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エルフの里は焼かれがち  作者: 北川やしろ
2. ラグナシティ編
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2-8. まさかの出会い

 ユリウス達と別れアイリスとの集合場所へ戻る。


 しかし意外な収穫が多くあった。

 よくわからないこともあったが、一番大きい収穫は、電気の存在だ。

 今になって思い返せば、森に設置されていた発信機も電気で動いていた。

 と言ってもあれは燃料を入れることで動くもので、燃料タンクに燃料がまだ残った状態で捨てられていたため稼動させることが出来た。


 電気が通ると言うことはどこかに発電所でも出来たのだろうか?

 しかし送電線のようなものを町の空に見ることは出来なかった。


 この世界は私が想像していた以上に科学技術が発達している。

 その予感は的中していると考えて問題なさそうだ。


 そんなことを考えていると、電気が通ると聞いた教会の姿が目に入った。


 石積みのゴシック建築。

 町を見下ろすように巨大な時計塔が高くそびえる。


 急発展した町は木造の簡単なものが多く、低層の建物が多く立ち並ぶ。

 その中から一つ突き出した塔の姿は少し異様に見えた。



 ◇◇◇

  


 周囲を確認し、慎重に町を抜けて森に入る。

 ジャンプして樹上に移ると、被っていたローブを脱いだ。


 しかし久しぶりの肉は美味かった。

 アイリス達エルフにとっては絶対ご法度な食べ物だ。

 一人になったタイミングでしか味わえない背徳感がスパイスとなり美味さをより強めたのかもしれない。



 すっかり上達した樹上移動で進むこと数分、目印の大きな木に到着した。

 そこにはすでにアイリスの姿があった。


 「ゴメン。ちょっと遅くなっちゃった」

 いつもは私の方が先に到着してアイリスの帰りを待っていた。

 私が先に戻っていないことで彼女を心配させてしまっていたかもしれない。


 「あっ…。リーナだよね?」

 しかしアイリスは何故か戸惑ったような声を発すると、私の姿をいつも以上にマジマジと見つめた。

 もしかして肉を食べたのがバレてしまったのだろうか?


 「どうしたの?そんなに私のこと見て?」

 「あぁ…、うん。その…」

 いつも大雑把で相手の気持ちなんてお構いなしなアイリスがどこか変だった。


 「どうしたの?何か変だよ?」

 「それが…ね。私リーナだと思って連れてきたんだけど…」

 アイリスが何かおかしなことを言い出した。


 連れてくる?誰を?

 アイリスの背後に人影が見えた。


 「えっ!?」

 その姿を見て私は驚いた。

 


 腰まで伸びたストレートな銀髪に細く整った輪郭。

 長い睫毛に二重瞼、くっきり切れ長で朱色をした瞳。

 外国人風のシャープな鼻立ち。

 肌色は浅黒く尖った両耳が髪から飛び出しチラリと見える。

 

 その姿は私と同じダークエルフそのものだった。

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