召喚されて
俺は、部屋を見渡す。
すると、以下の4つのことが分かった。
1,この部屋はレンガ造りだ。中世ヨーロッパ風な感じ。
2,俺の近くには、俺のようにここに召喚されたであろう人が2人いる。2人とも何か手に武器を持っているな。
3,この部屋には、少し離れたところに兵士や神官っぽい人がたくさんいて、こっちを見ている。
4,部屋には魔法陣があり、多分俺らはこれでここに呼び出された。
総合的に考えると、これは、最近の小説などでよく見る「勇者召喚」というやつじゃないか?
「…これは…ドッキリですか…」
「いや…俺は、これは…だと…」
他の2人が何か話している。
俺も混ざりたい。
「あっ、説明しますね」
神官っぽい人がいう。ローブが黒っぽくて悪役みたいだ。
ありがとう、神官っぽい人。
「貴女様方は、魔王様をお守りする、『魔王五天皇』として異世界よりここに召喚されました」
「魔王?」
あ、勇者じゃないのね。しかもその真逆の魔王!
「そうです。貴女様方のように、裏社会の暗躍者です」
えっ? 俺、別に裏社会に関わってないけど。
そういえば、他の2人のうち1人は、入れ墨のようなものを入れていて、荒くれっぽい。
見るからに悪役。
「なぜ数多にいる裏社会の人間から俺らが選ばれたんだ?」
と、他の2人のうちの一人。
「それは、魔王様を守る伝説の『邪武器』たちが自分の主人となるべき方々を選び、我らに指定したのです。ちなみに邪武器は、貴様方の手にあるはずです」
うおっ、ほんとだ!
いつの間にか持ってる!
これは・・・ナイフ?




