第6話 アキヒロの指導
第1章 6話 アキヒロの指導
---ビト---
あの騒ぎから何日かたった。
リンネさん曰くあの圧倒的とも思えたアキヒロの攻撃も、手加減したものだったという。
隣街の輩も恐れをなして逃げて行った。
その後、お祭り騒ぎになるかと思いきや、余り騒がれると、迷惑というアキヒロの願いでリンネさんの魔法で俺達以外の記憶を消し去ったそうだ。
そんなこんなで俺達の入団に向けた修行が始まったのであった。
---アキヒロ---
修行はなんの問題もなく、進んでいた。
試験まで半分が過ぎた時、俺はもう一段階ステップを進めることなした。
「おい!お前らここまで良くやった!
これから仕上げに入る!」
「仕上げって何すんだよ。」
特にケットシーの方は頑張ったと思う。
「私達ついにラストスパートですね。」
エルフの方は使える魔法を増やしてやった。
「ふ、ふ、ふ、お前らに必殺技を考えてもらう!」
「え?」
「は?」
「おいおいおい、そんな反応しなくてもいいだろ。」
「いや、あの必要性があるとは思えないのですが・・・」
「おいおい、単純に能力が高いだけじゃ探索庁には就けね~ぞ。
例えば、俺みたいな殲滅しやすい特技を持っていれば、探索庁はその特技を活かせる仕事を斡旋してくるだろう。」
「なるほど、俺、頑張ってみるよ!」
なんと単細胞な・・・・・
まぁいい弟子たちの成長を見るのが楽しみだな。
(続く)
次回、ついに入団試験!!!