敵前逃亡?
前話の最後の一文、「私、きっとあなたに恋をする。」にするかしないかで迷ったんです。
「何か?」
「あ、あのっ。あー、いえ!何でもありません。ごめんなさい!」
ここは店の中。仕事帰りに御飯の材料を買いに立ち寄った。そこで私は出会ってしまった。
私の好みをこれでもか!と具現化した人に。
どうしよう!どうしよう!!どうしよう!!!
声まで好きなんですけどっ!
ソーセージが陳列しているコーナーで、○ッスイかマル○○チロかで手がさまよっている感じと、そんなとこで悩んでいる様子が何とも可愛いかったなぁ。結局どっち選んだんだろう。
でも、挙動不審な私はさぞ怪しかっただろう。ジリジリとした視線を感じて声をかけたのに(って、声かけてくれるとか素敵)、かけた相手は特に何も言わずにただ謝って去っていく(あー、もー、絶対変な女だって思われた)。
私にとって、1分にも満たないあの出会いは、一生の宝物です。
なのに、ただの変な女で終わっちゃったよ!
あっはーん!残念すぎる自分、乙!!
それにしても、あの後気が動転して慌ただしくレジに向かったから、食材揃わなかった。
鍋は明日にするかぁー。
前書きの続きなんですけどね、はい。
「私、きっとあなたに恋をする。」にしたら、恋愛が始まるぞって感じでいいなと、思ったんです。でも、しっくりこなくって。ウズウズして「面食い」にしました。
コメディよりにしたい。笑ってもらいたい。そんな私の我が儘です。