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27 道具屋(鈴視点)

5か月も空いてしまいましたね.....

またも。前置きはしません 27 道具屋(鈴視点)をどうぞ。


ケイカさんに連れてきて貰った道具屋さん

見た目はスゴいボロッちい

でも、王宮へも納品するレベルの物を作ってるとのこと


でも、ケイカさんの紹介だからね

なんの問題も無いと思って、道具屋さんへ入っていく

「カランコロン」

カフェに入ったときのようなベルの音がなる扉

店内に入ると雑多に置かれた物が目に入ってきて

店の中の空気は、少し傾きはじめた午後の陽に照らされてキラキラとホコリが舞っている

「今日はもう終わりだよ!帰りな!!」

奥からハリのあるでもどこか落ち着いていて、

それでも聞いていて安心する、落ち着いたお姉さんの声。

それでも、歩みを止めないケイカさん。


「ごめんください、ししょーいらっしゃいますかぁ~?」

ししょー、そのまま師匠かな?

「だから、終わりだと言ってるんだ。ほら帰った帰った!」

まだ、姿は見えないけど段々と声が近くなってくる。


ようやく、声の主が姿を現した

口調とは裏腹に、見た目年齢としては30歳位かな?

優しいお姉さんって感じの人だ

「おや、ケイカか

 さっきも、言ったが今日はもう終わりだよ」

んー、ケイカさんの師匠さんなんだよね?

なんでこんなに若いんだろう?


そして、なんだろ?チラチラとこちらを見ている気がする。

一応、スマァーイルで居てみる。

「ししょ~、こんな日の高い内から終わりにしてちゃ

 商売立ち行かなくなりますよぉ~?」

おぅ、ケイカさんズバッと切り込みますね、師匠なんですよね!?

その人、ケイカさんの師匠なんですよね?

大丈夫なのかな、そんなこと言っちゃって。


「それは大丈夫じゃ、昔冒険したときの蓄えがまだある。

 それから王宮からの注文がある内は安泰じゃよ

 まぁ、どうせケイカの事じゃ。

 帰れ!と言っても帰らんのじゃろ?

 して、何のようじゃ?」

お、お師匠さんも軽く流したよ、これが師弟関係なのか!

恐るべしだねぇ。

「あっ、はい。

 実は魔力想定を行いたいんです」

「ふむ、魔力想定か。

 それならばギルドの水晶玉で済むだろうに、どうしてここなのだ?」


ケイカさんのお師匠さんは、そう言うと考え出し始めた。

ごめんなさい、原因は私です。

水晶玉を割っちゃったんです、すみませんお手数かけます

声には出さないけど、謝っておこう。


心の声が届いたのか、ケイカさんお師匠さんは

まさかという顔をして切り出してきた。

「ふむ...まさか、とは思うが割ったのか?水晶を。」

「流石~!我がししょーね!

 そのまさか、なんですよぉ。」

「とりあえず、そのししょーと言う呼び方をやめんか

 後ろの子達もポカンとしておるぞ。」


おぅ、正解しちゃったよ。

そして、ケイカさんメチャクチャ軽くお師匠さんを

呼んでるよ、良いのかな?これで、良いん.....だよね?

「あぁ、ごめんねほったらかしになっちゃったね

 紹介するよ、私の魔法と薬学の師匠ジル・ヘインズさんよ

 ししょーの作る回復薬の効果は凄くてね、

 一度は王宮就きにならないか?って話があった程なのよ!」

「こら、ケイカ。

 余計な話をしすぎだ。それよりそこの三人さんは?」

セノアさんが私達を紹介してくれた、から

自己紹介必要ないよね......。

そして、サラッと水晶玉を割った事も話されちゃったし


うん、ジルさん呆れ顔、物凄く呆れた顔をしてる

ごめんなさい、水晶玉割っちゃって。


「魔力測定となると、魔力水が良いかの?

 あれなら、準備もすぐ出来る

 と、その前に、そこの三人さんちょっとこちらへ来なされ

 少し君達の魔力を少し触らせておくれ」

ジルさんに呼ばれて、カウンターの前まで歩いてゆく

やっぱり、凄い若く見える

肌のハリだってあるし、なおかつすごい美人さん


だけど、手を触られた時に感じた暖かい魔力は

お母さんとかお婆ちゃんの様な優しい感覚

不思議な感じが凄くする。

私の手を触った時にすごく驚いた顔をしてた

で、彩姉と鈴の手に触れる事にどんどん思案げな顔になっていく


お主達、少し奥へ来て貰えるか?

 確認したいことがあるのじゃ。」

着いていっていいものかと、考えてセノアさんの顔を仰ぎ見る。

「大丈夫よ、その人何にもしないわ

 魔術に関してはこの国では指折りの存在だしね。」

うん、太鼓判付きだし大丈夫か。

「ケイカさんが、大丈夫っていうなら....ね。」

「さぁ、子供達ついておいで」


「少しばかり、散らかってるけど

 さぁ、お入りな。

あ、そこら辺のものは勝手に触るんじゃないよ?

危険なものがたくさんあるからね。」


カウンターから奥へ行くと、薬品棚のようで

日本で見たような薬ビンが沢山置いてある

その横を通り抜けて、奥へと進むと部屋の隅に

タライが埋め込まれた机が置いてあった。


「さぁ、お前さん達少しここで待っていなさい

これから、魔力測定用の物を持ってくるからね」

そういうと、ジルさんはさらに奥へと入って行った

部屋の中は少し埃っぽくて、色々な薬草の匂いが

混じりあっている。


「なぁ、鈴ここは窓がないのに明るいな」

そう言えば彩姉の言う通り窓がないのに明るい

さっきのお店の部分の様に、夕暮れの陽射しが

ほんわかと室内を照らしている。


ふと、首を巡らせてみれば天窓があって

どうやらそこから、外の光が入ってきているようだ。


「ねぇ、鈴姉大丈夫なの?」

「ん?何が?」

「ここ、信用出来るのかなぁ?って思ったんだけど」

「なに、心怖いの?大丈夫よ。

ケイカさんが大丈夫って言ってたし。」

「うーん」


天窓から差し込んでくる夕陽は、

どんどんとその紅さを増しながら暗くなり

部屋の中も燃えるような赤を含んだ夕帳が包んでゆく


「待たせたね、子供達。

さて、魔力測定の前に聞きたいことがあるのだが

少し良いかな?」

「はい!なんですか?」

「うむ、では単刀直入に聞くけれども

君達のその姿は変身の魔法によるものだろう?」


あ、バレちゃった。。。

どうしようか、ギルド登録に必要だったからなぁ。

「えっと、その通りです.....。」

「ふむ。答えてくれてありがとう

少し意地悪な質問だったけど、答えてくれて嬉しいよ」


まぁ、多分大丈夫だよね?

「君達の魔力に触れた時にね、気づいたのだけど

本当の姿を見せて貰えると嬉しいのだが....

もちろん、無理にとは言わないがね。」


まぁ、さしたる問題ではないけど....

ギルド登録が抹消されちゃったりしても困る....

どうしよう。


「彩姉、どうしよっか?」

「ん?何がだ?」

「ごめん、今までの話聞いてたよね?」

「うん?聞いていたが?変化の魔法を解いて見せてほしいという事だろ?」

「うん、そうなんだけど....」

「鈴、私の感からするとこの人は大丈夫だ。

信用していいと思うぞ?」


彩姉がそういうなら大丈夫.....だよね?


「あの、この魔法を解く前に一つ約束してほしいんです

  これから起こることは秘密にするって。」

「うむ、こちらがお願いをするのだそれくらいの事は受けよう。」


ジルさんはあっさりと秘密を守ってくれると約束をしてくれた

ならば、こちらも守らなければね、


意識を内に集中して、魔法を解いていく。

着ていた制服は、屋敷を出てきたときの服に戻って

慎重も縮まる、元の姿に戻ったアイを抱き上げてジルさんを見上げる。


先程とは比べ物にならないほどの低い視点

うー、動きづらい。


「そうか、そうか、これが君たちの本当の姿か。

  では、さっきの姿は?どうやって思い付いたのだい?」

「あの、これも。」

「分かってる、分かってる。

  ここまで来たら秘密の一つや二つ増えたところで驚かん。」

ジルさんは、優しい顔をして話を聞き始めた。

私たちに前世の記憶があること、別の世界を知ってること

時折、相づちを打ちながら聞いてくれた。


「そうかい、そうかい、大変な思いをして来たんだね~

  大丈夫、ここで起きたことはすべて秘密にする

  さて、ほらさっきの姿にお戻り。

  魔力測定をやってしまおう。」

再び、なれた視点に戻って

今度こそ、魔力測定をすることになった。

如何でしょうか?

やっぱり鈴ですね、はっちゃけ具合が流石です。


さて、毎度毎度ではございますが

誤字·脱字等ありましたら

ビシバシッツッコミお願い致します。


感想、評価、レビューで作者のやる気は2700%!

次回 28 魔力測定

お楽しみに~♪

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