1話:両想いになるまで
あなたはネットから始まる恋愛についてどう思いますか?
危険だ、そんなのは恋愛ではない。
沢山の批判があり、まだまだ世間では認められているとは言えません。
そんな批判の中で出会い、恋をして、恋愛を続けている二人。
どうか暖かく見守ってください。
拙い文章(乱文)ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
☆あるアプリとの出会い
暇だな…
天気の良い土曜日の昼、一人ベランダでタバコをふかす。
この煙草も、元彼女とのことでのストレスからの逃避するために始めたもの…
しょうもない、今の僕には何もない。
話を聞いてくれる友達も、傷心旅行に行くお金も、一生懸命頑張ってきた勉強も
別れて二週間弱、すべてを失った気でいた。
「誰かと話したいな…」
なんとなくアプリを探してみると、あるアプリが目に入った。
出会い禁止を謳ったチャットアプリ、趣味や住んでるとこ、いろんなものでつながれる
そんなうたい文句に上手につられてしまった。
何気なくインストール、まだ彼女とは出会ってない…
☆彼女と話し始めるまでの2週間in チャットアプリ
アプリを始めてから一週間、Twitterでいうフォロワーもまあまあ増えた。
好きなゲームのグループで順調なヲタクライフも送っていた。
少しだけさみしさが紛れたところであることに気づく…
「友達検索?」
フォロワーが一定数まで増えると地域や年齢でチャット内の人間を検索できるようになるらしい。
出会う気はなかった、でも同じ県に住んでる人と話できたらなって、そう思った。
「何だこいつらはほんとに」
何人かの人と話してみた。
どうもここにいる〇県民はおかしい。
男は女を求めて「ヤリモク」か、ヤンキーか
女は「ヤリモク」を恐れた、あるいは気分屋を謳った無愛想女かギャルか。
この人たちと話して楽しいなんて一人も思えなかった。
アプリすらやめようと思った。
そんな時、二人の女の子を見つけたんだ。
☆彼女との出会いin アプリ
何気なく入った〇県民のアプリ外グループ(規約違反)
男が7,8人くらい、女の子は3人くらい。合わせて10人くらいの小さなグループ。
そこで彼女ともう一人女の子とで話し始めた。
二人とも当時高校三年生のいわゆるJKだった(これも規約違反)
大学二年生、20歳だった僕は、出会うわけじゃないからよかろうと、久しぶりに女の子よ話せることに少しワクワクしていた。
ちなみにこのグループは1週間ほどで崩壊している。ちなみにその原因は前述のギャルや「ヤリモク」だ。
そんな中、割と真面目な3人は意外と気が合って会話が続いていた。
特別面白い話をしていたわけではない。
なんならシロクマは、えもじちゃんと比べて、少し無愛想で塩対応を自称している女の子だった。
これまでだったら確実に話すのをやめていたタイプの子。
でもなぜか、この子とのトークはやめるにやめられなかった…
☆付き合うまで
こんな風に彼女と出会ってから、付き合い始めるまで、実は一か月ほどだ。
一か月の間に、無愛想な塩対応女子は、彼氏大好き好き星人へと姿を変える…
この期間に二人で話していたこと、何気ない日常の会話が多かったが、覚えている出来事がいくつかある。
まずは、二人が仲良くなったきっかけ、それは…
「かわいい女の子の話」だ…
二十歳の男と18歳の女の子が、好きな女の子のタイプについて語り合っていた。
シースルーの服着た女の子かわいいだとか、ノースリーブっていいねとか…
いったい何をしていたんだろうと一年たって思う。
でも、これがシロクマ(彼女)の心を開くために必要なステップだったとは思ってる…
でも…ねえ…
それからしばらくはまたとりとめのない話を続けていた気がする。
シロクマが言うには、シロクマも話し相手が欲しかったけど、上記の変な奴らが多くて、なかなか続かなかったんだと。
塩対応の自分に飽きずに話しかけてくる僕が珍しかったらしい。
シロクマも僕と話し始める以前に恋愛でいろいろあったらしい。
詳しくは今でも知らないが、なかなか苦労の多い恋愛をしていたらしい。
つまりはお互いいい傷の舐めあいになっていたんだな…
お気づきだろうが、まだ一切付き合う気配はない。
惚れっぽい僕は、すでにシロクマに惹かれ始めていたが、当時のシロクマはそんな気はみじんもなかったらしい。
それはそうだ。僕がおかしい。
アプリで話すだけの見ず知らずの男が恋愛対象になるはずはなかった…
はずだったらしい。
一応大切な人認定はされてたらしい。大切な友達?話し相手?
よくわからないが…
そんなあやふやな関係の最中、ある出来事をきっかけに二人の距離は急接近する。
豪雨災害…
僕の住むアパートの前の道路は冠水し、シロクマの地元にある有名な洞窟も崩壊したらしい。
多くの被災者が出たこの災害が、二人の距離を急速に縮めた。
といっても、僕は何もしていない。
ただ彼女を心配していただけだ。
僕にとってシロクマはその時すでに特別な人だった。
きちんとは伝えてなかったけど彼女もわかっていたと思う。
変化があったのは彼女のほうだった。
シロクマにとって僕は、話し相手、大切な人、だったらしい。
正直シロクマの中での僕の立ち位置が急速に変わりすぎていて、自分自身流れをつかめていない。
今になって彼女が言うには
「あ、好きっちゃ好きだったよ」
なんだそれは…僕自身書きながら、自分自身の立場がちぐはぐになっているのを強く感じている。
大変申し訳ないが、仕方ない。本人たちすら、どうやって好きになったか覚えてないのだ。
だが、そんな彼女が決定的に好きになってくれたのはこの豪雨災害の時らしい。
本人曰く
「失いたくない大切な人だって強く感じた」そうだ。
正直僕よりはるかにイケメン過ぎてなお好きになったが…
この豪雨災害の次の日、お互いに気持ちを伝えあって晴れて両思いとなった。
読者の皆様は思っただろう。
「流れわかりづら…」
ごめんなさい。僕もわからない。当時のことを思い出しながら殴り書きのように書き連ねている。
でも、ここまでわかりにくいのは流石に申し訳ない…
そこで、ここまでの流れを簡単にまとめるから…
どうか許してほしい…
僕が元彼女と別れる。(5月中旬)
↓
僕がアプリを始める。(五月末)
↓
彼女が彼氏と別れる(五月末)
↓
彼女を見つけて話し始める(6月頭)
↓
ある程度仲良くなる、僕が少し彼女のことを気になり始める(6月上旬)
↓
いろんな話をしながら彼女が僕のことを気になり始める(6月中旬)
↓
彼女にとって大切な人認定される(6月下旬)
↓
とっくに僕にとっては大切な人である。
↓
豪雨災害発生(7月)
↓
彼女が僕のことを好きになる
↓
両想い
なんとなく流れは分かっていただけただろうか。
なんと、彼女と話し始めてから両思いになるまで一か月ほどだ。
聡明な大人たちは、浅はかな若者の様を鼻で笑うだろう
僕自身早かったとは思う。
でも、あの時お互いが思い切ってなかったら今の二人はなかっただろう。
後悔はしていない。
これから僕らの一年が始まった。
読んでいただき誠にありがとうございます。
エッセイのイロハを知らない若造が殴り書きしたもので大変読みづらいものだったと思います。
アプリという、なかなか受け入れられない出会いをした僕ら、先日一年記念を迎え、現在進行形でお付き合いを続けています。
続きは、また完成し次第投稿予定です。
よろしかったら次回も読んでみていただけると嬉しいです。
皆様からのコメント、応援、非難等々お待ちしております