↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

「王子!!毒見をせずに食べてはいけません!!!!」

作者: 井上さん
掲載日:2026/10/25

短いです


フィクションです

 私は乙女ゲームの悪役令嬢に転生した。


王子の婚約者の公爵令嬢だ。

毎日王子の尻拭いに忙しい。



 この乙女ゲームでは、ヒロインが攻略対象に手作りクッキーをプレゼントして好感度を上げ恋愛成就する。


ヒロインは、逆ハーレムでも作るつもりなのか、公爵子息、騎士団長の息子、宰相の息子、留学しに来た隣国の王子、全てにクッキーをプレゼントしているようだ。


 そして、私の婚約者であるこの国の王子にも。



乙女ゲームのヒロインが攻略対象に食べさせる手作りクッキー。


食べたら好感度が上がるなんて、ヤバい薬でも入ってるんじゃないの?


何で毒見をせずに食べるのか?

アホなのか?王子。

アホだった。



 ヒロインが差し出したクッキーを、今まさに、そのまま食べようとするアホ王子。



ちょ待てよ王子!


間に合わない!


私は持っていた図鑑を王子に向かって投げた。



ドカッ!!!!!!



王子の手にヒットした。


王子が持っていたクッキーは空を飛んだ。


(その後、ヒロインに侍っていた騎士団長の息子が、ナイスキャッチして美味しくいただきました)


「王子!!毒見をせずに食べてはいけません!!!!」


 私は叫んだ。


「「え!?」」


 王子とヒロインが驚いた。

私は、王子とヒロインとその他男子生徒に近付いた。


「幼少の頃から教わっていたでしょう!!」


 王子に向かって言った。


「それはそうだけど、手作りだよ!」


 王子は反論した。


「いつも王子が召し上がる料理も料理長の手作りです!!」


「…そうか…」


 何を当たり前の事を…

…頭痛が痛い。誤植じゃないよ。ギャグだよ。


「良いですか王子!貴方は王族として、いつ何時何が起こるか分からないのですよ!そちらの令嬢が、そのお菓子を作る所を見た訳ではないのですから、毒見をしないといけません」


「私が毒を盛ったとでも!?」


 ヒロインが叫ぶ。


「媚薬を盛る令嬢は多いのですよ」


 王子妃の座を狙う令嬢は多い。何度阻止してきたか。


そんなにアホ王子が良いのか?

むしろもらってほしい。

遠慮なくもらってください。

尻拭いは疲れました。


「はぁ!?酷いわ私を疑うなんて!!」


 ヒロインは泣き真似をした。

泣き落としで、周りを味方につける作戦か?


「毒見をされたら困るのですか?」


 私は冷静に言った。


「え?」


 困るよね。(推定)媚薬入りだもの。

後ろに侍らせている男子生徒は、食べたから侍っているんでしょ?


「何も入れてないのなら、毒見をされても困らないでしょう?」


「うっ…」


「そうだな。毒見して何もなければ、問題無く食べるよ」


 王子。お前が最初に気付け。





こうしてヒロインの、王子に媚薬入りクッキーを食べさせる計画は頓挫した。


正気を保ったままなので、王子がヒロインに惚れる事はなかった。


結局、私が婚約者のままだった。尻ぬぐい続行です。



…めでたしめでたし?

読んでいただきありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。