23 王都の屋敷
約2ヶ月と間隔が開きましたが、ようやく完成です。
王都の屋敷、お楽しみ下さい♪
馬車が止まると後ろ側の幌が空いた
「お待たせいたしました、王都のお屋敷に到着しました。」
アルバスさんに促されて馬車から下りると目の前には
立派な洋館、白塗りの壁に、柱には金色の飾りがつけられて
似てるのは、アメリカのホワイトハウスかな?
「おぉ~、久しぶりの王都の屋敷だな!俺もスイゼン領の領主になる前は
ここで暮らしていたんだよなぁ、懐かしい~!」
パパりんはそういって感慨に浸っているし
「懐かしいですわね、スイゼン領の今の屋敷は
ここをモデルに作ったんでしたっけ?あれから結構、経つんですね。」
とママりんが言っていたけど、どこの熟年夫婦の会話ですか?
さすがに、疲れたのかルノアとアイノは既に寝ていて
メイドさん達におんぶされて寝室へと運ばれていった。
彫刻の施された重厚な黒い玄関扉を開けると
なぜか、タイル張りの床の奥に真っ赤な絨毯が敷かれていて
その奥には宝塚ような絨毯敷きの2階へと続く階段が鎮座している。
「セシル、ここで靴を脱いで上がるんだぞ?良いか、この家では
玄関で靴を脱ぐんだ、スイゼンの屋敷とは違うからな?」
そういえば、玄関の左右には雰囲気のある靴箱がおいてある
ん....あっ、これおもいっきり日本式じゃん!
最近は、もうこっちの世界に慣れて来てたけど玄関で靴を脱ぐとか
いやー!懐かしい!!
あとから、入ってきたセレ姉とディア兄は中の雰囲気に圧倒されつつ
そのまま、上がろうとしたところをパパりんに止められていた
靴を脱いで上がるとふわふわの絨毯が足の裏をくすぐって
ちょっと、気持ちが良い。
「セシル様、寝室はこちらにございます」
メイドさんに促されて通された寝室には
キングサイズのダブルベッドがおかれていて、ルノとアイが
盛大に寝言を言いながら、すでに夢の中へと遊びに行っている
翌朝----
『ゆっさゆっさーーゆっさゆっさゆっさーー』
な、なに地震!?
「キャホーイッ!すっごく弾むんですけど、このベッド!
しかも、すっごいフカフカ~♪」
地震と思ったのはルノがベッドでジャンプをしていたからでした~
「ちょっと、ルノ子供っぽいよ?」
「セシ姉、なに言ってんの?まだ、子供なんだけど。」
うっ......なにも言い返せないっ。
転生前の感覚を引きずってるからそんな風に感じるのかな?
私が転生してから早3年、姉妹の年の差としては1歳ずつだから
ルノアは2歳、アイノは1歳。
もう、3年かぁ。
今までは特に大きなこともなかったけど、これから先不安だなぁ~
この前のミュルエル皇国の皇宮が、謎の魔力に包まれて消失したこともあるし...。
コンコン...
「失礼致します、ご朝食の準備が整ってございます
お支度がお済みになりましたら、声をお掛け下さい」
スイゼンの家では見なかったメイドさんだ、こっちの屋敷の専任なのかな?
昨日は、夜到着でよく見えなかったけどやっぱり豪華なお屋敷の中
黒い柱に少しくすんだ白色の壁、掃除をしてないのではなくて
元々こんな色なのだろう。
裸足で歩くのと、落ち着いた雰囲気の壁のお陰か気分はすっかり
転生前の日本のような感覚になっている。
食堂に着くと、そこには、な、な、なんと畳みとちゃぶ台!!
なんとも、また日本式なっ!
「ふふふ、セシル達はタタミは初めてか?」
と、パパりん。
初めて云々ではなくて、懐かし過ぎるけど
これ口にしたら、疑われるっ完全に。
朝食が、済むと午後までフリータイムらしい!
せっかくの、王都!探索しないわけには行かないよね!?
「「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」」
「はーい、おそまつさま。」
(ルノ!アイ!王都探索に行くよっ!)
(おぉ!王都探索っ!なんか異世界に来たって感じだな!)
(セシ姉、大丈夫なの?そんなホイホイ出歩いて。またお母様に叱られるよ?)
(ルノ、王都探険なんて異世界ロマンじゃないか!大丈夫、ちゃんと対策は打つから。)
「お父様、あのお願いがあるのですけど........」
「セシ、どうした?急に。いつものセシの態度からは程遠いな」
(パパりんは、私をどう思ってるのかしら?)
「えーと、外出許可が欲しいんですけどっ!!折角の王都だし!探索したい!」
「あなた、ここは分かってますわよね?色々と経験してますからね?」
(何があった!?王都で!)
「そうさなぁ、うーん確かに危険だが
初めてのところの探検をしたいのは分かる.......、だがぁ...........。」
(ルノ!アイ!お子様特権発動よ!)
「......あの?3人とも?そのすっごくキラキラした目で見てくるのは....
よし、分かった!良いだろ、王都探索許可をする!」
「あなた!」
「仕方ないですね、一度許可を出してしまった以上ダメと言うのも不粋です
でも、良いですか?仮にも王族の兄弟の家柄
何者かに狙われてもおかしくありません、充分注意なさいな?」
と、ママりんから注意を貰っただけで済んだのでした。
ふふ、ちょろいですわね!お子様特権に敵わぬものは無いのです!
23 王都の屋敷、どうでしたでしょうか?
今回は少し量的には少ないですね。
次回から、王都の探索が始まります!
オーガにエルフに、獣人と様々な人が暮らしてますので
どんな出会いがあるのでしょうね?
さて、毎度毎度ではございますが、誤字・脱字等ございましたら
ビシッバシッ突っ込んで下さいね。
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次回 未定 お楽しみにぃ~♪




