29 お説教とお出掛け禁止
皆様、ご無沙汰しております。
最終更新から約1年と1ヵ月ぶりですか......
我ながらあきれています。
では、29 お説教とお出かけ禁止をお楽しみください!
屋敷に入ると、玄関ではママりんが鬼の形相で立っていた。
「あ、あのただいま......です。」
「おかえりなさい.....。
今、何時だか分かるかしら?」
何だろう、この約束をすっぽかされた
妻と夫の会話のような流れは。
「まぁ、まぁサティア。三人とも王都は初めてなんだ
そりゃ、好奇心がうずいて遅くなるのはしょうがないんじゃないか?」
「.....貴方は、黙ってらっしゃいね?」
そう言われると、パパりんは私たちを下ろして
膝を抱えて静かになってしまった
一言で撃沈とは.....。
「さて、玄関で話すのは何ですから広間に行きましょう。
異論は認めませんよ?」
うん、「うむを言わせぬ」とはまさにこの事だねっ!
ママりんの後に続いて、
ふかふかの絨毯の上を広間へと向かう。
私たちが帰ってきたのに気付いたメイドさん達が出てきて
挨拶をしてくれるので、それに笑顔で手を振り返す。
広間に着くと、温かいコルアが机の上に置いてあった。
「さぁ、体が冷えたでしょう
それを飲んで温まると良いわ」
ミルクで淹れたコルアは優しい甘さが口一杯に広がって
じんわりと温かさが染み渡っていく。
一息ついた所でママりんがおもむろに口を開いた。
「あのね?セシル。
すっごく心配したのよ?見知らぬ土地で三人きり
さっき、ラルフさんから良からぬ噂も聞いて.....」
「ごめんなさい、とっても楽しくて.....」
それは、まだ小さい子供たちが何時間も
帰ってこなければ心配にはなるよね
ちょっと悪いことしちゃったな....
「えぇ、見知らぬ土地で楽しいのは分かってる。
見るもの全てが新鮮で驚きに満ちていて
私だってそうだったもの、王都に初めて来たときは浮かれたものよ」
ママりんにもそんなときがあったんだね。
「でね?セシル、申し訳ないのだけど
貴方達に何があってからでは遅いの、
なので今後お披露目式まで外出禁止にするけど....
ごめんなさいね。」
「...が、がいしゅつきんし!?」
余りにも唐突....ではない外出禁止命令
お説教は覚悟していたけど、まさか外出禁止命令が出るとは....
「あまり納得していない顔をしているけど、これは変えられないわ。
分かってくれるとは思えないけど分かってね?」
「....はーい。」
「さ、外は冷えたでしょう。
お風呂に入って温まって寝なさい?
明日はお披露目式の衣装の採寸があるわよ。」
促されるままお風呂に行くと、ルノアとアイノが先に入っていた
かけ湯をして、お風呂に浸かるとお湯の温かさがじんわりと身体を温めてくれる
ふひぃー、やっぱお風呂に浸かれるのは良いね~。
あー、極楽極楽っと、そうだ。
「ママりんから、外出禁止令が発動されたことを伝えとくね~」
「ごめん、セシ姉、私の耳が悪くなったのかな?よく聞き取れなかった
もう一回言って貰っても良い?」
「うん?だから、外出禁止令が発令されたことをお知らせします~って」
(なぁ、セシルよ外出禁止令ということは屋敷から出てはならないと言うことだな?
これで間違いないよな?)
「うん、そうなるかなぁ」
なぜか、盛大な溜め息をつくルノアとアイノ、私なんかしたかな?
そして、諦めの目線が嫌に刺さるんですが.....。
私なにか悪いことしましたかね?
最善を尽くして、この結果だったと思うのですが間違ってました?
まぁ、ママりんを怒らせると怖いからやぶ蛇にならないように
突っ込むことはしなかったけどねぇ。
あー、温まってきたら急激に眠くなってきた......
......ん、まぶ...しい。
昨日、お風呂に入ったあとの記憶がすっぽりと抜けてる
どうやって着替えてベットまで辿り着いたんだったか.....?
まぁ、いいや!
こんな細かいこと悩んでいても仕方ないしね。
ルノとアイはまだ寝てらっしゃいますね
窓から差し込む光が、新しい朝を示してます!
さぁ、元気よく!!!
「おっはよーございまーーす!新しい朝デースよー!」
カーテンを引けば朝の日差しが部屋を明るくして
細かいホコリがキラキラと光を受けて反射をしている
「あ.....の、セシ姉......朝からテンション高すぎだし
何より眩....しくて....と.....け..........る。」
おのれは、アンデットか!
(おう!セシル気持ちのいい朝だな!さぁ、ご飯はまだか!)
うむ、さすがはアイ起動は早いけど
起きてしょっぱなにご飯は食べれんよ........
まぁ、今日は外出禁止って
言われてるけど退屈することはないかな?
だって、お披露目式の服の採寸あるし
それにこっちのお屋敷のなかの探検もしないしね!
さぁ、どんなお宝が眠っているのでしょうか、
私今からドキドキしていますっ!
そんな事を頭の中でぐるぐると回しつつ
アイノの着替えを手伝って、自分の着替えも済ませると
ちょうどその時にメイドさんが朝ごはんの時間だと伝えに来た
うん、なんというグッドタイミングなのでしょうか♪
もしかして遠隔魔法か何かで見張られてたりします!?
なわけは無いでしょっと、自分にツッコミを入れながら
メイドさんについてトコトコとダイニングへ
「セシル、ルノア、アイノ、おはよう」
「おはようです!」
「今日は色々用事がありますからね、しっかり食べるように」
「はーい」
テーブルにつくとすぐさま、料理が運ばれてきた
フレンチトーストに、サラダとオレンジジュース
とてつもなく洋風......、まぁ異論はないんだけどね
朝はこれくらいにして置かないと動けなくなるし.....
まぁ、そんな風に考えつつフレンチトーストへと手を伸ばす
まずは何もかけずにパクリっ!
うむ、芳醇なバターの香りが口の中いっぱいにフワッと
広がって、そこにしっとりとしたパンの噛み心地がこれまた何とも......
続いて、古老樹の蜜を掛けてみよう
うは、すっごい粘りだわ......
古老樹って滅多に姿を現さなくて、
しかも、古老樹の積み重ねてきた年代で討伐した時に
取れる蜜の味が変わるんだよね
これだけの粘度ってことは相当の年数いってそう
さて、では頂きますか!
っ!!!しっとりとしたパンにしっかりと纏った蜜は
まるで花畑を濃縮して取ったかのような華やかな香りに
どこまでも深い深い甘さ、あっ、もう無くなっちゃった。
やっばい、すっごくこの蜜美味しい......。
フレンチトーストとかホットケーキを作ってもらう時は
必ず出してもらうようにしないと!!!
もっと食べたいけど、これ以上たべると動けなくなるからね
ガマンガマン。
「ごちそうさまでした!」
よし、では屋敷探検にしゅっぱつじゃぁーー!
「ちょっとセシル?どこ行くの?
ほら、これからお爺様たちが来られるから準備するわよ
こっちにいらっしゃい?」
......いま、なんと?お爺様達ですと!?
聞いてないのですが、聞いてないのですが、聞いてないのですが!!!!
えぇ、とてつもなく大事な事なので3回言っちゃいましたよ
29 お説教とお出かけ禁止いかがでしたでしょうか?
やはりママりんは怒らせないほうがよさそうですね
さて、次は30話目になるのですが....
タイトル未定です。それはなぜか?書けていませんのでっ!
実はですね、お爺様がたの来訪など予定になかったのです
ということでこれから様子を見てきますので、
次回更新までまたしばらくお待ちください。
毎度毎度ではございますが、誤字脱字等ありましたらビシバシつっこみお願いします
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