第4話
バレた…
バラされた…
あちぃ…
大学生も夏休みに入った。
お盆、実家に帰るわけでもなく、アパートで溶けていた。
盆前の忙しいバイトも乗り切った。
通知音
「しばらく距離を置かせてほしい」
両思いから1ヶ月、あってから一週間。
何故だ。
昨日まで仲良しだったじゃないか。
訳を問う。
彼女いわく
親友に、自分たちのことを話した
親友に、アプリで一回あっただけの男と付き合うような人だと思われ幻滅される。
混乱する。
ひとまず距離を置く。
ということだった。
頭の中をぐるぐるとネガティブな想像が…
納得がいかない
親友なら、いきなり幻滅せずに話くらい聞けよ…
なんで俺が避けられなきゃ…
あまりの急展開。
脳が付いてこない。
ついてきても納得いかない。
やるせない。
待つしかない。
いつまで待つか。
一週間か、1ヶ月か…
………
2日だった。
ひょっこりラインが来る。
「僕と話をしない措置は違うと思った」
どうも親友とは話にならないらしい。
時間をかけて解決をすると。
心配かけてごめんねと。
心配かけやがって…
ようやくでも、まあ日常が、訪れなかった……
親友が、彼女の家族と、そしてその親戚周りに話した。
彼女の家は、田舎の家の、ちょっとした集会所的な感じ。
田舎の密なコミュニケーションで、誰しもが知ってる存在に。
集会所の娘なのにそんなこと…
彼女はいろいろと責められたらしい。
だいぶ心も弱っていた。
どうして、一人の女子高生の色恋を
大人がみんなして責め立てる
受け入れられないのはわかっていた。
でも彼女一人がかぶるのはおかしい。
僕が釈明しに行くか、それとも、距離を置くか…
それで彼女に平穏が戻るなら…
トラブル続き、少しだけすり減った心。
ここでも強かったのは彼女だった。
「君のためなら頑張れるよ」
「君だから耐えれるよ」
「一緒にがんばろ」
思わず笑顔がこぼれる。
自分の女々しさが嫌になる。
でも、それすらも受け入れてくれる彼女がいる。
一緒に乗り換えようとしてくれる彼女がいる。
頑張ろう。
来月は、彼女の文化祭。
遠いけど、遊びに行ってみるつもり。
こんなとこで別れない。
大好きだから。
また少しずつとりとめのない話を積み上げて、少しずつ二人に笑顔が戻っていく…
シリアス展開ですが、話し始めてからは、割と仲良く話しています。
勉強を教えたり、この頃は、僕が彼女に英語の教材作って、送ったりしてました。
50日?くらい私が迎えて、お手紙を書いたり。
仲良くカップルしてましたよ。
次回は、彼女の高校の文化祭に行きます