第3話 探索庁
第1章 3話 探索庁
---アキヒロ---
「すいません~」
ん、誰だ?
俺に喋りかけるやつなんて、客くらいか?
「どぉ~も、どの様な剣をご所望でしょうか?」
「ちげーよ、礼を言いに来ただけだ。」
「と、突然兄がすいません。あ、あの私たちを助けてくれた人ですよね。」
振り返るとケットシーの少年とエルフの少女が立っていた。
どうやら、先程とっちめた、チンピラ共に捕まっていて、不本意ながら助けてしまったらしい。
けどどこで見られた?
「あ、あの~」
だがここは、面倒事に巻き込まれたくないので2人には悪いが、シラを切る事にしよう。
「スマンが俺にそんな覚えはないな~」
「そ、そうですか・・・」
「けどそんな奴らが集まる所を教えてやろう」
「ほんとですか・・・!」
「探索庁という所でな・・・・・」
それから2人に探索庁えの道筋を教え、
なんとか追い返す事に成功した。
さて仕事に戻るか。
---ビト---
「なんか変だぞ。」
「何が?」
センが不思議そうな顔で聞き返してくる。
「お前は気がつかなかったのか?」
「だから何を?、あの人いい人だったじゃん。」
「全くお兄ちゃんは人を疑い過ぎだって。」
「そ、それもそうだな。考えるのは行ってみてからだ。」
・・・探索庁・・・
「わぁぁぁ~おっきい!」
センがはしゃいでいる。
それもそうだろう。
現に俺達が人生で見た建物の中で1番大きいのだ。
そんな時、
「あら、旅人さんかしら?」
と、真っ白いローブを纏った女の人が喋りかけてきた。
「そ、そうですか何か私達に御用ですか?」
「あら、ごめんなさい。あなた達、家を出てきたみたいだったから。」
「ど、どうして分かったんですか?」
「やっぱり人の過去を覗くのは辞められないわ。」
そう言うと女の人は突然笑いだした。
「あなた達、アキヒロに騙されてるわよ。」
(続く)
次回はついに2人が冒険への第1歩を踏み出します。 ローブの女の正体とは!!!
隠居剣士・アキヒロをよろしくお願いします。