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テーマ詩集:遊戯場

ビリヤード

作者: 歌川 詩季

 こんなルールかと。

 標的を直接つついて

 穴に叩き落としてやるんじゃなくて

 穴に叩き落としてやるつもりのないやつを巻き込んで

 そいつをつついてぶつけてやることで

 標的を穴に叩き落としてやろうだなんて

 巧妙かつ もってまわった

 それでいて はた迷惑なやりかただよね


 直接つついたやつをぶつけてやる順番こそ

 ちゃんと決めてあるものの

 結果として 穴に落とした順番は問わないなんて

 杜撰(ずさん)もいいとこ


 最終標的を叩き落としてやったら

 ほかの標的がどれだけ残っていても

 そこで打ち切りだし


 標的じゃないから

 穴に叩き落としてやるつもりのない

 直接つついてやったやつまで手違いで

 穴に叩き落としちゃうことだって

 しばしばあるってゆうんだから

 たまったもんじゃない



 ここまで聞いて きみなら

 こんなやりかたのこと どう思う?


 そんなだから ぼくは

 ビリヤードがちっとも上達しなくたって

 ぜんぜん くやしくないさ


 くやしくないもん!

 ちょっとだけやりました。

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制作:冬野ほたる先生

挿絵(By みてみん) 制作:あき伽耶先生
― 新着の感想 ―
[一言] ビリヤードはテレビゲーム上では簡単ですが実際の球で打ってみると結構難しいですね。 棒の先を白い球に当てようと思っても、ど真ん中には当てずらかったです。 なんか先が滑ります。
[一言] ビリヤード、スティックがボールにあたりません、、私。 ビリヤードは、会話を楽しみながらやる感じですよね。 その雰囲気で、スティックが擦りもしないのがなんとも、、。 穴に落ちたボールを最初の配…
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