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異種族兄妹と隠居剣士  作者: 松房
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第2話 旅の最中

第1章 2話 旅の最中

---ビト---

旅立ってから何日たっただろうか。

結局家を出た後、センが

「お兄ちゃんだけじゃ心配」

とついてきたのであった。

「ほらお兄ちゃん、バナチタまであとすこしだからさっさと行こうよ。」

俺達は今、途中によった村でバナチタという栄えた街があると聞いたので、

「そこで働いても良いかもしれない」

と急ぎ足でバナチタへ向かっていたのだった。

「おう、そうだな。」

そう言って立ち上がって歩き出そうとした時

俺達の意識は途絶えた。

・・・薄暗い部屋・・・

「ん・・ここは・・・」

まだ後頭部が痛む。

「お、お兄ちゃん・・・」

どうやらセンと一緒に誘拐(?)されてしまったようだ。

その時、1人のガタイのいい男が部屋に入ってきた。

「お~アンちゃんらようやく起きたか。」

「早速あんたらの競りが始まるから楽しみにしとけよ・・・クククこっちの女の方は高く売れそうだな 楽しみだぜぇ」

そうか奴隷商人に捕まってしまったのか・・・

だが競りが始まってしまう前にせめてセンだけでも逃がさないと・・・

「おい!」

「どした、安そうな方」

「競りってのはいつ始まるんだ?」

「おい、さっき早速っつたろ。」

「強いて言うならあと20秒かな・・・」

どどどどどどかん!!!

「は・・・?」

「え・・・?」

「えぇぇぇ!」

なんと灰色で硬い石壁が突き破られたのである

そして空いた穴から出てきた男を見て俺は今までにないくらい驚いた。

見慣れない服を着ていて、

これもまた見慣れない剣を腰に携え、黒い髪の生えた顔を悪魔の様な仮面で隠した限りなく変な男が出てきたのだ!

これにはセンも大層驚いているようで、

センの驚いている様子を見るのは久しぶりだ。

俺もセンも呆気に取られているうちにまた意識が途絶えた。

気づくとそこはバナチタの郊外だった、

センとしばらく顔を見合わせ、笑ってしまったが

そしてまた歩き出したのだった。

・・・バナチタの中心・・・

「わぁぁぁ~」

話に聞いていた以上の活気だった!

誰もが個性的な服や鎧を身にまとっていて、

大きい店が建ち並んでいて歩いているだけでも楽しかった。

大通りを歩いていると、店と店の間の奥の方に建っている鍛冶屋に見覚えのある人を見つけた。

壁を突き破ってきた人だ!

センも気づいたようで俺達はその人に駆け寄って行った。 (続く) (この人物の正体とは!)


読んで頂きありがとうございます。

次回は隠居剣士の正体と、兄妹の行く末にこうご期待下さい

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