第9話 ミドリ救出作戦
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第1章 9話 ミドリ救出作戦
---ミドリ---
私は今、バナチタから3キロほど離れた見慣れた森の中にいた。
小さい時、よく親に連れられて遊んだ森だ。
あの時、カッとなって転送魔法を使ってしまったが、まさかここに来てしまうとは何たる不運。
ここには近年、魔獣が出ると噂がたっているのだ。
一刻も早く森から出たいのだが、何せ森は広い。
それに、監督役や、班員に戦闘行動をとってしまったのだ。帰れるはずがない。
しかし、あんな低レベルな輩と同じ班にするなんて、あの監督役やはり見る目がない。
きっと運だけで成り上がった雑魚なのだろう。
それに比べて私は幼き時から魔術を学び、怪物達の弱点をカンペキに把握しているのだ。
もし戦っても私が勝つだろう。
・・・ズルっ・・・
「ひゃっ!」
歩きながら考えていたので転んでしまったようだ。
「グルルルルル・・・」
鳴き声のした方を見てみると、ナメクジによく似た魔獣がいた。
---アキヒロ---
全く低レベルな転送魔法なんて使いやがって。
使うなら行き先を隠しやがれ 馬鹿野郎。
そんなこと言ってもあんな低レベルな試験で合格出来るほど周りが落ちぶれてるなら使える事自体凄いことなのか。
「なぁミドリってやつ何処に行ったんだ?」
隣でビトのやつが阿呆面全開で聞いてきた。
まぁ今すぐ俺も転送魔法唱えて迎えに行ってやってもいいんだが
ミドリのプライドがへし折れる所も見てみたいしな。
ちなみに今俺は魔法でミドリの様子を中継したような感じで見ている。
何せミドリは生まれも育ちもエリートなのだ。
しかし、
いくら今回の魔獣が殺傷能力が皆無と言っていいほどないとはいえ、今のミドリでは対処も難しいだろう。
「なぁお前達本当にミドリを助けに行きたいか?」
「おう!」
「はい!」
「勿論です!」
「そうか。では作戦を説明する。
これからはミドリのことを対象と呼称する。
対象は現在、マダラオオヒルと交戦中。
この魔獣は殺傷能力こそそこらの怪物に劣るが、自己再生能力と
酸性の粘液には要注意だ。
そこでセンは後方からの魔法攻撃
ビトは前衛で相手を引きつけろ
スンダカマは確か回復魔法が得意だったな、お前はビトの回復に
専念しろ。」
「「「了解」」」
次回 68班初戦闘
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