満々に叫んだ一聖の頭をウマコさんが叩く。


「はぁ? え、だって−が二つあるから二回引くんじゃねぇの!?」


どこの世界の常識だ。


「はいは〜い、二問目いくよ〜」


「うおおおおぉぉぉ! ちょっと待てふみたん! やり方を教えてくれ!」


「お嬢様……すみませんが、頼みます……」


分かった、と言い個人レッスンに入る二人。という訳で問題から離脱だな。

うん、安心安心、これで珍回答はしばらく無しだ。


「では、二問目、彼は僕にお茶を勧めた。これを文節で区切りなさい」


次は国語、『彼は/僕に/お茶を/勧めた』が正解。

これは単語に区切ってしまう程度にしか間違いが無さそうだけど……どうだろう?


【HEY! 回答権GETだぜ!】


あ、ボタンが押されたっぽい。つうかこの音うざいな。


「彼は、で区切って、僕に、で区切る。お茶を、で区切って終わり」


外国人メグちゃんに答えられた!? 頑張れよ日本人!


「あ、え、え〜っと……三問目……地上での水の沸点と融点を答えなさい」


0℃と100℃、うん、これは結構答えられそうだよな。……つうか元々頭を慣らす小手調べのつもりだし。


【ふ、ふん! べ、別に答えたくなんてないんだからねっ!】


押したのは煉斗だ。……何故にボタンがツンデレ?


「マイナス入ったら氷! 90℃から120℃の間ぐらいで沸騰する!」


「アバウトだなオイ」


これは不正解だな、そして出題してる僕の代わりにツッコミ役をしてくれてありがとう、ウマコさん。


【ケヒャヒャヒャヒャヒャヒャ! 答えさせてくれ! 答えさせてくれええぇぇぇ!!】


うお、ビビッた! なんだこのボタンは猟奇系か!?

で、押したのはローラちゃん。


「融点が0℃、沸点100℃です」


頑張れよ日本人!

あぁ……駄目だ、飛び入り参加に蹂躙されている……。


「あ、じゃあ次は社会行くね……遣唐使が廃止されたのは何年か?」


うん、これは今までのに比べると少し難しいかな? 894(はくし)に戻そう遣唐使、ってね。


【こ、答えさせてくれないのなら……死んでやるうううううぅぅぅぅ!!!】


猟奇系第二弾!?

あ、回答件を得たのはウマコさんです。


「1894年?」


惜しいけど! ある意味惜しいけど!! 誰かツッコめえええぇぇぇ!!!

なんで近代になってんだ! お前日本がどこと戦争したか、遣唐使がどこに行くのか知ってんのか!?


「ぐはぁ……やっぱり、ウマコさんも馬鹿か……一聖とお似合いだ……」


「な、ななな、なんて事言うんだよ! 別に一聖とはそんなんじゃねぇっての!!」


馬鹿を否定してほしかった……僕としては。


【HEY,YO! 俺の出番だYO!】


原点に戻った!? やっぱりウザイけど!

で、回答者は桜樹だ。


「にゃは〜、魅伊香ちゃんは社会苦手だもんね。答えは894年だよ」


「正解……あぁ、なんか疲れた……」


「ん〜、じゃあもう普通に勉強しようか」


桜樹の意見に賛成し、僕もテーブルについてノートを開いた。



                 ***



「よしゃああぁぁぁ!! 終わったああああぁぁぁ!!!」


一聖が勝利の雄叫びを上げている。


「良かったね、イッセ君。図形問題が解けて」


あぁ……それで30分もかかってたのか。


「で、イッセが問題を解いている内に大分遅くなってしまったけど……」


時計を見ると現時刻6時、さすがにそろそろ帰らないとマズイだろう。

しかし、そこで桜樹が一言。


「あ、ねぇねぇみんな。今日は泊まっていこうよ!」


……どうやら、波乱はまだ続くようだ。





 更新遅れてすいません!

文一(以下文)「だよな、途中にあったのが設定説明だからかなり間空いてるんじゃ?」

 仕方ないんだよ……高校のせいで昼間は無理、夜もメールやらチャットやらでなかなか書けないし……。

文「泣き言を言うな、書け」

 うぅ……高校って大変だ……。


 で、次はラブコメとして一度はやっておきたい、お風呂イベントです。

文「な、なんか顔がにやけてる……」

 いやいや、次回は全体的に好き放題やるつもりだから……シリアス前のオアシスってところですかね。

文「……じゃあこの話が終わったら……」

 ダークな方面に向かって突っ走ってもらいます。

文「うわぁ……」


 ではでは、ちょっぴりお色気イベントが発生しそうなファミリアをお楽しみください!

文「僕たちの出番はどうなるんだ……」

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